ダイハツトール試乗レポート!乗り心地や室内の広さはどうなの?

2016年11月9日に発売となった「ダイハツ トール」。

親会社であるトヨタ自動車や富士重工業(スバル)にもOEM提供されていて、これまでにダイハツが培ってきたという軽自動車の技術が応用されたものとのこと。

なお、トヨタ自動車ではトヨタ店とカローラ店で扱う「タンク」、トヨペット店とネッツ店で扱う「ルーミー」。

富士重工業(スバル)では、22年ぶりのブランド復活となった「ジャスティ」として発表されています。

名前が違うだけで、外観も内装も同じ車が4種類もあるということですよね(汗)

→トール・タンク・ルーミー・ジャスティって一体何が違うの?

 

コンパクトサイズのトールワゴンといえば「スズキ ソリオ」が思い付きますが、他に近い位置づけのライバル車がないことからか売れているという印象です。

そこに目をつけたという印象も否めなくはありませんが、まずはどんな車なのかを知ってみることにしましょう。

 

G”SA-Ⅱに試乗!NAエンジンのパワーと走行性は?

出掛けたのは広くて車の流れも良い、国道沿いにあるダイハツのお店。

車を停めると、すぐにセールススタッフ(女性)の方が対応に出て来てくれました。

 

試乗したい旨を伝えると、すぐに乗れますとのこと。

そのままショールームに入らず、試乗から始めることに。

 

停まっていたのはコチラ↓


G”SA-Ⅱ”

 

最初に簡単に説明すると、トールは他のダイハツの軽自動車と同じで「カスタムグレード」と「標準グレード」の2種類が展開されています。

 

「カスタムグレード」はエアロパーツやメッキを多用した、ワイルドさのあるもの。

「標準グレード」は優しさやシンプルさを感じるものです。

 

各グレードの中でターボエンジンかNAエンジンのモデル、2WDに4WDかを選べるようになります。

今回、試乗&撮影させていただいたのは標準グレードのNAエンジンモデル(2WD)のものです。

 

促されるまま、運転席に案内されてエンジンスタート!

この辺はお決まりのプッシュスタートシステムで、全グレードで標準装備とのこと。

 

 

エンジン音・・・「こんなものか・・・」という感じです(笑)

さすがにこの辺は高級車でもスポーツカーでもないので、驚きや「おおおっ!」となるポイントではありませんが・・・。

 

トールの乗り心地はどうなのか?

足踏み式のパーキングブレーキを解除して、シフトをDレンジにいれて走り出します。

信号を左折して流れのある国道だったので、ここは早々にアクセルをガツンと踏んで行ってみましょう!

 

・・・・

 

想像通りと言えばそこまでかも知れませんが、発進の際の加速は非常に緩慢で重いです。

 

 

鈍い音が室内によく入るので、ノイジ―とも受け取れます(汗)

そこに省燃費性タイヤを装備しているとのことで、コツコツとした振動も伝わって来て硬さみたいなものもあります。

 

そして走るにあたって重要なポイントにもなりますが、出足が良いとは決して言えません。

スピードに乗るまでの時間がやけに長かったような気がしました。

車両重量が1,070kgあるのに対し、明らかにパワーが足りないのでしょう。

 

「軽自動車に近い」という反応が適しているのでしょうか。

 

販売店から出る際に少し路面が荒れた場所があったのですが、ここはヒョコヒョコと跳ねるような走りとなります。

 

コーナーに入った際にはステアリングを切るとリアがそれに合わせるかのようについてくるような感覚が伝わって来ます。

これらのことから、軽自動車からの乗換えの方には走行性などに違和感はないかも知れません。

 

試乗コースが短めだったので簡単な感想しか出せないのですが、早々から好印象!にはなれませんでしたね。

加速を重視されるのでしたら、ターボエンジンの試乗は必須かと思います。

 

ちょっとスピード感のある車が好き!という方ですと、NAエンジンの走行性には物足りなさが残るのではないでしょうか。

 

ダイハツ トール スクエアなボディ形状が特徴的な外観

試乗が終わったので、トールをゆっくりと見てみます。

ショールーム内では今か今かと戻ってくるのを待っている様子で(汗)サクっと撮影だけ済ませます。

正面から

トール試乗レポート

こうしてみるとトヨタの車!という印象を受けるのですが・・・どうでしょうか?

デザインコンセプトに「スクエアな形状」というものがあるそうで、フロントにも取り入れられています。

標準グレードなので、少しあか抜けない感じもありますね。

 

物足りない!という方は、やはりカスタムグレードを選択するのがベストでしょう。

 

それか標準グレードにオプションでフォグランプなどを装備すれば印象が変わりますね。

 

 

後ろから

横一直線に長い、ハイマウントストップランプが目につきます。

リヤゲートがスクエアカットされているあたりは目新しさがあるのではないでしょうか。

 

真横から

全長:3,700mm 全高:1,670mm 全幅:1,735mm

両側パワースライドドアになっているとのことです。

 

こうして見ると可もなく不可もなく・・・そう思うのは標準グレードだからかも知れません。

やはり、カスタムグレードも一度見てみたいところです。

この外観が良いという方には何ら問題ないと思いますが、それぞれを見てみるのも良いのでは?と思いました。

 

カーコンセプトの「家族に絶妙新サイズ」を体感!感想はいかに?

カーコンセプトが「家族に絶妙新サイズ」という、ダイハツ トール。

一番、注目すべきポイントは室内空間ではないのでしょうか。

ダイハツトール室内運転席

天井高は非常に高く、頭と天井の間の距離には凄くゆったり感があるのが分かりました。

ここ最近で試乗した中では一番広さがあるのではないでしょうか?いや、こんなに広くて良いの?とさえも思えるほど。

 

シートはファブリックでカラーはブラック。

形状や座面が小さめなんてコメントも見られたのですが、そこまで違和感はありません。

 

ただし、徹底的に研究して作られたというようなシートではないシンプルなものです。

長い時間座ることを考えたとは言い難いものなので、ロングドライブには如何かな?というところですね。

 

全体を見渡すとこんな感じ

水平基調になったダッシュボードはシンプルな感じですが、カラーマルチインフォメーションディスプレイとエアコンの送風口が中央に配置されています。

 

これがあることで視界が少し妨げられる気がします。

もう少し何とかならなかったのかな?と思うポイントかも知れません。

 

 

ステアリングですが、標準グレードはウレタン

右下の位置に、スマートアシストⅡにエンジンスタートにパワースライドドアにスタビリティコントロール、アイドリングストップ解除などのスイッチが配置されています。

 

 

メーターは二眼式

右側には燃料計があります。

 

こちらは助手席側。

ダイハツトール インパネ

助手席前のアッパートレイには色が異なるオレンジカラーを使っています。

他にもステッチ加工を施したダッシュボードなど、質感を良く見せていますね。

 

 

次はリアシートに行ってみましょう。

ウォークスルーができるので、前からダイレクトに行きたいところですが一旦外に出て移動します(笑)

 

ドアはボタンを押すとスーッと開きます。

大型のアシストグリップがついているので、子どもやお年寄りのサポートもしてくれます。

リアシートはスライドとリクライニングが出来ます。

こちらは大人2人だったら結構な余裕がありそう。

3人で乗っても広々までは行かなくとも、そこまで窮屈さはなさそうですね。

コンパクトカーとしては非常にゆったりしているので、子供が1人なら大きな荷物も積んでドライブに行けそうです。

 

各家族ならではの絶妙感が作り出せるのではないでしょうか。

収納は?使い方に合わせてアレンジ可能

広さがある車なので、収納はどうでしょう?

ラゲッジルームは色々とアレンジがきくようです。

 

まず、ラゲッジルームはこの状態です。

アンダーボックスは細かなものを収納する程度で、広さも厚みもありません。

リアシートは後部座席を倒すとこの状態になります。

そこからアレンジが可能で、荷物やくつろぎ方にあわせて自由に変えられます。

 

・シートスライド
・ダイブイン機構
・フルフラットモード

 

ちょうどこの頃にセールススタッフの方から声をかけられてしまい、撮影を中断せざるを得ない状況に(汗)

公式サイトの画像を載せておきます。

出典:トール公式サイト

 

本当はまだまだ撮影すべき点があったのですが、気付いた点だけ書いておきます。

 

まず、ダイブイン機構でラゲッジスペースを拡大させることが出来ますが、その状態にするためには運転席に助手席のフロントシートを前方に移動させる必要があります

そうすることでドライビングポジションに窮屈さが出てしまい、移動時間が長くなる場合はややや苦しさが出てしまうアレンジかと感じました。

 

その他にもデッキボードを跳ね上げてフックをリヤヘッドレストに固定することで自転車などの背の高い荷物が載せることもできます。

 

デッキボードには防汚シートが付いていて汚れを気にしなくて済むのは良い点ですが、ラゲッジルームの全部は覆えないのでその点は中途半端かも知れません。

 

燃費はどうなの?低燃費とは呼び難い印象・・・

試乗した際の燃費です。

6.9km/l・・・・。

まぁ、短い距離ですし街中ですし、加速を試すためにアクセルベタ踏みしたので仕方ないですね(笑)

 

JC08モードでは24.6km/lとなっていますが、実際の燃費は14~18km/lくらいとなるでしょう。

 

パワー不足を感じる場面が多々あったので、アクセルを踏み込むことも多いかと思います。

そこにエアコンを使ったりすると、燃費は悪くなる方向かも知れません。

 

乗り出し金額は200万円オーバー!オプション次第で値段をおさえるのは可能

見積書は試乗車と同じ「G”SA-Ⅱ”」にて作成しました。

合計:2,246,966円

メーカーオプション、ディーラーオプションは最低限でお願いしました。

なお、項目内のスマートフィニッシュとはボディコーティングになります。

ナビゲーションは9インチのトール専用というものを装着していますが、ここは特にこだわりがなければ10万円程度のものもありました。

 

他にもバイザーは要らない!コーテイングも要らない!なんてことであれば、何とか値引きなども含めて200万円強くらいには持っていけるかも知れません。

このクラスの車に言えることですが、オプションが多いので選ぶもの次第では見積金額がどんどん上がってしまうということです。

 

何が必要で何が不要かをしっかり考えることで、出費をおさえることは出来るのではないでしょうか。

 

ダイハツ トール 最新値引き&納期情報

納期ですが、2017年1月下旬現在で1か月半ほどとのことです。

 

そして値引きですが、こちらは早々から渋めでしたね(汗)

 

「オプションで既に値引きをしているので、車両本体からはできないとサラっと言われたので、「タンクやルーミーもありますから」と伝えてみることに。

「実際に他社の金額が出れば上司とも交渉が出来るかも知れない」という返事だったので、結局具体的な数字はこの場ではいただけませんでした。

やはり、ここはトヨタとスバルの各車種にスズキのソリオや三菱のD:2あたりと競合させるのが必須になるのかも知れません。

トールの値引き目標金額は10~13万円程度という数字も見られるので、それらを目標に持っていけたら良いのではないでしょうか。

 

総評。トールは買いなのか?

軽自動車からの乗り換えでもスンナリと馴染めるような感覚で、セッティングにも納得できる1台かと思います。

 

軽自動車のトールワゴンでは少し車内が狭いと思っている、子どもの成長に伴ってもう少し余裕のある車が欲しいという方には検討する価値があることでしょう。

 

NAエンジンモデルを試乗してみて、ちょっと物足りないなと思ったらターボエンジン!

別にメインとなる1台がある場合や、街乗りで少し乗るくらいだから走行性はそこまで求めない!という方でしたらNAエンジンモデルという感じでも良いかも知れません。

やはりトールの室内空間の余裕は、軽自動車では得ることのできないものです。

総合的な安定感でも、軽自動車をこえるものはあります。

乗車定員の5人が乗っても余裕が残ることやラゲッジルームの収納アイディアなんかも、普通車だからこその決定的なアドバンテージかと思います。

 

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