進学や就職、転勤、転職などで、地方から東京や大阪などの都市圏へ引っ越しする人の悩みの1つに「車」があります。
そして、車を乗り続けるのか、処分するのかを悩んでしまう人に多いのが、都市圏で車を持つのにかかる費用を把握していないということです。
また、そもそも、「車が必要かどうか」すら、よく分からない人もいるかもしれません。
ここでは、都市圏へ引っ越しするのに車をどうして良いか分からない人に必要なこと、特に必要性や金銭面について、詳しく説明します。
都会は車がいらないって本当?
「都会では車はいらない」というのは、噓ではありません。
都市部の電車は、市街地の隅々まで縦横無尽に走っていますし、ピーク時には5分に1本走っていることも珍しくありません。
そのため、通勤や通学、遊びなどの移動では、電車だけでほとんど事足りる場合が多いのです。
そもそも、電車を使わなくても、徒歩圏にスーパーやコンビニがあることが多いですし、商店街やショッピングモールが近くにあるのも珍しいことではありません。
そのため、「上京してからは、車に乗る頻度が極端に減った」という人がとても多いのも事実です。
そうなると、車を持つことによる利便性よりも維持費の方が気になる人が増えるのも当然のことでしょう。
都会は駐車場代がバカ高い。駐車場代の相場は?
都会に住んでいるからといって、税金や車検代、ガソリン代などの諸費用がなくなることはありません。
(ただし、ガソリン代や車検代は、競争がある分、都会の方が安い場合もあります)
→車の維持費っていくらかかるの?月額平均を出してみた結果・・・
また、都会では、それらに加えて「駐車場代」がかかってくるのです。
地方では自宅の敷地内だったり、空いている土地をタダ同然の金額で駐車場として借りたりすることもできます。
通勤をスムーズにするために、駅のそばに専用の駐車場を別に借りるといったことも、難しいことではないでしょう。
私が以前住んでいた長野では、アパートの駐車場は3,000円ほど、職場近くの月極駐車場は1万円以下で借りれました。
しかし、都会ではそんなことはあり得ません。
そもそも車を停める土地がほとんどありませんし、あったとしても、予想以上のお金を取られます。
具体的に、3大都市圏の月極駐車場の賃貸料がどれくらいか、紹介しましょう。
東京都の平均 | 31,430円(都内の一部では50,000円オーバー) |
大阪府の平均 | 27,062円(大阪市内は30,000円オーバー) |
愛知県の平均 | 12,145円(名古屋市内は15,000円オーバー) |
もちろん、この金額は交通機関が充実していない(バス通勤が必要な)地域も含めています。
そのため、電車が通っている地域の駐車場は、安くても20,000円程度はかかると覚悟しなければいけないでしょう。
つまり、年に24万円かかるということになります。(東京の場合は、30,000円/月程度ですので、36万円は覚悟しておいた方が良いでしょう)
こんな人は車が必要かも
田舎では車は生活必需品ですので、ないと生活に困ります。
しかし、前述までのように、都会では、普通に生活するのであれば車を必要としません。
それに、維持するのにかかる費用も月に数万円は余計にかかってきます。
つまり、「都会で車を持つ」というのは、とても贅沢なことなのです。
そのため、多くの人は「車を持たない」という選択をしますし、それが妥当なことも多いでしょう。
ただし、車がなければ不便な人や困る人もいるのは確かです。
例えば、次のような人は、お金を余分に支払ってでも車を持った方が良いのではないでしょうか。
たくさんの荷物や大きな荷物を運ぶことが多い人
商品の仕入れやキャンプなど、仕事でも趣味でも、大量の荷物や大きな荷物を運ぶ場合、電車での移動は現実的ではありません。
深夜や早朝に移動する必要がある人
東京のど真ん中であっても、夜中の2時や3時に電車は動いていません。
そんな時間に移動する必要がある人は、車でなければ厳しいでしょう。
子供が多く、団体での移動が多い人
子供を含めて7人や8人で移動する場合は、電車賃もバカにできません。
なにより、他の客に迷惑がかかる場合もありますので、車を使った方が無難でしょう。
プライベートな空間を必要とする人
誰かと一緒に住むのは楽しいですが、常に誰かがいるというのは、精神的に厳しいときもあります。
そんなとき、車があればそこに一時避難して心を落ち着かせることができるでしょう。
もちろん、ドライブをして気晴らしするのも素敵です。
車が好きな人
趣味が車であれば、都会だからといって車を手放す理由はありません。
もちろん、いままでよりもお金はかかりますが、それで辞める趣味なら辞めてしまった方が良いでしょう。
該当しない場合は、どうする?
上記に該当しない人、特に車を「移動手段」として割り切っている人の場合は、都会では車を利用する頻度は極端に下がります。
もちろん、実家に車を置いておくスペースがあるのであれば、置いていくのも1つの手です。
しかしそうなると、乗ってもいない車の税金を払っていくことになります。
かといって、都会に持っていけば、税金に加えて高い駐車場代も払わなければいけません。もちろん、運搬費用もかかるでしょう。
そんなことになるのであれば、引っ越しを機会に車を売ってしまうのも1つの手ではないでしょうか?
売ってしまえば、臨時収入になるだけではなく、その後の支出をなくすことができます。
都会での生活は、何かと物入りな場合も多いので、余計な出費がないのは、生活の質を向上させる結果にもなるでしょう。
車を売るならどこで売るのがいい?
引っ越しを機に車を売るといっても、できるだけ高く売りたいと思うのが人情です。
それなら、「どこに売るか」が重要になります。
ディーラー下取りと買取業者を比較すれば、買取業者の方が数万円以上高く売れるのはよくあることです。もちろん、買取業者によって査定額は大きく違います。
ただし、田舎の場合は、選択の幅は限られますし、店舗と店舗の距離も離れていますので、「高く売る」ためにいくつもの店舗を巡るのはとても手間がかかることでしょう。
そんなとき、「車の一括査定」を利用すれば、手軽にかつ高値で車を売ることができるのです。
「車の一括査定」なら、ネットから複数の買取業者へ一度に査定依頼を行えますので、業者を探したり、毎回、査定の手続きをしたりする手間が省けます。
そして、返信されてきた査定額を比較して、もっとも高く買ってくれる業者を選べば、高値での買い取りが期待できるのです。
もちろん、引っ越しというタイムリミットがありますので、時間に余裕を持っておかなければいけません。
しかし、自分で買取業者を巡るよりも、確実に手間も時間も少なく、高値での売却が期待できるでしょう。
まとめ
実は私も田舎から都会に引っ越す際に車を売却した事があります。
長野に住んでいた頃は、車は一家に一台ではなく、1人に1台くらい必需品でしたが、都会(神奈川)では、まったく不要になりました。
当時は、結婚していませんでしたが、今では妻と3人の子供がいます。
子どもたちがいると、車も必要なケースも出てくるのですが、そんなときはレンタカーを借りるようにしています。
維持費などを考えれば、レンタカーのほうが断然安いですからね!
ということで、田舎から都会に転勤や転職をするなら、潔く車を手放してしまいましょう。
都会は家賃も高く、いろいろとお金がかかります。
そこに、車の維持費が加わると、家計は火の車。
車の維持費はかなり高いのです!
→車は一生で一番高い買い物?維持費と購入費を算出した結果が笑えない
売ろうと考えたら、一括査定を使って、1円でも高く売れるようにしましょうね!