トヨタのコンパクトカーのメインモデル「ヴィッツ」は、様々なラインナップを揃えており、ファミリーから車好きの人まで幅広い層に支持されています。
広い室内とコンパクトなサイズ、パワフルな走り、オシャレなスタイルですので、人気のあるのも当然と言えるでしょう。
そんなヴィッツを購入するのであれば、当然、価格や燃費を調べてなければいけません。
また、実際に購入したオーナーの口コミを調べておけば、大きな失敗もなくて済むことでしょう。
ヴィッツに乗っているオーナーの声を詳しく見ていきましょう。
ヴィッツハイブリッドが登場
2017年1月12日に待望のハイブリッドタイプが登場しました。
ハイブリッド登場で、ライバルのフィットやアクアにどれだけ迫ることができるのかも期待しますね。
ハイブリッドの性能や、ガソリン車との違いも紹介していきます!
ヴィッツの口コミ
まずは、ヴィッツオーナーの口コミを確認してみましょう。
満足しているところ
- カラーが17色もあるので、迷いました。うれしい悲鳴です。
- コンパクトカーなのに室内が広くて、思った以上にパワーもありますので、ロングドライブも楽々です。
- 最新のマイナーチェンジでフロントフェイスがかっこよくなって、とても気に入っています。
- ファミリー全員が気負うことなく運転できるスタイルで、とても重宝しています。
- ハイブリッド登場は嬉しい♪
不満なところ
- 燃費が良いと言っても、ハイブリッドと比べたらたいしたことありません。仕方ありませんが残念です。
- ハイブリッドタイプが欲しい
- バックするとき、後ろが見にくいです。
- ある程度のクラスの車に比べると、質感が安っぽいです。良くも悪くもスタンダードカーと言うことでしょう。
- ワイパーが1本しかないのには驚きました。
- ハイブリッドの燃費はいいけど、アクアに比べると見劣りする
口コミまとめ
年齢層を選ばず、誰でも気軽に運転できる親しみやすいスタイルと17色もあるカラーに定評があることがわかります。
また、広い室内空間や走行性能など、ファミリーカーとして必要十分な性能があり、安心して選ぶことができるようです。
ただし、セダンと軽自動車の間の商品ということもあり、普段高級セダンなどに乗る人が試乗するようなこともあるようで、それら高級セダンと比較した辛口のコメントも散見されます。
しかしそういった口コミは、むしろそんな人たちでも、「乗ってみよう」と思わせる魅力があると言うことの表れでしょう。
グレードごとの価格と燃費
ヴィッツには、大きく分けて4つのグレード(F、U、Jewela、RS)があります。
それに加えて、排気量や駆動方式の違い、アイドリングストップ機能などで違ってきますので、選択肢はとても多くなります。
特定のグレードしか選べないインテリアやカラーもありますので、それを基準に選んでも構いませんが、やはりポイントは価格と燃費でしょう。
グレード | 排気量 | 希望小売価格 | 燃費 |
---|---|---|---|
F | 1.0L~1.3L | 115万円~ | 25.0km/L |
U | 1.3L | 175万円~ | 25.0km/L |
U Sportパッケージ | 1.3L | 195.2万円~ | 25.0km/l |
Jewela | 1.0L~1.3L | 142万円~ | 25.0km/L |
HYBRID F | 1.5L | 181.9万円~ | 34.4km/l |
HYBRID U | 1.5L | 208.74万円~ | 34.4km/l |
HYBRID U Sportyパッケージ | 1.5L | 223.7万円~ | 34.4km/l |
HYBRID Jewela | 1.5L | 198.3万円~ | 34.4km/l |
ガソリン車には4WDがあり、燃費は18.0km/lです。
残念ながら、ハイブリッドには4WDがありません。
マイナーチェンジによって、RSタイプが廃止になり、ガソリン車は1.0Lのと1.3Lののみとなりました。
ハイブリッドは1.5Lのです。
実燃費はどのくらい?
実際の燃費はどのくらいなのか?と気になる方もいるでしょう。
ヴィッツの実燃費は
ガソリン車:15~20km/l
ハイブリッド車:20~27km/l
です。
街乗りではストップ&ゴーが多くなり、燃費はあまり伸びません。
その代わり、通りの良い国道や高速道路では燃費が良くなりますよ。
ライバルとの比較。アクア、フィットと比較してみた
居住性と燃費、価格といった要求の大きなコンパクトカードの中で、ヴィッツはどのあたりに位置しているのでしょうか?
トヨタ「ヴィッツ」のライバルとしては、同社の「アクア」、ホンダのコンパクトカー「フィット」があげられるでしょう。
これら3車種を比べてみたいと思います。
ヴィッツ | アクア | フィット | |
---|---|---|---|
価格(ガソリン) | 115万円~205万円 | - | 130万円~195万円 |
ハイブリッド | 181万円~223万円 | 176万円~243万円 | 170万円~225万円 |
燃費 | 16.2~25.0km/L | - | 19.0km/L~26.0km/L |
ハイブリッド | 34.4km/l | 33.8~37.0km/L | 27.6km/L~36.4km/L |
カラー | 17色 | 14色 | 11色 |
全長 | 3885~3930mm | 3995~4030mm | 3955mm |
全幅 | 1695mm | 1695mm | 1695mm |
全高 | 1500~1530mm | 1455~1490mm | 1525~1550mm |
室内高 | 1920mm | 2015mm | 1935mm |
室内幅 | 1390mm | 1395mm | 1450mm |
室内高 | 1250mm | 1175mm | 1280mm |
さすがにハイブリッド車の「アクア」と比べると燃費は大きく劣りますが、同じハイブリッド車であるフィットが相手になると、もう少しで追いつきそうな勢いです。
また価格帯は購入しやすいものになっていますので、燃費と価格を合わせて考えれば、とてもバランスの良い車種と言えます。
ただし、バランスが良いだけに、他車のコンパクトカーに比べると、面白みに欠けるかもしれません。
この点については好みによって分かれるので良いも悪いもありませんが、何か気に入る点が1つでもあれば、失敗しない無難な車だということは確かでしょう。
他のライバルとしては、日産ノート、トヨタパッソ、マツダデミオなどがあります。
過価格や燃費はそこまで大きく違わないので、デザイン性や走行性などで選ぶのもいいでしょう。
ヴィッツのガソリン車とハイブリッド車の違いはどこ?
ハイブリッド車の登場で、ガソリン車と迷う方も増えるでしょう。
この2つのタイプはどこが違うのでしょうか?
基本的なスペックやデザインは殆ど変わりません。
デザインで言えば、ハイブリッドタイプには「HYBRID]のエンブレムが付きます。
はい・・・それだけです。
他の違いは下記のとおりです。
- Uにはクルーズコントロールが標準装備
- 4WDはなし
- リアシートが6:4分割可倒式(ガソリン車は1.3Lのみ)
- オートエアコン&ダイヤル式ヒーターコントロールパネル(ガソリン車はマニュアル式)
- 室内の高さが1センチ低い
大きな違いは、ハイブリッドシステムということです(笑)
燃費や静粛性、乗り心地が全然違うでしょう。
燃費は数字として出ていますが、乗り心地や静粛性などは実際に乗ってみないとなんとも言えません。
ぜひ、ガソリン車とハイブリッド車を乗り比べてみてください。
乗り出し価格はいくら?
メーカー希望小売価格を見る限り、バランスの良いお買い得な車種ですので、早速購入計画を立てたいところです。
しかし、車を購入するのに必要なのは、車両本体価格だけではありません。
各種の諸費用やオプション費用などが必要になってくるのですので、それらもきちんと考慮して計画を立てておきましょう。
諸費用+オプションで総額はいくら?
諸費用は、主に税金と自賠責保険料、それにディーラーへ支払う手数料です。
税金
税金には、自動車取得税、自動車重量税、自動車税の3つがあります。
これらを合わせると、8万円~10万円程度はかかってしまうでしょう。
ただし、ヴィッツの場合は、ECOカー減税とグリーン減税の対象グレードがあります。
その場合は税金が減額され、4万円~6万円程度になります。
手数料
手数料はディーラーによって違ってきますが、「リサイクル委託金」や「登録代行手数料」、「車庫証明の代行手数料」などで、5万円くらいはかかるでしょう。
自賠責保険
新車購入の場合の自賠責保険料は3年分(37ヶ月分)となりますので、40,040円になります。
つまり、諸費用だけで概ね15万円~20万円ほどになるわけです。
オプション
次にオプションですが、こちらは好みや予算に大きく左右されるため、一概にいくらとは言いにくい部分です。
そこで、一般的に付ける人の多いナビ(最安品)とサイドバイザーを付けた場合、10万円程度かかります。
税金、諸費用、オプションだけで25万~30万円かかる計算になります。
ヴィッツの維持費(税金)はいくら?
ヴィッツはコンパクトカーで、燃費もいいので維持費は安いです。
先程も少し触れましたが、必ず払わないといけない税金や自賠責保険は次の通りとなります↓
項目 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 29500円・34500円 | 1000cc以下・1500cc以下 |
重量税 | 3700円~7500円(50%~100%減税) | 2年に1度 |
自賠責保険 | 27840円 | 2年に1度 |
ヴィッツの排気量は1.0L・1.3L・1.5Lのタイプがあります。
1.0Lの場合、自動車税が29,500円、1.3Lと1.5Lとだと34,500円となります。
重量税と自賠責保険は、車検のときに支払うもので、基本的には2年に一度となります。
他にも、ガソリン代や任意保険代、駐車場代、車検代などがかかってきます。
車の維持費は意外と高いので、車を初めて購入する方は確認しておくと良いでしょう。
ちなみに、ヴィッツのガソリン代は、仮に毎年9,000km走る場合、年に80,000円(14km/L、130円/Lで計算)程度は見ておいた方が無難です。
ヴィッツの値引き相場
車体価格の値引き相場……125,000円程度(kakaku.comの2010年モデル平均)
2014年にマイナーチェンジしましたが、そろそろこなれているところもあり、10万円を超える値引きを受けられることも多くなっているようです。
また、オプションについても充実していますので、値引き交渉の対象として、相談してみなければいけません。
オプションも含めた値引き額20万円値引きに成功したという方もいますので、しっかり交渉していきたいですね!
ハイブリッド車については、しばらくは値引きは期待できないでしょう。
車両本体価格から5万円値引きができればいいほうでしょう。
オプション値引きも含めれば10万円超えも可能かもしれません。
新車を安く買いたい方は下記の値引き交渉テクニックを参考にしてください。
交渉が苦手な方でも使える方法も書いてありますよ。
ヴィッツのデザインの特徴
出典:ヴィッツ公式サイト
先代までのヴィッツは、どちらかと言えば女性向けの印象がありました。
しかし、2014年にマイナーチェンジした現行のヴィッツは、大きく印象を変えてアクティブな印象があり、男性にも好まれるようになっています。
しかも、UVカットガラスをはじめ、内外装の細かな配慮などで、女性に対する気遣いも忘れていません。
人気色はどれ?
出典:ヴィッツ公式サイト
ヴィッツには17色もの色がありますし、グレードによって購買層も違っていますので、人気色もどうしてもばらついてしまうと思われます。
しかし、実際のところは、「ホワイトパール」と「シルバーメタリック」が上位を占めています。
この2色は車のボディカラーの定番ですので、仕方がないかもしれません。
もちろん、女性向けの「チェリーパール」も人気ではありますが、定番であるホワイトとシルバーにはかないません。
カラーはリセールバリュー(売値)にも関係してくるので、売却のことを考えるなら人気色を選んでおくのがいいでしょう。
内装や居住性。広さやシートアレンジはどう?
出典:ヴィッツ公式サイト
内装は、ブラックかアイボリーのどちらかをベースとして選択でき、落ち着いたイメージで統一されています。
ただし、Jewelaの場合はワインレッド系のバーガンディを選ぶことができますので、ボディカラーに合わせて統一感を持たせることができるでしょう。
室内の広さ
後部座席にもよゆうがあり、大人が座っても余裕があり、複数人が乗車してもあまり窮屈さを感じさせません。そのため、ロングドライブなども十分可能です。
なお、5ドアだけではなく3ドアのタイプもあります。その場合でも窮屈さを感じさせないのはとても優秀なデザインと言えるでしょう。
しかし、あくまでもコンパクトカーですので、大人が横になるほどのスペースを作ることはできませんので、車中泊をするような用途などには向いていません。
シートアレンジ
リヤシートを容易に倒すことができますので、シートアレンジによって大きな荷物を収納することが可能です。
また、左右のリヤシートを独立して倒すことができるグレードもありますので、大きめの荷物を積んだ上で大人が3人乗ることも可能になっています。
このあたりも、グレードを選ぶ基準の1つになるかもしれません。
荷室の広さ
奥行きが50cm以上と、一般的なコンパクトカーに比べると大きめの荷室になっています。
また、開口部が高さ80cm、横100cmと大きくなっており、とても使いやすい荷室だと言えます。
もちろん、上述のようにリヤシートを前に倒すことで大きな荷室を作ることができ、その場合は奥行きが130cmほどまで拡張できます。
リヤシートは完全にフラットに倒すことができますので、十分な積載量を確保できることでしょう。
また、高さのある荷物を積もうと思った場合は、荷室の床にアジャスタブルデッキボードを下げることで、高さ100cmほどのものまでは、立てたまま収納することができます。
乗り心地は?パワーや静粛性、操作性
空力特性を考え抜いたボディ形状ですので、仮に1.0L車であっても高速運転時の安定性は確保されており、ふらつくようなことはありません。
操作性に関しては優れている車種と言えるでしょう。
しかし、1.0Lタイプでは、少し物足りなく感じる場合があるかもしれません。
もちろん、街乗りだけであれば気にすることもありませんが、もしパワーを気にするのであれば、1.5Lタイプであれば、どのシーンでもパワー不足を感じることはないと思います。
特にスポーツタイプのRSグレードを選べば、コンパクトカーとは思えない快適な走りを楽しむことができるでしょう。
安全性能や便利機能
ヴィッツは、(一部のグレードではオプションになっていますが、)「ToyotaSafetySenseC」という先進の予防安全装置を搭載しています。
「ToyotaSafetySenseC」は、前方の障害物や人検知して衝突を回避したり、斜線~はみ出たことを知らせてくれたりする予防安全装置で、事故を未然に防いでくれます。
またそれ以外にも、自動的にハイビームへ切り替えてくれたり、前の車の発進を検知して知らせてくれたりする便利なサポート機能を備えています。
まとめ
かなり詳しく書いてきましたが。ヴィッツの魅力は伝わったでしょうか?
あとは、デザインや走行性の好みだと思います。
試乗にいって、ライバル車と比較してみてください。
買い替えを考えているなら、史上に行く前に愛車の査定も忘れずにしておきましょう。
買い替え時には下取り車の有無を聞かれます。
しかし、ディーラーでの下取りは買取店よりも安くなってしまうので、少しでもお得に買い換えようと思うなら買取専門店に売ったほうが良いでしょう。
また、だいたいいくらで売れるのかがわかっていると、予算も変わってくるので上級グレードが選べるかもしれませんよ!