ムーヴの口コミ評価ってどうなの?ノーマルとカスタムどちらが人気?

ダイハツ ムーヴは、24年の歴史を持つトール軽ワゴンです。

6代目となる現行モデルは軽自動車だけではなく、普通車からの乗り換え需要にも応えるものとなっています。

そんなムーヴですが、ネット上の口コミではどんな評価をされているのでしょうか。

購入の決め手になった理由や乗っていて良い点悪い点など、色々と気になるところです。

ということで、今回はムーヴの口コミについて紹介します。

ムーヴの購入を検討中の方は、参考にしてみてください。

ネット上でのムーヴの口コミ評価

ここでは価格.comや各種SNSの口コミ評価をまとめて、以下の項目ごとに紹介します。

  • エクステリア
  • インテリア
  • 走行性能
  • 乗り心地
  • 燃費
  • 価格

【エクステリア】全体的に直線的なデザイン

満足しているところ

個性的

シンプル

落ち着いている

スッキリ

不満なところ

洗練されていない

角ばっていかつい印象

バックドアが縦開きになった

現行モデルのデザインは、カスタムがベースになっています。

【カスタム】

出典:ムーヴカスタム公式サイト

このため、ノーマルもまっすぐなラインが多く、重厚感のある印象なんです。

【ノーマル】

出典:ムーヴ公式サイト

先代のノーマルと見比べると、違いがよくわかりますね。

【先代ノーマル】

出典:U-CATCH

ダイハツのエクステリアデザイナーによれば、普通車からの乗り換え需要に応えた結果とのこと。

『迫力のあるボディフォルムとクラスを超えた上質なインテリアは、既存の軽自動車というイメージを払拭する贅沢な仕上がりとなり、「ダウンサイザー」と呼ばれる上級クラスのミニバンからお乗り換えをいただくユーザーにも抵抗なく受け入れられると考えています』

出典:ダイハツ公式サイト

そう言われてみれば、なるほど確かに最近のミニバンみたいな風貌ですね。

ぴょん吉
時代のニーズに合わせた進化ってヤツだな~。

見た目は特に好みが分かれるところですので、写真以外に実物も確認すると良いでしょう。

昼間と夜、近くと遠くなど、条件を変えて見ても良いですし、実際に街中で走っている姿を見るのもオススメです。

ぴょん吉
街の風景との溶け込み具合は、ディーラーではわからんからなー。

【インテリア】広さは好評ながら、装備に不満も

満足しているところ

車内が広い

質感が高い

価格相応

収納スペースが多い

シートの座り心地が良い

不満なところ

安っぽい

スライドドアがない

トランク容量が少ない

シートの色がベージュで、汚れが目立つ

ミラーに防眩機能が付いていない

車内の広さは好評

ムーヴは「大人4人で乗っても余裕の広さ」をウリにしており、車内が広い印象です。

でも、寸法を比較すると、ムーヴとミライースはほとんど同じなんです。

【ミライース】

出典:ミライース公式サイト

車種室内長室内幅室内高
ウェイク2,2151,3451,455
ムーヴ2,0801,3201,280
ミライース2,0251,3451,240

単位:mm

ミライースとの違いは、室内高が40mm高いぐらい。

それでもムーヴの方が広く感じる要因は、主に以下の2点。

  • フロントガラスの傾斜角度
  • サイドガラスのサイズと高さ

ムーヴはフロントガラスの傾斜が緩やかな分、運転席に座った時の圧迫感も少なめ。

また、ムーヴはサイドガラスのサイズが大きく高い位置にあるので、広く感じます。

以下の平面図で比較すると、違いがよくわかります。

出典:ムーヴ公式サイトミライース公式サイト

収納スペースは豊富。でも、ティッシュボックスは不評

ムーヴの収納は豊富で、最大で15か所もあります。

※ノーマルのみ12は、Xターボ“SA Ⅲ”、X“SA Ⅲ”、Xに標準装備。

出典:ムーヴ公式サイト

トレーとボックスが多めながら、ショッピングフックも備えています。

これだけあれば、ちょっとした荷物を置くには不便しなさそうですね。

ただ、トレーの高さ不足で、ティッシュボックスを置けないのが不満、という意見も。

中には背が低いティッシュボックスを自作して、置けるようにしている人もいます。

ぴょん吉
転んでもただでは起きないな。
シートはベージュで明るいが、汚れが心配

ムーヴのシートは、ノーマルがベージュ、カスタムがブラックとなっています。

【ノーマル】

【カスタム】

※写真は「RS“ハイパーリミテッド SA Ⅲ”」のもの。

出典:ムーヴカスタム公式サイト

どちらも落ち着いた印象です。

ただ、ノーマルのベージュは車内が明るくなる一方で、汚れやすいという意見も多く見られました。

このため、メーカーオプションの「ブラックインテリアパック」を選ぶ人も結構います(下図)。

出典:ムーヴ公式サイト

シートの素材はモデルとグレードごとに異なり、詳細は以下のとおり。

【ノーマル】全グレードともファブリック

【カスタム】特別仕様車 RS“ハイパーリミテッド SA Ⅲ”のみ合皮+ファブリック。それ以外はファブリック。

また、ファブリック製のシートにはストライプ状のエンボス加工が施されています。

出典:ムーヴ公式サイト

シートの素材について口コミでは「手触りが良い」という点では好評でした。

ですが、「髪の毛が絡まると取れにくい」という意見もあり、一長一短です。

シートの座り心地については、乗り心地の項目で別に紹介していますので、そちらをご覧ください。

トランクの広さはリアシートの使い方次第

ムーヴのトランクは、リアシートの位置で奥行が変わります。

リアシートを一番後ろまで下げると、トランクの奥行は250mmしかありません(下図)。

出典:ムーヴ公式サイト

買い物ぐらいなら間に合いますが、旅行の荷物が積みきれないと不評です。

でも、リアシートを倒すと、奥行が一気に1,270mmまで拡張します(下図)。

出典:ムーヴ公式サイト

2人で乗る分には、荷物が多くても大丈夫です。

ぴょん吉
乗車人数と用途によっては、悩むところかもしれないな。
メーターはタコメーター付き。ミラーは防眩機能なし。

ムーヴのメーターはアナログ式で、タコメーターもついています。

出典:U-CATCH

ノーマルモデルではタコメーターの付かないモデルが多い中、ムーヴは全モデルで装備。

ライバルのスズキ ワゴンRも、タコメーターは上位グレードにしか付きません。

そういう意味では、少し珍しいかもしれませんね。

実際、タコメーターが付いているので、ムーヴにしたという人もいます。

インパネ計器盤もタコメーターが標準だったり、燃費計が付いたり、嬉しい装備です。

出典:カーセンサー

その他、インパネ周りでは防眩機能のないバックミラーに、不満の声が散見されました。

防眩機能付きミラーはオプションにも設定されていないため、社外品に付け替えるしかありません。

昨今ではヘッドランプのLED化で眩しさが増していますから、防眩機能ナシは辛いかも。

走行性能:安定感のある走り

満足しているところ

安定感がある

パワーモードで意外にパワフル

小回りが利く

不満なところ

段差や悪路で揺れる

横風でハンドルを取られる

パワーモードで燃費が悪くなる

ウインカーが使いにくい

ボディの剛性アップ=安定感アップ

現行モデルのムーヴでは、「Dモノコック」という新たに開発されたボディにより剛性が向上しました。

出典:ムーヴ公式サイト

サスペンションも、細部にわたって改良。

その結果、安定感がアップしました。

軽自動車と言うと、路面の状態がストレートに伝わってくる...そんなイメージをお持ちの方もいるでしょう。

でも、ムーヴはそうしたイメージを良い意味で裏切ってくれます。

「コンパクトカー並み」と評する声もあるぐらいです。

パワーモードはノンターボでも力強い走り

軽自動車は規格で、エンジン排気量が660cc以下とされています。

このため、普通車に比べると、どうしても走りのパワフルさに欠ける部分があります。

特に普通車から乗り換える人は、物足りないかもしれません。

でも、ムーヴには「パワーモード」という、エンジンとCVTプログラムの切り替え機能が搭載されているんです。

出典:ムーヴ公式サイト

これによりアクセル操作が機敏になり、パワフルな走りを実現します。

ネット上のクチコミを見ても、「普通車並みに良い」や「ターボ不要」などと好評が多く見られました。

軽自動車にしたいけど、走りが物足りなくて二の足を踏んでいる人も、これなら納得できるかも。

ただし、「パワーモードを使ったら燃費が悪くなった」という意見もあり、良いことづくめではありません。

その他、「安定感やパワフルさを感じなかった」という人もいました。

これまで乗ってきた車や好みなどで意見は分かれますので、実際に試乗するなどしてチェックした方が良いですね。

ウインカーが使いにくい

ムーヴは現行モデルから「ワンタッチウインカー」という、タッチ式のウインカーを採用しています。

レバーを軽く押すことでウインカーの点灯/消灯が切り替わるのですが、使いづらいと不評の声が多く見られました。

具体的にはこんな感じです。

従来のウインカーとは操作方法が異なり、「操作を間違えてしまった」という感想を寄せている人も多いです。

動画のコメント欄を見ても、「慣れない」「戸惑った」という意見が結構ありました。

安全に関わることですので、不安な方は試乗する時などにチェックしてみてください。

乗り心地:静粛性に高評価

満足しているところ

車内が静か

運転席と助手席のシートは座り心地が良い

突き上げ感が少ない

長距離を乗っても疲れにくい

不満なところ

リアシートが硬い

デコボコした道や段差で揺れる

路面の状態によっては、ロードノイズが気になる

ターボでも車内は静か

軽自動車は車内が狭いし、エンジンも非力で常に高回転でうなりっぱなし...だから、車内はうるさい。

そんなイメージを持っている人もいるかもしれません。

でも、最近の軽自動車は技術の進化で、静粛性がかなり改善されているんです。

ムーヴもその例外ではなく、「先代モデルよりも静かになった」、「ターボでも静か」と好評です。

車内が静かだと、会話も弾みますね。

前席と後席で話す時も、静かな方が聞き取りやすいです。

ただし、「ロードノイズが気になる」といった意見もあり、感じ方には個人差があります。

シート:○運転席と助手席、×リアシート

シートは運転席助手席については、「ホールド感がある」「長時間座っても疲れにくい」と好評です。

リアシートも広くてゆったりしているという点では、好意的な意見が多数を占めています。

軽自動車のリアシートと言うと、窮屈なイメージがありますが、ムーヴは大人二人で座っても余裕です。

ただし、座り心地は「硬い」「公園のベンチみたい」と不評。

クッションを敷いて何とか回避している、という人もいます。

リアシートに乗る人がいる場合は、要チェックですね。

揺れや突き上げ感は意見が分かれる

走行性能の項目でも紹介しましたが、現行のムーヴではボディを一新し、安定感のある走りが好評です。

となると、揺れや突き上げ感も減りそうですが、口コミでは意見が分かれています。

乗り心地の良し悪しは、燃費や価格のようにハッキリとした基準がありません。

味覚に個人差があるように、乗り心地も人によって感じ方は様々です。

それだけに、試乗時にはぜひチェックしていただきたいと思います。

燃費:○街中、×高速

満足しているところ

低トルク域で走れるので、燃費が良い

不満なところ

燃料タンクの容量が小さく、長距離乗るには不便
非ハイブリッドながら大健闘

口コミでは良いと悪いの割合が、ほぼ半数ずつでした。

ムーヴとライバル車の燃費を最高値で比べると、以下のようになります。

車種カタログ燃費実燃費
ムーヴ31.018.71
ワゴンR33.420.74
デイズ29.819.67

単位:km/L

※カタログ燃費は、JC08モード。

実燃費データ出典:e燃費

【ワゴンR】

出典:ワゴンR公式サイト

【デイズ】

出典:デイズ公式サイト

実燃費ではムーヴが最下位ですが、ワゴンRとデイズはハイブリッド車です。

それでも、ムーヴとトップのワゴンRとの差は2.4kmで、それほど大きな差はありません。

確かにハイブリッド車並みの燃費を求めるなら、ムーヴは不満でしょう。

でも、ハイブリッドではないことを考えれば、ムーヴは大いに健闘しているのではないでしょうか。

価格:流行りのスーパーハイトワゴンより安い

満足しているところ

スーパーハイトワゴンに比べて安い

装備が充実しているので、高くはない

NA車とターボ車の価格差が6万円しかない

不満なところ

コンパクトカー並みの性能になった結果、価格が高い

モデルやグレードによってはオプションを含めて、200万円以上かかる

半数以上が安いまたは妥当と評価

口コミでは半数以上が安い、という意見でした。

特に最近流行りのスーパーハイトワゴンと比べると、割安です。

実際、同じダイハツのタントとウェイクを価格で比較すると、ムーブが最も安いです。

車種価格(税込)
ムーヴ111万円~
タント122万円~
ウェイク135万円~

ムーヴは安全装備の「スマートアシストⅢ」がついても、117万円と最安値をマークします。

また、タントとウェイクのターボ車は10万円以上の価格差があるのに、ムーヴは6万円と差が小さいんです。

タントやウェイクよりも車体が小さいので、燃費の面でも有利です。

モデルやグレードによっては200万オーバー

一方で、モデルやグレードによっては高くなる、という不満の声も複数ありました。

例えば、ムーヴカスタムの「RS ハイパーリミテッド SAⅢ 」2WDモデルでオンライン見積もりをすると、以下のようになります。

  • 車体価格:162万5,400円
  • 自動車取得税:2万300円
  • 自動車重量税:5,600円
  • 自賠責保険料(37ヶ月分):3万5,610円
  • オールウェザーマット:1万4,753円
  • NS14 安心ドラレコプランA(N218)8インチ スタンダード メモリーナビ(パノラマモニター付車用):20万8,829円

合計 197万5,292円

オプションがマットだけなのに200万円弱で、軽自動車としては割高かもしれません。

とはいえ、ムーヴは以下の3点に優れています。

  1. 高い質感の外内装
  2. 安定感のある乗り心地
  3. ゆとりの車内空間

特に1と2は軽自動車ではトップクラス。

ワンランク上の軽自動車として捉えれば、むしろお得ではないでしょうか。

ノーマルとカスタムのどちらを選ぶ?

ムーヴには、ノーマルカスタムの2種類のモデルが用意されています。

ここでは口コミでノーマルとカスタムについて、

  • ノーマルとカスタムのどちらを選んだのか
  • 選んだ理由

の2点に注目して紹介します。

それぞれの違い

ノーマルとカスタムの主な違いは、「見た目」「価格」です。

見た目

まず、エアロパーツの有無とヘッドランプ(ハロゲン/LED)の違いがあげられます(下図)。

出典:ムーヴカスタム公式サイト

さらに、メーターのデザイン(下図)。

出典:U-CATCH

その他、すでに別の項目で紹介しましたが、内装の色に違いがあります。

価格

価格は、ノーマルよりカスタムの方が約16~27万円高いです。

カスタムに至っては、オプションやナビの選び方によっては200万円を超えます。

口コミではノーマルとカスタムのどちらが人気?

価格.comでの現行モデルの口コミ件数は、ノーマルとカスタムでそれぞれ以下の通り。

  • ノーマル:29件
  • カスタム:33件

ほとんど差がありません。

でも、価格の高いカスタムの方が多いのは、意外ですね。

どんな理由で選んでいる?

口コミしている人は、ノーマルとカスタムを以下のような理由で選んでいます。

【ノーマル】

  • 見た目がすっきりしている
  • ベージュの内装カラーが明るくて良い
  • ターボ車が選べる

【カスタム】

  • 見た目がかっこいい
  • 装備が充実している
  • 高級感がある

半数以上が見た目に関する理由です。

シンプルなノーマルとかっこいいカスタムで、評価が分かれています。

次いで多かったのが、装備の違い価格で選んでいる人です。

具体的には以下のとおり。

【装備の違い】

  • ノーマル:内装カラーやターボ車設定
  • カスタム:装備の充実度と高級感

【価格】

  • ノーマル:安い
  • カスタム:高い

その他、タイヤ径とサスペンションなど乗り心地に影響する違いで選ぶ人も、わずかながら見られました。

予算や好み、用途などの兼ね合いで判断が分かれています。

まとめ

ムーヴを同じダイハツの軽自動車で例えると、「ミライース」と「タント」の中間。

ミライースよりも広く、車内にゆとりがあります。

タントよりも車高が低く、走行性能燃費価格の面で優れています。

全体的に質感も高く、普通車からの乗り換え先としてもオススメです。

流行りはタントのようなスーパーハイトワゴンですが、乗車人数や用途によっては、過剰になることもあります。

そんな時にちょうど良いのが、ムーヴという車なのかもしれませんね。

でも、口コミは第3者の意見にすぎませんので、誰にでも当てはまるとは限りません。

「百聞は一見に如かず」という言葉もあります。

気になったのなら、ぜひ一度実車をチェックしてみましょう。

あなたの中のイメージが変わるかもしれませんよ。

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