「なんか今年フィットがフルモデルチェンジするんだって?」
そうなんです。フィットもついに4代目になります。
そこで今回は、フルモデルチェンジによって『今までと何が違ってくるのか?』を隅々までご紹介します。
発売日に関する情報もあるので、知っておくと車の買い替え時期などの参考になりますよ♪
エンジン性能が大幅進化!
今回のフルモデルチェンジで目玉となっているのが、採用するエンジンの変更です。
ガソリン車とハイブリッド車に分けて解説していきます。
ガソリン車
1.3Lと1.5Lの2タイプのエンジンが搭載されています。
新型ではこの2タイプを「1.0L直3ダウンサイジングターボエンジン」に統合します。
→新型ではこの2タイプのエンジンを「1.0L直3ダウンサイジングターボエンジン」に統一します。
現行と比べると排気量は下がっていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
表で見てみましょう。
最高出力 | 最大トルク | |
---|---|---|
1.0L直3ダウンサイジングターボエンジン (新型) | 129ps | 18.4kgm |
1.3Lエンジン(現行) | 100ps | 12.1kgm |
1.5Lエンジン(現行) | 132ps | 15.8kgm |
1.5Lエンジンの馬力には一歩およばないものの、最大トルクでは新型が大幅に上回っています。
素直な走りを期待できるので、ドライブがより快適になりそうですね。
現行よりも小型のエンジンを搭載するおかげで、税金も1,000cc以下の29,500円になります。
現行のフィットの税金が34,500円ですから、5,000円の節税効果!
たかが5,000円と思うかもしれませんが、自動車税は毎年払いますからね。
6年乗り続ければ3万円も節約できちゃいますよ。
ハイブリッド車
もちろんハイブリッド車のエンジンも改良されます。
現行は「1モーター式i-DCD」を搭載していますが、新型では「2モーター式i-MMD」に変更されます。
モーターが1つ増えたことによって、いったいどれだけ性能がアップするのか、違いを表で見てみましょう。
1モーター式i-DCD(現行) | 2モーター式i-MMD(新型) | |
---|---|---|
エンジン出力 | 132ps | 107ps |
エンジン最大トルク | 15.9kgm | 13.7kgm |
モーター出力 | 29.5ps | 129ps |
モーター最大トルク | 16.3kgm | 27.2kgm |
エンジン出力を多少犠牲にしつつも、モーター出力が爆発的にアップ!
発進から高速走行まで1.0Lのエンジンとは思えない、力強い走りを見せてくれるでしょう。
モーターの数を増やすことにより、燃費の向上も間違いないと言われています。
現行のフィット(ハイブリッド)の燃費性能が37.2km/Lに対して、新型では40.0km/Lを越えるとの見方もあります。
仮に現行フィットのタンク容量を満タンにして燃費を40.0km/Lと考えた場合、およそ1,600km走ることができます。
東京からなら沖縄まで行けてしまう距離です。
毎日通勤で使い、休日は買い物・レジャーで使っても、1ヶ月は給油が必要ないかもしれません。
それくらいの燃費性能になる可能性があるんです!
ただし、カタログ記載の燃費と実燃費は異なる点には注意が必要です。
デザインはどうなる?エクステリア
出典:フィット公式サイト(画像は現行フィット)
モデルチェンジを重ねるたびに、より洗練されたデザインに変わっていったフィット。
今回のフルモデルチェンジではどうなるのでしょうか。
まずはサイズを表で見てみましょう。
現行 | 新型 | |
---|---|---|
全長 | 3,900mm | 4,050mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,520mm | 1,520mm |
ホイールベース | 2,500mm | 2,530mm |
全長とホイールベースのみ、わずかながら現行サイズよりも大きくなります。
コンパクトカーの定義は全長が4,200mmまで、全幅が1,700mmまでとされています。
フィットはギリギリのサイズを攻めた車なんですね。
ここで、新型フィットのスパイショットの画像をご紹介します。
出典:CARSCOOPS
サイズ感はわかりませんが、新型フィットの外観は以下の変更点があると言われています。
- フロントグリルが太くなる
- ボディラインの切れ込みが弱くなる
- リアテールライトは現行の縦長から横長へ変更になる
なんとなく流行とは逆を行く、これまた攻めたスタイルになりそうですね。
さらに、フィットファンには嬉しい情報が。
新たにSUVモデルが登場!
フルモデルチェンジにともない、車高の高いクロスオーバーモデルが追加されます。
現行には下記画像のような「クロススタイルパッケージ」というオプションがあります。
出典:フィット公式サイト
フィットがSUVチックになるオプションですが、フルモデルチェンジ後は、この画像に近いモデルが発売されます。
コンパクトカーでありながらSUV感を出したいという欲張りな人には朗報でしょう。
また、現行でも人気のRSモデルですが、こちらはモデルチェンジ後も引き続き発売されると言われています。
出典:フィット公式サイト(画像は現行)
選択肢が増えて嬉しい悩みになりますね。
インテリアにも注目!
出典:フィット公式サイト(画像は現行)
エクステリアの次はインテリアも気になるところですが、残念ながらあまり情報はありませんでした。
ただ、昨年12月にモデルチェンジしたばかりのホンダ「インサイト」に近いデザインを採用するのでは、という話があります。
出典:インサイト公式サイト
上記画像はインサイトのものですが、なにか気づきませんか?
そう、シフトレバーがないんですよね。
シフトの切り替えはボタンで行うのですが、今後のホンダの車はこの操作がトレンドになりそうです。
また静粛性についても、現行フィットよりもさらに性能がアップされるのではと期待されています。
ホンダならではの安全性能
ホンダ独自の安全運転支援システム「ホンダセンシング」。
現行フィットでも下記のホンダセンシングはオプションで装備できますが、新型フィットでは全車種に標準装備されます。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 歩行者事故低減ステアリング
- 先行車発進お知らせ機能
- 誤発進抑制機能
- 路外逸脱抑制機能
- 標識認識機能
- アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
上記に加えて、「オートハイビーム」と「後方誤発進抑制機能」も装備される予定です。
「オートハイビーム」はハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます。
出典:ホンダ公式サイト
上記画像のように、まるで誰かが常に見張ってくれているような感覚です。
「あ、対向車が来たからロービームに変えよう」というように、手動で切り替える必要がなくなります。
私もよくハイビームにしたまま気づかずに運転していることがあるので、これは何とも嬉しい機能です。
「ライトを切り替えようと思ったら、間違ってワイパーを動かしてしまった」
というような思わぬ誤動作も減るので、より運転に集中できますね。
かたや「後方誤発進抑制機能」は、停車時や10km/h以下の低速後退時、後ろにある障害物を検知します。
これは、バックで駐車する際に誤ってアクセルを踏み込んで急加速してしまうのを防いでくれるものです。
出典:ホンダ公式サイト
近年、お年寄りによる駐車時の事故が多いので、何よりも頼もしい機能ですよね。
お店の壁を破壊してしまうと損害賠償も発生してしまいますし、もし近くに人がいたら・・・と思うと本当に怖いです。
しかし新型フィットに標準装備されれば、そんな心配は無用になり、安心して乗ることができそうです。
ついにフィットも【つながる】車になる
近年、ネットにつながる車が増えつつあります。
例えばトヨタでは「コネクティッドサービス」という独自のネットワークサービスを展開しています。
出典:トヨタ公式サイト
トヨタスマートセンターとネットでつながる事により、事故の時でも素早く駆けつけてくれたり、リアルタイムの交通情報や天気をお知らせしてくれます。
ホンダもこのようなサービスを開始する予定となっており、新型フィットにも搭載される可能性があります。
実はすでにホンダは「インターナビ」で似たようなサービスを実施しています。
例えばルート案内では、目的地までの最安・最速ルートを「インターナビ」がパッと教えてくれます。
出典:ホンダ公式サイト
ゆくゆくは、この「インターナビ」をさらに発展させて、より安全で便利なモノになる見込みです。
具体的には、ナビを操作することなく声で指示するだけで目的地まで案内してくれたり、緊急時に車自身がSOSを発してくれたりします。
まるで子供の頃に想像したような未来の車に乗れる日も近いですよ。
見逃せないライバル車の動向
フィットのライバル車と言えば、下記の2車種が挙げられます。
- トヨタ アクア
- 日産 ノート
それぞれの動向に注目してみましょう。
トヨタ アクア
出典:アクア公式サイト(画像は現行)
アクアは2011年11月に発売しており、2019年以降にフルモデルチェンジをする予定です。
フルモデルチェンジ時には、新型プラットフォームを採用し、より低燃費な車になると言われています。
現行アクアの燃費性能が38.0km/Lで、コンパクトカーの中ではNo.1を突き進んでいますよね。
この数値からさらに向上させ、新型フィットの燃費性能を大きく引き離すことができるのか、注目です。
日産 ノート
出典:ノート公式サイト(画像は現行)
「ハイブリッド」ではなく、独自の「e-POWERシステム」で差別化を図っている日産。
ノートもやはり2019年以降にフルモデルチェンジを控えています。
目玉の「e-POWERシステム」を改良し、よりパワフルな車に生まれ変わる予定です。
コンパクトカーとは思えないパワーを感じることができそうです。
加えて新型フィットにはない、「プロパイロット」と呼ばれる自動運転技術を採用することもわかっています。
低燃費を突き詰めるアクア、独自路線を突き進む日産ノートと共に、白熱の三つ巴の戦いになる予感。
勝敗はいかに?
気になる発売日・価格は?
1番気になる新型フィットの発売日ですが、2019年の9月か10月になる予定です。
価格は現行フィットより10万~15万アップして、180万~220万になると言われています。
お値段据え置きといった感じですが、先ほどご紹介した標準装備の「ホンダセンシング」がアップデートされれば、価格も少し上がることが予想されます。
まとめ
新型フィットに関する、大事なことをまとめますね。
- ガソリン車は税金が安くなる
- ハイブリッド車はコンパクトカーNo.1の低燃費を目指している
- 新たにSUVモデルが登場する
- ホンダセンシング(安全装備)が標準装備になる
- 「つながる」車になる?
- ライバル車もほぼ同時期にフルモデルチェンジする予定
- 2019年9月か10月に発売
- 価格は現行フィットより10~15万アップ
もし今フィットに買い替える予定の人がいたら、もう少し待ってみてはどうでしょうか。
あと半年の辛抱です。
半年待てば、大幅にパワーアップしたフィットがあなたのもとに!
私自身もフィットに乗っているので、今回のフルモデルチェンジはとても楽しみなんです。
みんなにフィットする車になってほしいですね。