N-BOXカスタムには、グレードや駆動方式ごとに様々な仕様があります。
でも、違いがよくわからず、お悩みの方もいると思います。
確かに仕様の一覧表って、細かくて見るのが大変です...
とはいえ、決して安い買い物ではないし、適当に決めて損はしたくないもの。
そこで、今回はN-BOXカスタムの違いを、様々な角度から解説します。
その他、派生車種のN-BOXスラッシュやプラス、初代N-BOXとの違いにも触れますよ。
N-BOXカスタムのグレードごとの違い
N-BOXカスタムのグレードは、以下の3つ。
- G・L Honda Sensing
- G・EX Honda Sensing
- G・スロープL Honda Sensing
また、全グレードにターボモデルがあります。
価格
N-BOXカスタムのグレードごとの価格は、以下のとおり。
青:最安値 赤:最高値
G・L Honda SENSING | ||
---|---|---|
FF | 4WD | |
ノンターボ | ¥1,698,840 | ¥1,829,520 |
ターボ | ¥1,895,400 | ¥2,026,080 |
G・EX Honda SENSING | ||
---|---|---|
FF | 4WD | |
ノンターボ | ¥1,752,840 | ¥1,883,520 |
ターボ | ¥1,949,400 | ¥2,080,080 |
G・スロープL Honda SENSING | ||
---|---|---|
FF | 4WD | |
ノンターボ | ¥1,888,840 | ¥2,009,840 |
ターボ | ¥2,143,800 | ¥2,274,480 |
「G・L」→「G・EX」→「G・スロープL」の順で価格が高くなります。
「G・L」→「G・EX」の価格差は54,000円。
「G・L」→「G・スロープL」は19万円。
「G・EX」→「G・スロープL」だと、13.6万円の差があります。
燃費
N-BOXカスタムのグレードごとの燃費は、以下の表のとおり。
※数値はすべてJC08モード。
G・L Honda SENSING | ||
---|---|---|
FF | 4WD | |
ノンターボ | 27.0 | 25.4 |
ターボ | 25.0 | 23.0 |
G・EX Honda SENSING | ||
---|---|---|
FF | 4WD | |
ノンターボ | 27.0 | 24.2 |
ターボ | 25.0 | 23.0 |
G・スロープL Honda SENSING | ||
---|---|---|
FF | 4WD | |
ノンターボ | 27.0 | 24.2 |
ターボ | 25.6 | 23.4 |
単位:km/L
燃費が悪くなる要因はターボと4WDですが、大きな違いはありません。
ハイブリッドではないのに、この数値はすごいですね。
装備
N-BOXカスタムのグレードごとの装備の違いは、以下のとおり。
フロントシート
最大の違いです。
グレードごとに、異なるシートが設定されています。
G・L:ベンチシート |
---|
※画像はN-BOXのものです。色合いが異なりますが、シートの仕様は同じです。 |
G・EX:助手席スーパースライドシート |
---|
G・スロープL:ベンチシート+スロープ |
---|
※画像はN-BOXのものです。色合いが異なりますが、シートの仕様は同じです。 |
リアシート
リアシートは、G・スロープLのみ以下のような違いがあります。
チップアップ(はね上げ)機能がない。
G・スロープLは荷室にスロープが付いているため、↓ のようにリアシートの座面をはね上げられません。
助手席シートベルトの位置
↓ G・EXの助手席スーパースライドシートは、シートベルトが肩口に付いています。
フロントシートのアームレスト
G・L:一体型 | G・EX:左右独立型 |
---|---|
収納の数
↓ G・EXは、助手席側のドアポケットとセンターロアボックスがありません。
コンビニフックの位置
G・L | 助手席の前と背面、リアシート座面裏 |
---|---|
G・EX | 運転席背面、リアシート座面裏 |
G・スロープL | 助手席の前と背面 |
アレルクリーンプラスシート
G・LとG・EX
※ただし、G・Lはターボモデルのみ。
G・スロープLだけの装備
以下の装備は、G・スロープLにしかありません。
- スロープ
- カラードバックハンドル
- バックドア用LEDランプ
- 車いす専用装備(ただし、ターボモデルは非搭載)
まとめ
N-BOXカスタムのグレードごとの違い
- 価格:「G・L」 → 「G・EX」 → 「G・スロープL」の順で高くなる。
- 燃費:グレード間でほとんど違いがない。
- 装備:最大の違いは、フロントシートの種類。
N-BOXカスタムはターボの有無や駆動方式(FF・4WD)で違いはある?
N-BOXカスタムは、各グレードから「ターボの有無」→「駆動方式(FF・4WD)」の順で枝分かれします。
ここでは、ターボや駆動方式による違いについて解説します。
ターボの有無
ターボの有無による主な違いは、以下の表のとおりです。
ターボ | ノンターボ | |
---|---|---|
燃費 | 25.6~23.0km/L | 27.0~24.2km/L |
タイヤ・ホイール | 15インチ アルミホイール | 14インチ アルミホイール |
パドルシフト | あり | なし |
スライドドア | 左右 | 左のみ(右はオプション) |
シートの素材 | 合皮&トリコット | トリコット |
リアシートのアームレスト | あり | なし |
ステアリングホイール | 本革巻き | ウレタン |
エンジン燃焼量の多いターボモデルは、どうしても燃費が悪いです。
また、ターボモデルのタイヤは15インチにインチアップし、見た目やグリップ力に優れています。
駆動方式(FF・4WD)
駆動方式(FF・4WD)の主な違いは、以下の表のとおりです。
FF | 4WD | |
---|---|---|
価格 | FFより12~13万円高い | |
燃費 | 27.0~25.0km/L | 25.4~23.0km/L |
車高 | FFより25mm高い | |
スタビライザー | 前後 | 前のみ |
スタビライザーは車体の揺れを低減する部品で、サスペンションに付いてます。
FFは前後にスタビライザーを装着しているので、4WDより揺れが少なく乗り心地が良いです。
なお、乗り心地については、以下の記事で詳しく紹介しています。
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その他、次の装備は4WDにしかありません。
- 運転席・助手席シートヒーター
- 親水/ヒーター付きドアミラー
- フロントドア撥水ガラス
コストや乗り心地を優先するなら、FFがオススメ。
除雪していない雪道や、荒れた道を走るなら4WDが必須です。そうじゃなければFFで十分間に合います。
まとめ
1.ターボの有無による違い
- 燃費:ノンターボ > ターボ
- パドルシフトや革巻きステアリングホイールなど、ターボモデルだけの装備がある。
2.駆動方式による違い
- FFの方が12~13万円安くて、低燃費。
- 4WDは車高が25mm高い。
- シートヒーターなど、4WDにしかない装備がある。
中古で買う方は注意!初代モデルの前期型と後期型
N-BOXカスタムは価格が高いから中古で買いたい、という方もいるでしょう。
中には予算の都合で、初代モデルを選ぶ場合もあると思います。
ただ、初代モデルは2015年2月にマイナーチェンジをしており、その前後で前期型と後期型に分かれています。
微妙に仕様が異なるので、違いを知っておくとお得ですよ。
主な違いは、以下のとおり。
燃費
わずかながら、後期型の方が低燃費です。
G・Lパッケージ FFモデルの場合(JC08モード) | |
前期型 | |
---|---|
ターボ | 21.0 |
ノンターボ | 22.0 |
後期型 | |
ターボ | 23.8 |
ノンターボ | 25.6 |
単位:km/L
外装
最大の違いは、フロントグリルのデザイン。
また、LEDポジションランプとLEDフォグランプを標準装備しています(ターボモデルのみ)。
内装
後期型は、内装の装備が追加されています。
リアシートのスライド機能
紫外線・赤外線カット仕様の窓ガラス(フロントコーナーとフロントドア)
さらに、2015年11月以降のモデルでは、すべての窓に装備。
サンシェード
大きな違いとしては、燃費と見た目、リアシートのスライド機能の3つ。
基本的に後期型の方が装備を追加されているので、内容的に充実しています。
違いを知った上で選んだ方が、納得して買えますよね。
まとめ
- 初代モデルは2015年2月を境に、前期型と後期型に分かれている。
- 後期型は前期型よりも低燃費で、リアシートにスライド機能が追加されている。また、フロントグリルなど、見た目も少し違う。
スラッシュやプラスとカスタムの違い
N-BOXカスタム以外にも、N-BOXには様々な仲間がいます。
ここでは、N-BOXをベースにした派生車種とN-BOXカスタムの違いについて解説します。
N-BOXスラッシュ:初代モデルがベースの派生車種
N-BOXスラッシュは、初代モデルをベースにデザイン重視で開発された車です。
N-BOXカスタムとの主な違いは、以下の4つ。
1.ルーフの高さ
N-BOXスラッシュのルーフは、N-BOXカスタムより100mm低い(下図①)。
2.リアドアのハンドル位置
N-BOXスラッシュはリアドアのハンドルが、窓側に付いている(下図②)。
3.内装
内装パターンがなんと8種類もある。
4.サウンドマッピングシステム
N-BOXスラッシュに最適化された音響システムを搭載。
従来の軽自動車のサウンド環境を越えた、パワフルな重低音が味わえます。
実用性を重視しているN-BOXとは、対照的ですね。
N-BOXプラス:現行スロープ仕様の前身
N-BOXプラスは、現行スロープ仕様の初代モデル版。
最初は別車種でした。
ここではN-BOXカスタムのスロープ仕様と比較します。
主な違いは以下のとおり。
1.スロープ周り
N-BOXカスタムはスロープが軽量化され、女性でも扱いやすくなっています。
N-BOXプラスでは荷室の底面を平らにする床板が必要でしたが、N-BOXカスタムでは不要です。
ただ、N-BOXプラスはN-BOXカスタムよりも、荷室のアレンジパターンが豊富です。
床板とシートの組み合わせで、下図のように車内をフルフラットにできます。
車中泊したい人には魅力的かも。
2.安全装備
N-BOXプラスは「あんしんパッケージ」、N-BOXカスタムは「Honda Sensing」を装備しています。
あんしんパッケージは、自動ブレーキとサイドカーテン付きエアバッグの2つだけです。
これに対し、Honda Sensingは自動ブレーキ以外にも車間や車線を維持したり、事故を防ぐ機能が8つもあります。
安心感という点では、N-BOXカスタムの圧勝です。
まとめ
N-BOXスラッシュ:車高が低いN-BOX。
N-BOXプラス:初代モデルのスロープ仕様。
まとめ
N-BOXカスタムの主な違いは、価格と内装です。
要するに、使い勝手と見た目に関する装備の内容に合わせて、価格が変わります。
迷ったら、実物を見に行くのもオススメです。
写真とはまた違ったイメージで、印象が変わることもあります。
迷うのは悩ましいですが、それができるのはその時だけ。
楽しんで選んでください。