ホンダN-ONE(Nワン)はN360をモチーフに作られたレトロモダンな軽自動車です。
まん丸な目や豊富なカラーバリエーションといった可愛らしいデザインで一目惚れして買っちゃう人もいるようです。
2017年12月にマイナーチェンジと共にラインナップを一新しています。
ホンダのNシリーズの中でも、走りを重視したモデルとして気になる存在です。
・マイナーチェンジで何が変わったのか?
・乗り心地や室内空間の快適性はどうなのか?
・乗り出し価格や値引き相場の情報は?
など、実際にN-ONEに試乗し、営業マンに根掘り葉掘り聞いてきました!
N-ONEってどうなんだろう?
と購入を考えている人は参考にしてください。
N-ONEって実際どうなの?オーナーの生の声をまとめました
N-ONEって可愛いけど乗り心地や居住性、実際の燃費ってどうなの?と気になる方も多いでしょう。
そこでN-ONEを実際に購入した方の評価を集めました!
満足している点
- 愛くるしい外観で愛着がもてます
- キビキビ走る
- ドアを締めた音が重厚感がある
- プレミアムは高級感がある
- ターボは加速が素晴らしい
- コーナーでハンドリングの安定感がある
- リアシートの足元が広い
不満な点
- 路面からの振動が気になる
- 乗り心地は固め
- 後部席のスライドができない
- 荷室が狭い
- ノンターボだとパワー不足を感じる
口コミのまとめ
多くの声を見ていると「デザインが可愛くて一目惚れして買っちゃいました」という人が結構いました。
可愛らしくもありスタイリッシュでもあるので、女性でも男性でも乗れますよね!
またカラーバリエーションが豊富で、グレードによって様々な色があります。
小ぶりな外観ですが、室内は結構広く後部座席に大人が座っても膝が当たることはないです。
ただ、高さがないので頭上の圧迫感はあるかもしれません。
N-ONEはデザインだけの車ではありません。
走行性の高さはかなりの高評価なんです。
キビキビした走りにハンドリングの安定感は高速道路でもまずまずの走りを見せてくれるでしょう。
さらに走行性を追求しい方はターボを選ぶと更によい走りができるでしょう。
残念なところとしては、乗り心地が固めで突き上げ感があるという声が多くありました。
このへんは試乗して確かめてみてください。
また後部席がスライドしないので、荷室が狭いようです。
ただ、後部席はセパレート式で倒せるので4人ギリギリで乗らないならシートアレンジをしてうまく使えるでしょう。
N-ONE試乗レポート!実際に乗って見えたホンダの本気
ホンダ車や旧車のマニア、ベテランドライバーの方はN-360の名をご存じかもしれません。
ホンダの軽自動車の名を一気に高めた名車であり、Nシリーズの原点なのです。
1967年にリリースされると同時に、その性能や快適性で一世を風靡しました。
昭和30年代頃に生まれた方々なら、懐かしむ人も少なくないでしょう。
同じNシリーズのN-BOXやN-WGNより、ハッチバック系のN-ONEはN-360に近い立ち位置ですね。
丸いヘッドライトとグリルまわりの処理もアップデートしつつ雰囲気を残しています。
デザイン的にも斬新なだけでなく、懐かしさを感じさせるのが特徴。
これをホンダでは「タイムレスデザイン」と呼んでいるそうです。
走って楽しいクルマを作るだけでなく、世代を超えて楽しいクルマを作りたいというホンダの思いが込められているような気がします。
かなりサイズは大きくなっていますが、顔つきは似てますね。
N-ONEの各グレード。人気グレードはこれだ!
現在のN-ONEは前述の通りにマイナーチェンジでグレードを刷新しました。
以前のG系が「Standard」になりましたが、「Premium」はそのまま。
新たに「Select」「RS」が追加されて4系統のグレードがラインナップされました。
「Standard」には立体駐車場に収まる高さのLOWDOWN(ローダウン)仕様を設定。
併せてRS以外の各グレードにターボモデルの「Tourer」が用意されています。
また、「RS」と「Standard・LOWDOWN」「Standard・LOWDOWN L」以外には4WDモデルがあります。
なお、「RS」はLOWDOWNのターボモデルです。
走りに徹したモデルであることはいうまでもありません。
当日、RSのオーナーさんが来店。
イメージカラーのサンセットオレンジⅡ&ブラックのツートーン。
やっぱりカッコいいです。
『人気グレードはどれ?』
と営業マンに聞いたところ
『今回試乗していただく、Select Tourerがおすすめですよ!
もし、予算に余裕があるなら、Premium Tourerがいいですね♪』
とのことです。
やっぱり走りに定評があるN-ONEなのでターボがいいんですね!
N-ONE Select Tourerを試乗してきました
さて、前置きはこのくらいにして実車レポートに移りましょう。
今回、用意されたのは「Select Tourer(FF)」。
おしゃれなだけでなく、ターボを装備しているので走りも良さそうです。
ボディカラーはプレミアムアイボリー・パール&ブラウンのツートーン。
N-ONEのカタログ内「Select」のページに出てくるイメージカラーです。
セピアの写真のような色合いが落ち着きと趣味の良さを感じさせますね。
繰り返しますが、「Tourer」はターボモデルです。
性能的にはパワフルなのですが、外観はおしゃれ系。
N-ONEのカタログによれば、「Select」というグレードには
「こだわりを感じさせるブラウンスタイル」
というキャッチフレーズが使われています。
上質さやぬくもり、やわらかな風合いをブラウンのトーンに込めたのだそうです。
カラーバリエーションを見ても、フロントグリルとルーフはブラウン。
ドアサイドのモールにはクロームメッキを施し、どことなくクラシカルです。
ホイールもディッシュタイプでブラウンの塗装がされています。
いかにも走りそうな感じではないのですが、これで速ければ乗っていて楽しいですね。
なお、「Standard」のキャッチフレーズは「いつまでも愛着の持てるシンプルスタイル」。
「Premium」は「上質を磨いた、洗練のプレミアムスタイル」。
「RS」は「大人の遊び心をくすぐるスポーティースタイル」。
それぞれのグレードの個性を端的に表現しています。
個人的には、「Premium」が好みです。
「RS」よりもボディカラーのバリエーションがあり、シックな色合いも多いんです。
確かに「RS」はカッコいいのですが、いかにも「走りまっせ」という雰囲気。
こればかりは各グレードをカタログなどでご覧になったほうがいいかもしれません。
上質感のある内装
内装もブラウンを基調にした落ち着きのある上品なコーディネート。
メープルウッド調パネルのアクセントが、手や目に触れる箇所に使われています。
樹脂のままのシンプルな「Standard」よりも格上な雰囲気です。
ドアの開け閉めの際もブリキのおもちゃみたいな軽い感じはありません。
もちろん、高級車のような重厚感はないのですが、小型車並みのレベルだと思います。
また、「Select」以上のグレードではプライムスムース&ファブリックコンビシートを採用。
「Select」と「RS」ではダブルラッセルという素材を使い、上質さを演出しています。
シートの感触は画像から感じていただけるかどうかわかりませんが、決して悪くないです。
軽自動車の内装とは思えません。
後部シートをはね上げるとフロアが丸々使えます。
家具や家電品など、ちょっと大きめの買い物をした時に便利です。
左右の限界まで広がっているアンダーボックス。
軽にしてはなかなかの収納力です。
N-ONEの乗り心地は?
キーが手元にあれば、シフトレバーの横の赤い丸ボタンを押すだけでエンジンがかかります。
もちろん、エンジン音は静かですよ。
シフトレバーはダッシュボード側に配置されているので、足元は広々。
フロント周りの視界もなかなか良好です。
では、発進しましょう。
アクセルを踏むと、すぐ反応してくれますね。
ベタ踏みしなくても、スーッと出てくれる点が気持ちいいです。
以前、アクアとフィットの違いを某買取業者の人から聞いたことがあります。
その時の印象に残ったのは、ホンダのクルマのレスポンス。
レースで鍛えてきただけあって、運転する楽しさがホンダ車にあるとのこと。
実はその当時、アクアを買おうとしていたのですが、結局ホンダにしました。
試乗した印象も含めて、発進するときの反応はホンダ車に軍配が上がります。
友人のダイハツ軽ワゴンに乗ったこともありますが、出足はもたつきますね。
ターボモデルではないからでしょうが、彼もパワーがないと言っていました。
売れてはいるけど、平均点なんですよね。
全体的に、まとまっているクルマです。
みんなに愛されるようにと、とんがった部分はありません。
もちろん、それを否定するわけではありません。
乗りやすさ・扱いやすさに主眼を置けばそうなります。
その点、ホンダ車はドライバーが喜びそうなエッセンスが足されています。
今でもハンドルを握る人のワクワク感を追求しているそうです。
これは、かつてホンダのエンジニアだった大ベテランにうかがったお話です。F1やインディ500にも技術関係で参加された方です。
ホンダのクルマ作りの基本は今でもブレていないといいます。
N-ONEもそのDNAを受け継いでいる一台です。
N-360のたたずまいを今に伝えるクルマですからね。
運転して楽しい、乗って楽しい、ウチにあればさらに楽しい。
そんな気持ちを感じさせるクルマなんだと思います。
出足に関しては、1300~1500CCの小型車と比べて大きな差はありません。
高速への合流も余裕でできると思います。
ターボの効きはじめにアクセルの反応がガラッと変わるカックンターボでもありません。
なめらかで、いつターボが効きはじめたのかはわからないジェントルさ。
軽自動車で、安心して運転できるスペックを求めるならN-ONEはおすすめです。
トールワゴンのように機能を何もかも詰め込んでいないので、余裕があるのでしょうね。
それに、車内の静かさが従来の軽とは違います。
ちょっと踏み込んでもエンジンはうなりません。
今回のマイナーチェンジでは遮音機能付ガラスを採用して静粛性をアップさせたとのこと。
ロードノイズを拾うこともなく、小型車のセダンに乗っているような静かさです。
また、ハンドルを急に切っても、車体がぐらつくロール感を覚えなかったのもポイント。
トールワゴンタイプの軽自動車はけっこうグラリ、フラリと来ます。
それが運転している際のストレスになります。
2000CCクラスのミニバンでもけっこうロールを感じます。
高速で走っている時などは、隣に大きなトラックが来た時の風圧でグラッとくることも。
N-ONEの運転は安心・快適といえそうです。
N-ONEが台形のボディであることも、走行安定性の理由かもしれません。
もちろん、限られた時間内での試乗です。
路面のコンディションやタイヤの性能も関係しているでしょう。
そんなにアクティブな走り方はできませんでしたが、N-ONEの安定性は悪くないです。
N-ONEの実燃費はどのくらい?
N-ONEの実際の燃費がどのくらいか気になる方もいるでしょう。
試乗車での実燃費は15km/lでした。
ちなみに、カタログ燃費は25.8km/Lです。
試乗なので、街乗りちょい乗りなのでこんなもんでしょう。
毎日の通勤に使っている人に聞いたところ、実燃費は17km/L程度だそうです。
グレードによって燃費も変わっていて、2WDノンターボなら20km/lを超えることもあるそうです。
実際の燃費はカタログ値の60%~80%になるので、購入グレードのカタログ値と照らしあわせて計算してみてください。
あとは、運転テクニックや乗車人数、エアコンの仕様によっても変わってきます。
とはいえ、いずれもディーラーのメカニックの方の話です。
ガソリン代が通勤費として会社から支給されるなら、エコ運転を心がけないかもしれませんね。
しかし、燃費を優先してエンジンやエアコンを自動制御するECONモードも搭載。
これを使えば、運転の仕方次第で20km/Lくらいはいくと思います。
僕はホンダのハイブリッド車に乗っていますが、普段はECONモードです。
ガソリンを入れるたびに、その回の燃費を測っています。
エアコンを使わなくても済む時期は、カタログデータにかなり近い数値が出ますよ。
ECONモードはあなどれません。
それに、ホンダ車のナビGathersは、スマホとも連動しているので便利です。
操作もタッチパネル式で直観的に使えます。
しかも、地図の更新は3回まで無料。
これは見逃せない特典です。
ウィンカーのレバーの下に見えている「+」のマークのものはパドルシフト。
スポーティーに走りたい時にどうぞ。
ホンダN-ONEはどんな人におすすめ?
どう考えても、ファミリー向けの一台とはいえません。
営業担当の方も、パーソナルなクルマだといっていました。
予想以上に収納力があるので、キャンプやバーベキューにも使えなくはないでしょう。
しかし、それならN-BOXやN-WGNなどのファミリー層狙いのトールワゴンを選ぶのが普通です。
それに対してN-ONEはドライビングを楽しむ人のための一台。
彼女や彼氏とのデート、夫婦だけのドライブなんてシーンにもピッタリです。
何しろ、デザインがおしゃれですし、走りの点でもなかなかのものです。
ちょっと前にウチのマンションにお住まいだったご夫婦もN-ONEにお乗りでした。
免許は奥様が持っていらしたのですが、楽しいクルマだとおっしゃっていました。
確か、先代モデルの「Premium」だったと思います。
ご主人の送り迎えや、ご自身の通勤、ちょっとした旅行にも使われていたようです。
僕自身、N-360を知っている世代なので、ちょっと気になってはいたクルマでした。
そんな思い入れを差し引き、マイナス点もいいましょう。
N-ONEのここがイマイチ
ホンダの軽自動車やコンパクトカーに共通しますが、身の回り品の収納はよくないです。
以前乗っていたのは国産の4WDのステーションワゴンでした。
ドリンクホルダーやカップホルダーも多かったんです。
カードやチケット、ティッシュ、書類などの身の周りの品を入れるスペースも十分。
N-ONEはとにかく、ドリンクホルダーの位置が今ひとつ。
エアコンの吹き出し口に近いのですが、右手で出し入れする感じです。
僕はハンドル操作を右手中心に行いますし、多くの方もそうではないかと思います。
運転中に右手でペットボトルをつかみたくないですね。
それにダッシュボードの上まで持ってこないとホルダーに入れられない。
ドアの内側にもホルダーはありますが、こちらも低すぎます。
他には、メーター類がちょっと見づらいかもしれません。
デザイン的な観点ですが、立体より、平面にしたほうが見やすいと思います。
速度はよ~くわかるけど、他が見づらいですね。
N-ONEの見積もり。気になる乗り出し価格は?
見積りを営業担当の方に作成していただきました。
今回試乗した「Select Tourer」は車両本体価格が160万3800円。
諸費用と付属品込みだと221万5690円になります。
よりスポーティーな「Premium Tourer」は車両本体価格が178万4160円。
諸費用と付属品込みだと238万7250円に。
かなりいいお値段・・・。
競合する車種を営業マンに聞いてみたところ、ダイハツタントやスズキハスラーが多いそうです。
N-ONEとはカテゴリーが違いますが、やっぱり皆さん、売れ筋を持ってきます。
N-ONEの値引き相場はいくら?絶対損しない交渉術教えます!
N-ONEは118万円~と比較的安く購入できる車です。
ただ、グレードによっては200万円を超えてきます。
少しでも安くカイたいですよね。
N-ONEの値引き相場は13万円。
N-ONEはN-BOXやN-WGNの影に隠れている分、交渉の余地はあります。
人気車種に比べて結構値引きがしやすいのでガッツリ交渉して引いてもらいましょう!
しっかりと値引き交渉するなら、目標額はオプション値引きを含めて17~18万円。
上級グレードなら20万円は狙っていきたいところ!
交渉のポイントとしては、先程あげたライバル車を競合にだすこと。
また、経営資本の異なるホンダが近くにあるならN-ONE同士を競合させてもいいでしょう。
もっとお得に買いたい方や、値引交渉が苦手・・・という方は今乗っている車を高く売ることに力を入れましょう!
ディーラーに下取りにだすよりも、ガリバーやアップルなどの買取専門店に売るほうが高く売れます。
ネットで簡単に一括査定ができるので使ってみるといいでしょう。
たった1分の入力で10社くらいに一括見積りができるので非常に便利です。もちろん無料です。
一括査定をしただけで17万円も高く売れた!という方もいるので、安く買い換えたいならやっておくべきでしょう!