「285,000円だと!?」
先日、11年目のセレナの車検だったのですが、請求書を見て目ん玉が飛び出ました(´⊙ω⊙`)!
見積もり時点では15万円ほどだったのですが、点検したらあれこれと修理や交換が必要で10万円以上もUP・・・。
買い替えも頭をよぎりましたが、ここでしっかり修理してあと5年は乗ろうと決意しました。
ところで、車検費用の内訳って知っていますか?
相場を知りたい方がこの記事を見ていると思いますが、車検費用には
1.法定費用
2.点検、修理・整備費用
3.手数料
があります。
法定費用はどこで、車検を受けても変わりませんが、他の部分は車検を受ける場所によって変わってきます。
まずは、それぞれの費用の相場を確認していきましょう。
それから、どこで車検を受けたら安いのか?をお伝えしていきます。
ちなみに、私はディーラーで車検を受けていますが、かなり高いです・・・><
車検費用の相場はいくら?
先程も話したように、車検にかかる費用の内訳は、「法定費用」「点検、修理・整備費用」「事務手数料」に分かれます。
この中に、業者ごとの「車検費用の違い」の秘密があるわけです。内訳の詳細を見ていきましょう。
法定費用
車検を受ける上で必ず払わなければいけないのが、法定費用です。
どんな業者で車検を受けても同じ金額がかかるもので、値引きなどは一切できません。
また、ユーザー車検を受ける場合は、基本的に(検査に問題がなければ)この金額だけの支払いになります。
車種 | 自賠責保険 | 重量税(※1) | 検査手数料(※2) |
---|---|---|---|
軽自動車 | 26,370円 | 6,600円 (2,500円) | 1,100円~1,800円 |
1.0t以下 | 27,840円 | 16,400円 (5,000円) | 1,100円~1,800円 |
1.0t超1.5t以下 | 27,840円 | 24,600円 (7,500円) | 1,100円~1,800円 |
1.5t超2.0t以下 | 27,840円 | 32,800円 (10,000円) | 1,100円~1,800円 |
2.0t超2.5t以下 | 27,840円 | 41,000円 (12,500円) | 1,700円~1,800円 |
(※1)エコカー減税対象車
(※2)指定工場で受ける場合1100円、それ以外もしくはユーザー車検は1700円から1800円
点検費用
車検は、自動車が一定の基準に達しているかどうかの検査を行いますので、専門の技術者が点検を行います。
そのため、その点検のための費用と、もし問題があった場合の修理や部品交換の費用が必要です。
点検・整備は、車検を受ける業者によって、以下程度の相場になっています。(普通自動車(小型)の場合)
車検業者 | 点検・整備費用 |
---|---|
ディーラー | 80,000円 |
車検専門店 | 65,000円 |
ガソリンスタンド | 60,000円 |
整備工場 | 65,000円 |
ユーザー車検 | 0円 |
ユーザー車検は点検を自分でやるので、基本的には点検費用はかかりません。
修理費・交換費
修理や部品交換は、車検を受けた自動車に問題がなければ不要です。
また、修理や交換部品の内容によって金額は違って来ますので、いくらかかるかは時と場合によるでしょう。
以下に、車検時にかかることが多い部品交換費用(工賃込)を記載しておきます。
交換部品 | 費用 |
---|---|
エンジンオイル | 4,000円程度 |
エンジンオイルフィルター | 2,000円程度 |
ラジエター液 | 5,000円程度 |
ブレーキオイル | 4,000円程度 |
バッテリー | 10,000円程度 |
エアクリーナー | 3,000円程度 |
ブレーキパッド | 15,000円程度 |
タイヤ | 40,000円程度 |
スパークプラグ | 5,000円~10,000程度 |
ワイパーブレードゴム | 2,000円程度 |
オイル交換くらいならそんなに高くはありませんが、古くなるに連れて修理や交換箇所が増えていきます。
10年目になると、タイミングベルトの交換やスパークプラグの交換が必要になります。
私が今回予想以上に高くなってしまた原因は、ヘッドランプハウジングという部品の交換です。
ディーラー車検だったので、純正品で59,508円!
その他にも、ブレーキディスク20,714円。プラグスパーク10,368円。雪国なので、床下コートもしてもらいました(17,280円なり)。
法定費用+手数料は72,540円だったのですが、部品代と技術料で202,460円も書かています。
部品代を節約するには?
私はディーラーでの車検だったので、交換部品はすべて純正品です。
だから、クソたけぇわけです。
安くしたいなら、知り合いの整備工場とかで中古品や社外品をお願いすればいいはずです。
今回、私がディーラーで車検を受けて失敗したなぁと感じたのはココです!
電話で交換が必要と言われたのですが、「じゃ、お願いします」としかいえませんでした・・・。
古い車は、ディーラーでしっかりと整備するのではなく、だましだまし乗るのも一つの手だと思います。
純正品にこだわらず、社外品や中古品を使えば安く交換できます。
車の整備に詳しい人が知り合いにいればうれしいですね!
ただ、ユーザー車検はおすすめできません。
車の知識がない人が、古い車をユーザー車検に通すのはかなり危険でしょう。
車種による費用の違い(軽自動車、5ナンバー、3ナンバー)
一般的な車検費用の内訳は、上述の通りです。
では、具体的に車種によってどの程度の金額になるのかの相場を紹介しておきましょう。
車検業者 | 軽自動車 | 5ナンバー | 3ナンバー |
---|---|---|---|
ディーラー | 75,000円~135,000円 | 95,000円~155,000円 | 110,000円~170,000円 |
車検専門店 | 55,000円~115,000円 | 75,000円~135,000円 | 95,000円~150,000円 |
ガソリンスタンド | 55,000円~95,000円 | 75,000円~115,000円 | 90,000円~130,000円 |
整備工場 | 55,000円~115,000円 | 75,000円~135,000円 | 95,000円~150,000円 |
ユーザー車検 | 35,000円 | 55,000円 | 70,000円 |
車検の相場としては、軽自動車<5ナンバー<3ナンバーとなります。
この差は、税金と部品代から来ます。
手薄料などは車種によって変わるものではありませんから。
反対に、車検業者の価格の違いは、手数料です。
代行手数料や技術料に差が出てきますので、見積もりをとってチェックしてみると良いでしょう。
また、純正品にこだわらないのなら、ディーラーよりも車検専門店や整備工場のほうが安く済むかもしれません。
では、車検業者による違いを見ていきましょう!
どこで車検するのが安いの?
一般的には、車検を受ける業者ごとの特徴を見ると、価格の高低は次のようなイメージです。
つまり、車検は受ける業者によって値段が違ってくるのが特徴の1つと言えます。
しかしそれだけではなく、サービス内容も違っていますので、値段が高いのが悪いわけではありません。そこで、車検を受ける場所ごとのメリット・デメリットを介していきましょう。
ディーラー車検のメリット・デメリット
メリット
メーカー専門の技術者が車検をしてくれるディーラー車検は、「仕事の丁寧さ」「いざという時の信頼性」が大きなメリットです。
自メーカーの自動車については他のどこよりも知っているでしょうし、部品などもきちんとした純正が揃っています。
そのため、入手が難しい部品の故障が見つかった場合などでも、比較的スムーズに対応してもらえますし、その後の保証もしっかりとしています。
デメリット
信頼性が高い反面、他の方法に比べると圧倒的に価格が高くなってしまうことがデメリットです。
交換部品なども正規価格になりますので、割高になります。
また、他メーカーの車種については、車検を受け付けない場合が多く、仮に受けてもらっても、経験の少なさから「信頼性」にかけてしまうので、あまり意味がありません。
おすすめ度
★★★★☆
高くても安心安全を望むならディーラー車検が一番!
車検専門店やカー用品店のメリット・デメリット
メリット
車検を専門に行う業者やカー用品店は、多くの車種で多くの経験を持った技術者を抱えていることが、もっとも大きな魅力と言えます。
また、大手の場合は企業体力もありますので、しっかりとした保証を受けることができます。
また、ディーラーほどではないにしろ、交換部品を入手するルートは確保しており、珍しい部品でも入手できることは多いです。
中古部品で対応してくれる柔軟性もあるため、車検費用を抑えることもできます。
デメリット
あくまでも「車検専門」であるため、整備や修理などの信頼性はディーラーに劣ってしまいます。
また、業者によって車検費用に大きな開きがありますので、業者選びによっては割高になってしまう可能性もあります。
そのため、必ず見積もりをとらなければいけません。
また、整備士のレベルもお店によって違うので、注意しないといけません。
主な業者
コバック・ホリデー車検・さくら車検・オートバックス・イエローハットなど
おすすめ度
★★★★☆
安く、程々の整備をしてくれるので、コスパは良いかも。
やるなら車検専門店のほうがおすすめ。
ガソリンスタンドのメリット・デメリット
メリット
いつも給油しているガソリンスタンドで気軽に車検を受けられるため、手軽さがもっとも大きなメリットと言えるかもしれません。
自宅の近所であれば、車を預けてそのまま徒歩で帰宅するということもできますので、車をあまり乗らない人であれば、重宝するでしょう。
当然ですが、車種に関係なく受け付けていますし、多くの場合は明朗会計で割安な料金になっています。
デメリット
設備が限られている場合があり、「車検を通す」以上の整備や点検には限界があります。
また、部品の交換が必要な場合は取り寄せになりますので、時間のかかることが多くなってしまいます。
一部のガソリンスタンドでは、窓口だけを行っており、実際の車検は車検専門店や修理工場で行うこともありますので、注意が必要です。
おすすめ度
★★☆☆☆
個人的にはあまりおすすめしません。
気になるなら、見積もりを取ってみて
民間整備工場のメリット・デメリット
メリット
整備や修理を主に行っているだけに、車の特徴を踏まえて点検、整備してくれますので、比較的信頼性の高い車検を受けることができます。
また、直接整備士と話をして、部品の状態や修理の要不要などを確認しながら進めることで、余計な費用をかけないようにすることも可能になっています。
中古品やリビルド品などを使ってくれるので、安く済むかもしれません。
もし、日ごろから整備をお願いしている整備工場であれば、運転手の癖まで含めて見てもらえるので、安心して任せられるでしょう。
もちろん、メーカーや車種に関係なく、どんな車でも車検を受け付けてくれますし、車検費用も安めです。
デメリット
土日祝が休みになっていることが多く、車検を受けるタイミングが難しいでしょう。
また、設備や技術にばらつきがありますので、車種によっては信頼性がとても低くなる場合があります。(経験は確認しておいた方が良いでしょう)
車は持ち込みと持ち帰りが基本で、代車も用意してもらえる保証はありません。
基本的には、サービス的な部分は期待できないと考えておかなければいけません。
おすすめ度
★★★★☆
知り合いがいるなら非常にオススメ!
知らない整備工場に持ち込むのはあまりおすすめしません。
ユーザー車検のメリット・デメリット
メリット
必要最低限のお金しかかかりませんので、格安という点がもっとも大きな利点です。
また、自分の目で自分の車の状態を確認できますので、納得して進めることもできます。
これらに加えて、問題なければ1時間もかからずに完了するため、時間が全くかからない点も、非常に魅力的です。(一部の車検専門点やガソリンスタンドでは1時間車検を行っていますので、この点は魅力ではなくなってきています)
デメリット
自分で行うため、ある程度の知識と技術が必要です。
もちろん、プロレベルの知識までは不要ですが、日ごろから簡単なメンテナンスをしたり、興味を持って調べたりしている人でなければ、難しいでしょう。
また、不適合があった場合は、持ち帰って整備した後に再検査を受けなければいけません。
なにより、運輸支局が平日の昼間しか開いていませんので、時間的な制約が大きなデメリットでしょう。
おすすめ度
★★☆☆☆
新車の1回目の車検ならおすすめ。
古い車は要注意!知識がないならやめておけ。
まとめ
車検は、自動車を使用するからには必ず受けなければいけないものですので、車の維持費として2年に1度のタイミングを待つことなく積み立てておかなければいけません。
そのためにも、どれくらいかかるのかを事前に知っておくことは重要になるでしょう。
なお、ここまで説明した通り、車検を受ける業者によって、倍以上も金額が違ってきますので、業者選びを慎重に行う必要があります。
もちろん、サービス内容も重要ですので、安易に価格だけで選ぶのが良いわけでもありません。
自分のニーズに合った中から、しっかりと選ぶようにしましょう。