マツダのアクセラセダン15Cを購入した方に購入レポートを書いていただきました。
1年間乗ってみた感想や評価をお伝えしてきます!
アクセラセダンの購入を迷っている方や、ライバル車と比較したい方は是非参考にしてください!
アクセラセダン15C(アルミニウムメタリック)の購入レポート
2000年に新車購入したホンダのアコードが10万キロを超え、タイミングベルトの交換など、必要なメンテナンスを行ってきましたが、あちこちに不具合が発生し始めました。
特に気になっていたのは、恐らくハブベアリングの劣化だと思われますが、車速が上がるにつれて右前輪の辺りから「ガッガッガッ」という異音がしていました。
そろそろ買い替え時かなと思い、新たな車を検討し始めました。
車が故障して走らなくなってしまってからでは遅いのです。
何故なら、私と妻はアレルギー体質があり、臭いにもかなり敏感な方で、新車の臭いで具合が悪くなってしまうのです。
とは言え中古車は、前のオーナーがタバコや芳香剤を使用していれば、その臭いにも反応してしまい、乗車することすら出来ないのです。
2台持ちは経済的にも負担が掛かって大変なのですが、新車を購入して、時々換気をしながら臭いが抜けるまで暫くは置いておくという選択肢しかありませんでした。
セダンにこだわる理由
20歳で免許を取ってから、アコードまで5台の車を乗り継いできましたが、共通しているのは全てセダン車ということです。
セダンにこだわる理由は2つあります。
- ロールする車がキライ
- トランクルームは独立していたほうがいい
という点です。
ロールする車がキライ
ワンボックスや軽自動車が売れている時代に何故そこまでセダンにこだわるのか?理由はいくつかあります。
一番のこだわりは、ロールする車が嫌いということです。ロールすると車酔いをしてしまうのです。
セダンでもトヨタ車などは比較的ロールしやすいのですが、ホンダ、日産、マツダなどのセダン車は足廻りが固めでロールしにくいのです。
トランクルームの独立
二番目のこだわりは、トランクルームが独立しているということです。
ハッチバックは独立しているようですが、上部空間が車内と繋がっているため、完全な独立ではありません。
臭いに敏感なため、臭いの強い荷物を積む場合にその臭いに常に晒されることを避けたいのです。
比較したライバル車は?
セダン車が市場からどんどん消えている昨今では、比較検討する車が少ないのが実情です。
しかし、試乗して比較してみないと、どの車がいいのかわかりません。
そこで、セダン車で好みに合うと思われる4車種を乗り比べてみました。
ホンダグレイス
まず最初に候補に挙がったのが、ホンダのグレイスです。
ホンダ車はこれまで初代アコード、インテグラ、現在のアコードと3台の所有経験もあり、変に硬すぎずしなやか感がある足廻りが好きなのですが、グレイスはちょっと硬すぎる印象でした。
また室内が狭く圧迫感がありましたので、候補からは外れてしまいました。
日産シルフィ
次に候補に挙がったのが、日産のシルフィです。
日産車は一度も所有したことがなかったため少し不安でしたが、足廻りは比較的硬めでしなやかな印象もありました。
しかし室内の臭いがあまりにも臭すぎたのです。
10分程の試乗でしたが、頭がクラクラと眩暈がするし、少し吐き気もしたのです。
いくら新車とは言え、臭いが抜けるには相当の時間が掛かりそうな事、230万円はちょっと手が出ない価格である事が理由で、これも候補から外れてしまいました。
スバルインプレッサセダン
その次はスバルのインプレッサセダンです。
しなやかな足廻りや車全体の剛性感は他には類を見ない逸材でした。
スバルの車作りに対する本気度が伺え、好印象でしたが、この車も室内が臭すぎるのです。
一昔前はシックカーが問題となり、数年前に国が規制をしてどのメーカーも室内VOC基準をクリアーしているのですが、私の感度では検討の余地はありませんでした。
トヨタ・アリオン/プレミオ
価格的に手が届く範囲で残るのは、トヨタのアリオン/プレミオしかありません。
ダメもとで試乗してみましたが、走り出した瞬間にわかったのがフニャフニャとした足廻りです。
とにかくロールとピッチングが激しく、どうしてこんな車が市場で売られているのか?理解に苦しむというレベルで、お話しになりません。
10分程度の試乗でも不快感極まりなく、車酔いをしてしまいました。
当然に候補からは外れました。
アクセラセダンに決めた理由
アクセラに試乗して走り始めた瞬間に「これはいいぞ!」という感じがしました。
硬すぎない足廻りと、しなやかな乗り味はアコードにも近い印象がありました。
ロールはほとんどせず、路面に吸い付くような感覚は私を魅了しました。
特筆すべきは、身長163㎝の私でもピタッと来る絶妙なドライビングポジションです。
アクセラの売り文句のひとつでもある「人馬一体」とはこういう事を言うのだと、正に実感したのです。
コックピットにいるような感覚で、運転していて楽しくなる車なのです。
200万円を切る価格で、これだけの乗り味や室内空間のある車は他にはないと思います。
文句のつけようのない車であり、アクセラを購入しない理由はありませんでした。
アクセラに付けたオプションは何?
アクセラを購入するにあたり、いくつかオプションを付けました。
実際に、納車した後は「付けてよかった!」と満足度の高いオプションです。
ボンネットダンパー
アクセラは鼻の長い車で、ボンネットがとても重いのです。
腰に持病を抱えた私にとって、ボンネットを開けるという行為が恐怖なのです。
ボンネットダンパーは必需品だと思い、納車の時に付けてもらいました。
使い勝手は大変良く、片手で軽々とボンネットを開けることができるので、大変満足しております。
ディスチャージヘッドライトとLEDフォグランプ
年を重ねると「鳥目」というのでしょうか、暗い所がよく見えず、夜道を運転するのが怖いのです。
遠くも近くも明るくしないと安全に走れないと思い、ディスチャージヘッドライトとLEDフォグランプを付けてもらいました。
効果はてき面で、明るい事この上ないです。夜道も楽々で、夜のドライブが楽しくなりました。
ドアミラーの自動格納装置
ドアミラーの格納・展開のボタンが一般的はプッシュボタンではなく、つまみを回転させる方式で、手がすべると大変使いづらいものでした。
そのため、ドアミラーの自動格納装置を納車後に付けてもらったのですが、エンジンを掛ければ自動で展開し、ドアロックをすると自動で格納することに感動すら覚えました。
満足度も高く、お勧めのオプションです。
値引き交渉で17万引き、純正アルミ無償サービス。しかし!
最初は試乗をさせてもらったディーラーで見積りを作ってもらい、値引き交渉をしました。
車両本体価格163万円から、何とか17万円引きの回答を引き出せたのです。
さらに、純正アルミを無償でサービスしてもらえれば契約するという話をしたところ、営業担当からは「店長に確認するので少々お時間を下さい」との回答でした。
後日、営業担当から「その条件で契約させて下さい」との電話があり、私も「ありがとうございます。これから伺います。」と電話を切り、ディーラーに向かいました。
ディーラーに到着するや否や支店長が出てきて
「営業担当が純正アルミを無償でサービスするとお約束したそうですが、私は承諾しておりません。17万円の値引きが限界です。これ以上は赤字になりますので、ご勘弁下さい。」
という言葉に私は一瞬耳を疑いました。
私は営業担当にどういうことなのか説明を求めましたが、ひたすら謝るだけで事情を説明しようとしませんでした。
支店長の接客態度も悪く、これ以上言っても無駄だと思い、ディーラーを後にしました。
数年前から懇意にさせてもらっている整備工場に相談したところ
「そんなディーラーから買う必要はないですよ。値引きを頑張りますから、検討させて下さい。」
と言われ、結果的には同額の17万円の値引きと、2万円分の工賃チケットという条件を出してもらえ、その整備工場で購入することになりました。
乗り出し価格は、オプション品や諸費用を含めて192万円でした。
納車までの期間
15Cというグレードは一番下のグレードであり、メーカー純正ナビのマツコネも付いていません。
従って受注生産が基本となり、納車まで2カ月掛かりました。
納車後の乗り心地や使い勝手の評価
試乗の際の印象は現在も続いており、足がよく動き、ステアリングが軽く、乗り心地が大変良い車です。
車幅が1790㎝あり、最初は車両感覚をつかむのに苦労しましたが、慣れてしまえば問題ありません。
適度に硬めのシートが良く、長距離の運転でも疲れません。
運転席のコックピットのような包まれた感覚は運転を楽しくしてくれます。
収納が少ないことと、センターコンソールが後ろに出っ張り過ぎているため、後席への乗り降りがしづらいという点を除けば、200万円以内で購入できる車の中では最高の車だと思います。
まとめ
アクセラはモータージャーナリストからも高い評価を得ており、日本カーオブザイヤーにもノミネートされた優秀な車だと思います。
コストパフォーマンスに優れ、車作りに本気で取り組んでいるマツダの姿勢が手に取るようにわかります。
買って後悔はしない車です。是非とも一度試乗してみて下さい。
車購入を検討されている方々の一助となれば幸いです。
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