レガシィB4を試乗してきました。現在のモデルは6代目となり、2014年10月より発売になっています。
私はB4が好きで3代目~4代目と新車で乗ってきたくらい。
B4が大きなポイントを迎えたのは5代目の登場ではないでしょうか?
とにかく、大きな変貌と遂げてしまってからはB4をはじめ、スバルからも離れるユーザーも多かったそうです。
でも最近のスバルはレヴォーグをはじめ、充実度の高い車が増えています。
今回の新型B4が気になったので、試乗してきました。
じっくり写真も撮って来たので、B4の魅力を存分に伝えていきますね。
外観編 たくましさと上質感を併せ持つデザイン
B4のグレード体系ですが、標準グレードの「B4」と上級グレードの「B4 Limited」のみの展開となっています。
2500cc・NA車のみのラインナップとなっており、その辺はレガシィ・アウトバックと同様です。
試乗車はこちらです。
標準グレードのB4になります。
斜め前から
斜め後ろから
ボディーカラーはディープシーブルー・パールというカラーです。
ちょっと黒にも見えますが、わかりやすく言えばネイビーですね。さらにわかりやすく言うと紺です(笑)
ホワイトパールやヴェネチアンレッドパールなどに比べたらシンプルですが、渋くて良いカラーです。
見た目の印象はレヴォーグよりはシャープさがなく、ふっくらとした感じですね。
レヴォーグはこちら↓
かなり大きく見えます。
サイズは全長4,795mm×全幅1,840mm×全高1,500mmです。
全幅が1,840というのは国産車のセダンの中ではかなり大きいほうです。
同じスバルのセダンであるWRX S4の全幅は1,795mmなので45mmも違います。
ちなみにライバル車のマークXが1,795mm、カムリが1,825mmです。
機械式駐車場に入らなくはなさそうですが、横に気をつかいそうです。
ヘッドランプまわりです。
シュッとしたこのラインは最近のスバルのデザインに多いですよね。
なお、フォグランプのまわりについているメッキはオプションになります。
B4 Limitedですと標準装備なのです。
グリルを間近で見てみます。
塗装がしっかりとされており、手抜き感がありません。
アルミホイールです。
225/55R17が標準装備です。
Limitedになると225/50R18(ブラック塗装+切削光輝)になります。
リアスタイルです。
標準グレードとLimitedの差はサイドスカートにメッキがつくかどうかの差くらいです。
着いているほうが質感は高いのでしょうが、標準グレードを見ても特段不満はありません。
一通り外観を見てきましたがレガシィらしさが先代モデルからしっかりと継承されている印象を受けました。
弟分のレヴォーグと比較すると、一回りサイズが大きく高級感も感じます。
標準グレードとLimitedのエクステリア上の差は・・・
比較してもよくわからないですよね。
Limitedはフロントフォグランプカバーとサイドシルスポイラーにメッキ塗装がされていて、リアガーニッシュがついています。
違いはそこだけです。
内装編 ゆったりできる空間に高級感も!
では次はインテリアを見ていきましょう!
ドア開けてみると、やっぱり質感は良い感じですね。
ドアの内側はこんな感じ。
ポジションメモリーは全グレード共通の装備です。
一人しか乗らないなら不要の装備ですが、夫婦で乗ることを考えたらワンタッチで自分に最適なポジションにセットしてくれるのはありがたいです。
シートの材質ですが、標準グレードはファブリックです。
Limitedは本革シートが標準です。やはり、本革のほうが高級感があります。
でも、標準のファブリックもシルバーのステッチが入っていてオシャレな印象も受けます。
パワーシートとシートヒーターは全グレード標準装備になります。
運転席は10WAYパワーシート、助手席は8WAYパワーシートです。
ステアリングも見てみましょう。
ステアリングは太めで握りやすく工夫されていて、長時間運転でも疲れにくいそうです。
最近の車はステアリングが太めになってきているような気がします。
S/Iドライブやレーン逸脱回避のスイッチがステアリングに装備されていて操作しやすそうです。
ナビゲーションやエアコンにかけてです。
派手なわけではありませんが、統一性のあるデザインに仕上がっています。
シンプルで使いやすそうな印象を受けました。
エアコン操作ボタンはダイヤル式でシルバーの塗装やメッキを使うことで質感がアップしています。
奥にはUSBポートもあるので、スマホの充電などに使えます。
シフト周りはこんな感じになっています。
電動パーキングブレーキが標準装備です。
スイッチひとつでパーキングブレーキをON/OFFできます。
さらに、発進時にはアクセルを踏むだけで解除できるので、慣れると非常に便利な装備ですよ。
あとは全車速追従機能つきクルーズコントロールも装備されていました。
かなり高性能になってきて、高速の運転や渋滞時の操作が楽になり疲れを軽減してくれるでしょう。
シフトレバーの下にはドリンクホルダーが2つ分あります。
レヴォーグが蓋つきになっていたのですが、蓋があっても開けっ放しになるような気がするので、フタがなくても良いかな。
センターコンソールです。
オーバーヘッドコンソールです。
蓋をあければサングラスなどの収納が可能です。
アイサイトのステレオカメラはこの裏に位置しています。
次は後部座席とラゲッジルームを見て行きましょう。
後部座席のドアも前と同様に質感は悪くありませんね。
後部座席の足元は思った以上に広く、実際に座ってみてもゆとりを感じました。
広さにも余裕があるし、すわり心地もいいので、長時間乗っていても疲れにくいでしょう。
後部席に座って驚いたのがこれ↓
なんとこの位置にエアコンの吹き出す愚痴がついています。
操作もしやすいし、高級感も感じますね。
後部座席の真ん中のアームレストは大型でドリンクホルダーが着いています。
同じ日に試乗したレヴォーグの後部席ドリンクホルダーは塗装されていたのに、B4は塗装がないことがちょっと残念に思いました。
次はラゲッジルームです。
セダンだからと言って狭いなんてことはありません。
何とゴルフバッグが4つは積めてしまうほどの広さなんだそうです。
奥行きもあるので利便性は高そうです。
後部座席にはこんなボタンが付いているのですが。
これをプッシュすることでトランクスルーとして使用することも可能です。
長いものもこれで積むことが出来ますね。
セダンだけど収納力はワゴン並ではないでしょうか。
内装について見てきましたが、どうでしたか?
当たり前ですが、過去に私が乗っていた3代目~4代目のB4とは格段に質感が違います。
私が少しB4から遠ざかっている間に随分と変わったな・・・と感慨深いものがありました(笑)
試乗編 乗り心地や安定感、実燃費はどうなの?
それではレガシィB4の試乗についてです。
エンジンスタートはお決まりのプッシュスタートにて。
エンジン音は低音で軽さのない重厚ないい音です。
水平エンジン特有のブルブルとした音がありません。
そして視界に飛び込んでくるのはこちらのメーター。
中央オン液晶ディスプレイには燃費や警告表示などの情報を表示してくれます。
Limitedはリング周り照明付きで、ブルーを基本に10色から選べるようになっています。
さぁ!それではいよいよ道路に出ていきます。
アクセルを踏み込むとスーっとなめらかに加速してくれます。
低速でも回転数を上げずに走れますし、ちょっと強く踏み込んでもエンジンは静かです。
パワー175ps、トルク24.0kgf.mで車重は1,805kgです。
とてもそうとは思えない力強さもあります。
周りに車がいない時に、ちょっと乱暴に加速してみます。
高回転に達すると少し音がでますが、普通に運転してたらここまで公開店にはならないでしょう。
コーナリングも安定感が良くて、満足です。
段差をこえた時の衝撃なども穏やかではないでしょうか。
パワーにフィーリング・・・そして気持ち良ささえも感じることの出来るドライビング!
ラグジュアリー・スポーツセダンというのでしょうか?そう呼ぶことに全く違和感がない、そんなレガシィB4でした。
実際の燃費ですが、担当営業に聞いてみました。
高速道路ですと12~14km/l
街乗りになると10~12km/l
あとはエアコンを使うとマイナス2kmくらいにはなってしまうそうです。
アイドリングストップを使うこと、あとはどれだけアクセルの強弱をつけるか・・・
エコ運転を心がけるだけでも燃費はガラッと変わってくるでしょう。
上記については担当営業の顧客の声の平均的な数字になるので、良い人ですと高速で15km/lとか出る人もいるそうです。
この辺はどんな数字が出るのか実際に自分の目で見てみたいですよね。
~金額編~ 総額いくらになるのか?値引きはどこまで出来るのか!
Limitedも良かったのですが、今回は標準グレードで見積書を作成しました。
3,750,025円
同じ日にレヴォーグも見積もったのですが、乗出し金額はレヴォーグよりも低いのです。
ちょっとそのことに驚きました。
良いお値段ではあるのですが、この値段に見合った良い車だとは思います。
この車の持つ質感やドライブフィーリングなどトータル的に見ると妥当なのかな?と私は思いました。
値引きについても聞いてみましたが、15万円~20万円程度とのこと。
担当営業さんが熱意のある方で「今言えるのはこのくらいですが、もっと頑張らせていただきます」との好対応。
こういう営業さんから買いたくなります。
またスバルは居住区域による担当営業制は設けてないので、何処でも買うことが可能です。
スバル同士の競合で数字を引き出すという方法もありでしょう。
レガシィB4の競合車となると他社ではマークXやカムリが妥当でしょう。
総合評価 スバルレガシィB4は買いか?
スムーズな加速に、安定したコーナリング、とにかくバランスがとれた車です。
そして、特筆スべきことはレガシィB4のアイサイトはVer3になっています。
衝突回避機能やクルコンがかなりパワーアップしているので、安全性も高く安心して運転を楽しむことができます。
アイサイト3は他社の安全装備よりもはるかに上を行く機能になっていますので、何よりも魅力的です。
内装の質感もなかなか高級で満足度は高いかと思います。
ただ、レヴォーグに比べるとちょっと劣る部分もあります。
だからと言って気になるわけではなく、総合的にはかなりレベルは高いと思います。
質感という言葉にこだわるのであれば、最近の自動車メーカーの中ではスバルはかなり頑張っているとも思います。
4代目までのレガシィB4と言うと自分も含めて走りを重視する車でした。
6速MTでスピード感を楽しんでいた私としてはレガシィB4の変化には複雑な思いもありました。
でも年を重ねてみると今のB4のような大人の上品さを求めるようにもなっているんですよね。
レガシィB4もどんどん年を重ねて行ったということでしょう。
落ち着いたデザインに落ち着いた走りで飽きることなく長く乗っていける車でしょう。
セダンの購入を考えているなら、ぜひ試乗候補に入れてほしいです。
ビックマイナーチェンジを控えてるレガシィB4ですが、外観上の大きな変化は全くないそうです。
グレードが増えたりする程度ということなので、どんな感じに世の中に出てくるのかが気になります。
マイナーチェンジ後にまたスバルに出掛けてみようと思います。