スズキの軽自動車、三代目となる新型「ラパン」に試乗してきました。
ユーザーの9割が女性となり、20代~30代をメインターゲットにしたとも言われています。
確かにそう言われてみれば街中で見るラパンのドライバーはほとんどが女性ですね。
では、女性に受け入れられる理由は一体何なのでしょう?ラパンのどこに魅力がつまっているのか?
考えるより直接確認した方が早い!と思ってディーラーへ行ってきました!
写真の枚数も多めで新型ラパンをレポートしてみます。
ラパンのエクステリア|まる四角いデザインってどんなの?
スズキディーラーに付き、展示しているラパンを見て「可愛い♪」と思わず口に出していました。
可愛いだけじゃなく、お洒落な雰囲気も漂う外観です。
外観の可愛さはスズキの軽自動車だけでなく、国内の軽自動車でもナンバー1かと個人的には思っています。
ラパンの意味は仏語で「うさぎ」
エンブレムにもうさぎが使われていますし、全体的にうさぎっぽいですよね。
X、S、L、Gと4グレードの中から選択ができます。
こちらはSグレード
一番上のXグレードに比べると多少、装備が少ないのですが内容的には十分です。
タイミング良く、Xグレードも実車があったので比較してみます。
何となく見ただけでは分からないかも知れませんね。
Xグレードはドアハンドルがメッキ、Sグレード以降はカラードドアハンドルになっています。
ドアミラーにも違いがあります。
XグレードはLEDサイドターンランプ付きドアミラー
ウィンカーを出すときに連動して点滅します。
Sグレードはランプがない普通のカラードドアミラー。
そのほかの大きな違いはホイールがアルミかキャップかの違いですね。
サイズは同じですが、アルミかキャップかでかなり見た目が変わるんじゃないでしょうか。
でも、外観にそこまでこだわらないわ!という方ならSグレードでも十分でしょう。
ヘッドランプがまた丸みがあって可愛らしいですね。
他社の車も幾つか試乗している中でヘッドランプはハロゲンが標準装備が多いです。
しかし、新型ラパンはディスチャージなんです。
ディスチャージヘッドランプはハロゲンとくらべて、少ない電力で2~3倍の明るさなんです。
夜、真っ暗な道を運転するときはやっぱり明るいほうが運転しやすいので、ディスチャージは嬉しいかも。
しかも、ハイ/ロービーム、オートレベリング機構まで標準装備(X、Sのみ)なのだそうです。
すれ違うときにハイビームのままだと迷惑ですから、自動でやってくれるのは嬉しいです。
オンにしてみるとこんな感じで、中に宝石があるような光り方です。
よく見てみると・・・その輝きの下にはラパンのロゴまで入っています。
よく見ないと分からなそうな場所なのに、こんな部分にまで手を加えているんですね・・・。
後ろ姿もやっぱりウサギを思わせる雰囲気で、テールランプは丸みのあるデザインです。
初代ラパンに乗っていた時はカクカクしたボックスタイプで、三代目になってもボックスタイプであることは変わりません。
ちなみに初代ラパンのエクステリア(外観)はこれ↓
2代目はこれ↓
そして新型ラパン(3代目)はこれ↓
全体的に見てみると角がとれた外観になりましたよね。
今回のフルモデルチェンジの外観のテーマは「丸四角い」ということのようです。
四角い箱型に丸いライトを入れることによって柔らかい印象をうけますね。
でも、フルモデルチェンジを行ってもラパンとはわかります。
ラパンの外観の良い部分を残しながら、モデルチェンジを重ねてきているのでしょう。
カラーバリエーションも豊富で、パステルカラーが多くありますし、2トーンカラーもあります。
中でも2トーンカラーは人気があります。
ルーフとドアミラーがホワイトカラーとなるのですが、これもまた可愛い!
43,200円プラスの価格になりますが、車に華やかさも出ますよね。
新型ラパンの開発は女性スタッフを中心に構成、女性目線の意見を多く取り入れながら進めたとのことです。
可愛いはもちろん、癒しや落ち着きも備えた外観ではないでしょうか?
女性ユーザーがメインと言われていますが、男性でも違和感ないと個人的には思います。
スイーツ男子とかカフェ男子なんて言葉もあるくらいなので、「ラパン男子」だってありでしょう。
また、国産車でありながらも輸入車を思わせるような外観になっています。
街乗りだけじゃなく、リゾート地などでもオシャレにハマるのではないかと思います。
新型ラパン、可愛くておしゃれで一目惚れしちゃう人も多そうですね!
インテリアも可愛いの?広さや収納もチェック!
内装ですが、思った以上に室内に広さがあることに驚きました。
運転席&助手席、後部座席もゆったりとしていると思いませんか?
営業スタッフの男性が身長180cmくらいの方でしたが、乗っていて窮屈な感じはありませんでした。
アルトだと少し体勢に気を遣うと言っていたので、新型ラパンのほうがゆとりがあって快適かもしれません。
また、内装色はボディを何色かにするかで選べるものが変わります。
こちらはキャメル内装ですが、他にはベージュとブラウンがあります。
ちょうどブラウンの写真も撮れたのですが、こんな感じです。
暗くてスミマセン^^;
シートはこんな感じ↓
違った印象を受けますね。
インテリアのカラーについてはカタログに乗っているので、ディーラーに行った時はもらってきましょう。
また、新型ラパンで感激すべき点が収納スペース!
諸主席の前にはこんなテーブルが!車の中でご飯を食べる時とか重宝しそうですね。
四角いドリンクホルダーと大きな収納スペース。
ここにはティッシュ箱がちょうど収まるように設計されています。
写真を撮り忘れましたが、この下にも車検証などを入れておけるグローブボックスがあります。
ステアリングの下にも収納スペース。手帳なども入れておけそうです。
エアコンの操作パネルの下にも大きな収納スペースが。
CDやiPad、カバンなどが置けそうです。
前席のドア収納は一般的な感じ。
後部席のドア収納。ドリンクホルダーがついていますね。
運転席がわのドリンクホルダー。やっぱり四角い!
アームレストにコンソールを設置するなど狭いなりに努力していますね。
大容量というわけではありませんが、小物を入れておくのに便利でしょう。
ラゲッジルームはこんな感じです。
後部席を使っていると流石にそこまで広いスペースじゃないですね。
後部席を倒せばかなり広くなります。
片側だけ倒すこともできるので、用途に応じてシートアレンジできます。
本革巻きステアリングです。
これ、軽自動車とは思えない質感じゃないですか?
XグレードとSグレードに標準装備で、それ以降のグレードはウレタン巻きになります。
Xグレードにはナノイーつきのフルオートエアコン
Sグレード以降はマニュアルエアコン
すべてのグレードに標準装備のオーディオ
CDとラジオが聞けるようです。
リヤガラスがスモークになっていたのですが、こちらもすべてのグレードに標準装備です。
他にはキーレスプッシュスタートシステムが全グレード標準装備です。
他社だったらオプション装備であろうものでさえ、標準装備になっているという豪華さ!
上位グレードだけでなく、すべてのグレードに標準装備にしているあたりは高く評価したいですよね。
内装は「居心地の良い部屋」がコンセプトで誰かを招きたくなる空間作りをしたそうです。
となるとシートも自宅のソファーみたくフカフカで眠りを誘うようなものをイメージしますが。
座った感じは少し固めで長距離移動にはちょっと向かなそうな質感かも知れません。
乗り心地やどう?パワーや燃費を確認しました
家族と一緒にディーラーに出掛けたので、運転と後部座席のそれぞれを体感してきました。
メーターにもうさぎがいます(笑)
上に青く光るのはドライブ状態をあらわすものとのことです。
青だと通常運転、緑は燃費効率のいいエコ運転をしている証拠、白はエネチャージが作動している時。
こんな風にランプでお知らせしてれくます。なるべく緑のランプが点滅するようにエコ運転を心がければ燃費が良くなりそうですね。
では、運転してみましょう。
スタート時はあまりアクセルには力を入れないで走り出してみたのですが、やっぱり力が足りないです。
それでも少しずつ加速がつくようにアクセル調整を加えてみると、普通に走り出してはくれます。
燃費制御されていることや、CVTの影響もあるからなのでしょうか?
3000回転をなかなかこえず、それでも思い切ってアクセルをガツンと踏んだ時には鈍い音をあげてくれます(汗)
これは長い坂道はどれだけアクセルを踏むことになるのだろう・・・そんなことさえも頭をよぎります。
ベタ踏みくらいにしないとスムーズに上がれないかも知れませんね。
軽自動車のパワー不足は仕方ないですよね。
いつもは、「パワーがほしいならターボを選ぼう!」と言うところですが、ラパンにはターボモデルがありません。
女性向けということなので、そこまでパワーや走行性を気にする人はいないということなのかな?
基本的にはアクセルをガンガン踏んでスピードを楽しむという車ではないので、この程度で十分なのかもしれませんね。
あと、ちょっと怖かったのがブレーキの踏みも甘いこと。遊びがあるというか、どうも安定しない感じです。
この辺りは、試乗の際にしっかり確認して欲しいです。
アクセルをベタ踏みした時は、エンジンが唸っていましたが、普通に走るぶんには静粛性には優れていると思います。
最近の軽自動車の静粛性には驚かされます。
コンパクトカーからの乗り換えという方も、ほとんど違和感なく、もしくは今までの車よりも静かに感じると思いますよ!
ただ、家族とも話題になったのですが後部座席に座っているとロードノイズが気になります。
高速道路を走行した時などはカーステレオの音が聞こえにくいかも知れません。
見た目だけで判断すると乗り心地が悪そうと思っていたのですが、まずまずでしたね。
軽自動車の域は超えていませんが、悪くはありません。
燃費は14.1km/lでした。試乗なので全く参考にならないと思います。
比較的、道路状況が良くて渋滞のないルートを走行していたからの数字です。
カタログ値は2WD車で35.6km/です。
担当さんに聞いた所「街乗りで20~22km/l、高速なら26~29km/lくらいはでますね」とのことです。
ラパンの総額はいくら?値引きの最新情報も
装備充実が良いのか?装備は必要最低限で良いから価格をおさえるのか?
新型ラパンのグレード選びですが、XグレードかSグレードのどちらかに迷う方が多いそうです。
その下のLグレード以降になると質感の面では劣ってしまうようで、あまりオススメできないとのこと。
そこで今回はXグレードとSグレードの両方の見積書をいただきました。
Xグレード 1,776,204円
Sグレード 1,671,744円
車両本体価格の差額は10万円と少々ですが、この差はどうでしょうね~?
長い年月乗るのであれば、ちょっとお金出してもXグレード・・・と行きたいところですが。
この辺はカタログと実車を確認して、あとは予算と相談ですよね。
あと正直、スズキの軽自動車はあまり値引きが期待出来ません。
新型ラパンですと新型&人気車種で2~3万円なんてこともあるくらい。
値引きしないでも売れる車ですよね、間違いなく。
ラパンの最新値引き情報
家に帰って雑誌で最新値引き情報を調べてみました。
値引き相場は総額から10万円程度。
とのことです。
ただ、かなりガードが固く厳しい交渉になりそうとのことです。
ミラココアやパッソ、ヴィッツなどと競合させて交渉していくといいでしょう。
時期や地域にもよりますが、うまく交渉して15万円以上の値引きに成功した方もいるようです。
注目すべきは決算期や土日などに開催されるフェアや月末あたり。
普段出ない数字がポンと出た経験もあるので、そこで一発出てみるのも手段かも知れませんね。
下取り車についてもスズキは他社と比較して査定金額に低さを感じます。
私も実際に見てもらいましたが、他社と比較しても40万円くらい違いが出ていました。
スズキと商談する前に、買取り業者などにも見せておくと良いかも知れません。
総合評価。ラパンは買いなのか?
やはり、女性をターゲットにしていることもあってかなりお洒落に仕上がっているなと思いました。
内装にしても1つ1つがよく考えられていて素晴らしいです。一目惚れして買っちゃう女性もいるかもしれませんね。
ただ、車内の広さや走行性についてはそこまで良くないです。
独身の女性やセカンドカーとしてはおすすめですが、大人数で乗ることが多いファミリーや走行性やパワーを望む方には不向きです。
軽自動車と言うとスペーシアやワゴンRなどの少し背の高めの車やヘッドランプにシャープさのある車が売れ筋になっています。
そんな中で新型ラパンのようなデザインは新鮮ですし、丸を多く取り入れた車は目立つでしょうね。
スズキの多くある軽自動車の中でも良い立ち位置にいるのではないでしょうか。
個人的には初期モデルに存在したスポーティーモデルの「SS」が復活したら面白さが出るかと思っています。
過去に家族が所持していて、何度か運転したことがあります。
800kgのボディに64PSのパワー、10.8kg・mの最大トルクは1300ccクラスの車にも劣りません。
きっと、ユーザーの男女比率も変わりそうですよね。
100%完璧な車はそう多くはありません。
街乗りや買い物や通勤などが主な使用目的で、かつ走行性や乗り心地よりも可愛らしさなどの外観が優先!
そんな方でしたら新型ラパンは凄く良い買い物になるかと思います。
タイプ別に軽自動車を比較ランキングしたので参考にして下さい。
【最新】人気軽自動車ランキング!いま一番売れているのはこのクルマ