2015年度上半期の軽自動車販売台数ランキング上位10車によると、ホンダのNシリーズの中でもN-BOXが堂々たる1位にランクインでした。
軽自動車の中でも売れているとされるNシリーズ!
N-BOXの1位に続いてはN-WGNが9位にランクインするという好調ぶり。
これはN-WGNも試乗しなきゃいかん!と思い、ホンダのディーラーへと出かけて来ました。
N-WGNとN-WGNカスタムの外観を比較
N-WGNの外観ですが、大きく2種類に分かれています。
まずはN-WGNカスタムというタイプ
車両本体価格は138万円からと少しお高めの設定かも知れません。その分、装備は充実しておりディスチャージヘッドライトやフォグライトを装備しています。
カスタムではないスタンダードなモデルはこんな感じです。
他の車種でもスタンダードとカスタムが用意されていますが、スタンダードは落ち着いた顔つきが特徴ですね。見た目はシンプルになりますが、その分の価格設定は良心的です。
109万円からの車両本体価格になり、装備により価格が上がります。
他のNシリーズと同様にNAエンジンとターボエンジンがあります。
カスタムモデル
今回試乗したモデルはN-WGN カスタム G・ターボパッケージ
ムーヴカスタムやワゴンRスティングレー、デイズハイウェイスターあたりがライバルです。
外観は多少違いますが、このタイプの車はよく似ていますね。
N-WGNカスタムの専用装備としてのバンパーやヘッドライト周りのメッキの使い方など含めて格好良いですね。ドアハンドルもメッキですね。
アルミホイールは14インチです。
カスタム専用となり、これもなかなか良い感じ。
ターボエンジンモデルになるとメーカーオプションで15インチへの変更も可能です。リヤから見るとこんな感じです。
置かれていた場所で写真が撮れなかったのですが、カラードテールゲートスポイラーやクロームメッキ・リアライセンスガーニッシュなどが装備されています。
スタンダードモデル
続いてはスタンダードですが、こちらはN-WGN 「G」というグレード
NAエンジンモデルでスタンダードの価格設定の中では2番目に安いモデルになります。カスタムと比べるとシンプルになり、リアライセンスガーニッシュがメッキになっていません。
ドアハンドルもボディカラーと同じでしたね。
ヘッドライトはハロゲンです。
この1つ上にあたるG・パッケージからディスチャージヘッドライトが標準装備になります。
アルミホイールではなくホイールキャップになっています。
カスタムですと全グレードでアルミホイールですが、スタンダードではグレードによって変わってしまいます。
テールゲートスポイラーも装備されていませんが、落ち着いた雰囲気からこちらを選ぶ方も多いとのことです。
実際に並べてみるとこんな感じですね。
カスタムとスタンダードのNAエンジンモデルにあたるG・Lパッケージです。
こうして比較してみると同じ車ですが差がありますよね。
ボディカラーも違いますが、顔つきがぜんぜん違っています!
あなたはどっちが好みですか?
是非、実際に目で確かめてお気に入りをチェックしてみてください。
N-WGNの内装はどんな感じ?
内装に関しても違いのあるN-WGNです。
カスタムの上質さはかなりのものでした。外観と同様に比較してみましょう。
カスタム
こちらがカスタムの内装になり、ブラックでまとめられています。
ドアの内側にもスタイリッシュインテリアということでメッキドアハンドルとクリアパネルが装備されています。
カスタムではターボエンジンモデルとG・Lパッケージがこの装備です。
やはりここは価格の差が出てくるところですね。
スタンダードのGグレードと約29万円程度違うのですが、質感は良好です。
ステアリングは本革巻きでピアノブラック調のガーニッシュつき
両側にスイッチがあり、ナビ装備とクルーズコントロールの操作ができます。
ステアリングには赤いステッチが入ることで更に質感が上がっています。
エアコンはフルオートエアコンでプラズマクラスターつきです。
この辺はスズキのナノイーに対抗しているのかな?
逆光になってしまいましたが、メーターはこんな感じです。
三眼式になっていますが、他のNシリーズとデザインが違いますね。
見やすくて良いんじゃないでしょうか。
ちなみにN-BOXはこんな感じです。
続いてはスタンダードの内装も見てみましょう。
スタンダードモデル
カスタムのブラックとは対象的にベージュを基調としたカラーです。
スタンダードでブラックを選ぶとなるとG・Lパッケージのみ選択可能です。
乗ってしまえば何てことないのかも知れませんが、質感はかなり見劣りしています。
ステアリングはピアノブラック調ガーニッシュなどもなく、素材はウレタン巻きカスタムの前に紹介するべきだったかも・・・汗
こう書くとスタンダード酷評的になってしまいますが、G・Lパッケージ以上になればある程度は良くなります。
スタンダードを視野に入れている方でしたらG・Lパッケージ以上を見るべきでしょう。
エアコンはフルオートエアコンではありますが、こちらのGグレードはプラズマクラスターなし
やはりこちらもG・Lパッケージ以上でプラズマクラスター付きになります。
メーターはカスタムとは違って真ん中にドンとあるタイプ
スタンダードはターボエンジンモデルでもこのタイプのメーターになります。
大きな違いと言えばこのくらいです。
あとはカラーの違いくらいでほとんど同じ装備になってきます。
カスタムのほうがかなり上質感がありましたね。
やはりシートが黒だと引き締まって見えます。
メーターやエアコンの装備の面でもカスタムは豪華ですね。高いだけはあります。
後部席
では後部座席の広さも確認してみましょう。
N-BOXと比較すると、ちょっと狭く感じてしまいます。とはいえ、ムーヴやワゴンRと比べたら同じようなもんです。
助手席を一番前にスライドしてみましょう。
そうすることで出来る余裕はこんな感じ。助手席はかなり狭くなりますけどね・・・。
女性や子供でしたら窮屈さはないと思います。
さすがに170センチ以上の大人が4人乗車だとかなり狭さを感じると思います。
ラゲッジルーム(荷台)
ラゲッジルームですが、この紐を引くことによって倒すことが可能
N-WGNも5:5分割式ですね。
両方倒してみるとこれだけのスペースが出来ます。
ちょっと段差が気になりますが、まずまずの広さじゃないでしょうか。
Nシリーズの特徴といえばラゲッジアンダートレイです!
写真を撮り忘れちゃったのですが、ラゲッジルームには床下収納があるんです。
奥行きが39cm、深さが29cmあることから後席を後ろにしたままベビーカーを積めることを特徴にしています。
ベビーカーだけじゃなく、折りたたみ自転車も積めますよ。
内装を見てきましたが、どうでしたか?
やはりカスタムの上質さはかなり魅力的ですね。口コミでも、軽自動車を超えている!という声もありました。
ある程度の広さもあるし、床下収納もかなり便利そうですね。
収納はどんな感じ?
N-ONEでも感じたことなのですが、ホンダの軽自動車の収納は必要最小限という印象です。
あれやこれやと付いていないので、そこが良い!と思う方もいるでしょう。
グローブボックスの上がトレイになっているので物置きとしては使えそうですね。
グローブボックスはこんな感じです。
エアコンの下には引き出し式のトレイとドリンクホルダーがあります。使わない時はしまっておけば良いので便利ではないでしょうか。
ステアリングの下にも収納を発見!
こんな部分にも収納があります。
パカッと開けてみました。
座席のポケットは助手席のみにあります。
他には定番になってしまいますがドアポケット
運転席
後部座席
後部座席はポケットというほどではないですね・・・・
小物が少し入る程度のものでしょうか。収納というより、ドアを閉めるときのハンドル代わりですね。
ドリンクホルダーも兼ねていますが、ちょっと浅くて安定感がないので500のペットボトルは転んでしまうかもしれません。
また、他のNシリーズとは違った場所の収納がこちら
後部座席の下が収納になっており、長い傘や靴なども置けて便利です。
幅が99cm、奥行きが最大33cmになるので車内が散らからないようにスッキリと出来るのではないでしょうか。
運転席側のドリンクホルダーは置き型のもの
収納としてはこんな感じですね。
やはり他の部分と違って後部座席の収納は有り難いかも知れません。
でも助手席の下あたりにもアンダートレイを設けることは出来なかったのかな?という気もしなくもありません。
N-WGNの乗り心地や走行性
さて、いよいよ試乗です。
せっかくなのでターボモデルとNAモデルを乗り比べてみます。
NAモデル
まずは先にNAエンジンモデルからの試乗です。
試乗したモデルはカスタム G・Lパッケージ。
先にNAエンジンモデルに乗ると後から乗るターボエンジンモデルの良さが際立つ部分がありますが・・・そこは気にしても仕方ないですね。
エンジンを指導させてディーラーを出発!
アクセルを踏み込んで行くと60kmくらいまでの加速は良いことが分かります。
乗り心地も軽自動車にしては悪くありません。口コミでは乗り心地が悪いなどと言った内容も見ますが、軽自動車はこんなものだと思っています。
少し走っていると、ちょっとした坂道にさしかかりました。
NAのパワーを確認するチャーンス!
ちょっとアクセルを強めに踏み込む。
すると、エンジンがゴーーーっとうなり始めました。
うん、やはりNA軽自動車でした・・・。
ステアリングの操舵性は良いのですが、ちょっとパワー不足を感じますね。
街乗りならNAでも全く問題ないですが、高速や山道はちょっとストレスを感じるかもしれません。
では、ターボモデルに乗ってみましょう!
ターボモデル
カスタム G・ターボパッケージです。
エンジンを指導してスタート。エンジン音はNAとあまり変わりないですね。
ディーラーを出て、アクセルを軽く踏み込んで加速していきます。
やっぱりターボは違いますね!
アクセルを軽く踏んだだけでも力強さが伝わり、良い具合に進んでくれました。
ステアリングも軽すぎず重すぎずで自分の好きなように扱える印象です。
乗り心地もよく少しの段差くらいでは不快感もなく上手く抑えこまれている感じです。
静かで揺れを全く感じないことはありませんが、軽自動車のターボエンジンモデルと考えればかなりいいですね。
カーブに関しては安定性はN-ONEのLOWDOWNの方が安定してる用に思います。
走りを求めるならN-ONEのほうが上かな。
アイドリングストップも車が完全に停まる前から作動してるような感じで振動も音もかなり抑えられています。
この辺はヴィッツやパッソクラスの車よりもスムーズだと感じました。
ターボエンジンモデルということもあり、アクセルを踏みたい衝動に駆られがちです(笑)
ウズウズしていると、車通が少ない直線にさしかかりました。
そこで、ベタ踏みして加速させてみました。
おぉ!すばらしい♪
エンジン音もうるさくないし、しっかり加速していく。
これはメーター見なければグングンとスピードが上がってしまいそうです・・。
やっぱターボは気持ちいいですね。
ターボエンジンモデルに関してはこれ以上求めることはない!そう思ったくらいです。
軽自動車もここまで来ているんだなと思うと感激してしまいました。
N-WGNの実燃費はどのくらい?
カタログ値はNAエンジンモデルですと29.4km/l(FF)、26.2km/l(4WD)
ターボエンジンモデルになると26.0km/l(FF)、24.2km/l(4WD)
Nシリーズの中では一番燃費は良いとされるのがN-WGNです。
実際の試乗コースで燃費を計測してみたところ、こんなものか?という印象でした。
ターボエンジンモデルで17.1km/l。NAエンジンモデルでは22.5km/lでした。
試乗なので、あまり参考にならないでしょう。
家に帰って、N-WGNの燃費レポートなどを調べてみました。
実燃費は20km/lをこえている場合が多いようです。
街乗りの平均燃費は16~18km/l.。
高速や通りの良い道なら21~24km/lくらいはいくようですね。
燃費はNシリーズの中では断トツかも知れません。
N-WGNの見積り書をとってみました。総額はいくら?
見積書はカスタムのターボエンジンモデルとスタンダードのNAエンジンモデルの2種類で作成しました。
こちらがカスタムのターボSSクールパッケージ
2,220,573円
営業スタッフが勝手に見積書を作ってきたのですが、どうやら特別仕様車のようです。
なぜ特別仕様車で作るのか疑問ですw
車両本体価格も164万円代という軽自動車とは思えないような数字(汗)
そこにナビゲーションに20万円近いものを装備するなど、客から何も言わなければ勝手なものですね・・・。
正直、ここまでのオプションは要らないでしょう?的な内容です。
何も申し出ないと営業スタッフのやりたい放題になるので、オプションはしっかり要望を伝えた方がいいでしょう。
別のディーラーで作成して頂いたのがNAエンジンモデル
スタンダードのG・スタイリッシュパッケージになります。
展示車としてあったモデルです。
こちらは車両本体価格が128万円で装備もそれなりに満足できるもの。
1,588,460円
この辺ですと現実的な価格ではないでしょうか。
またディーラー独自のキャンペーンでオプション8万円プレゼントがありました。
値引き相場はいくら?
値引きに関しては10万円程度というのが最初の数字です。
オプション8万円引きキャンぺーン中のディーラーに関しては、車両本体価格の値引きは期待出来ないと思われましたが少しは頑張れそうな感じ。
対応してくれた方が副店長だったということもあるかも知れませんが、総額で15万円程度は期待出来そうでした。
最初に伺ったディーラーですと、そこまでの数字は出る気配がなかったです。
やはり販売店や営業マンによって値引き額は変わってきますね。
相性のいい営業マンに出会いたいものです。
ホンダでも同じ地区に別会社として何店舗か存在することが多いです。
経営資本が違うと限界値引きの線引きも違ってくるので、幾つかの店舗を回りたいですね。
総評。N-WGNは買いか?
試乗すればわかるN-WGNの魅力です。
さすがランキングに入るだけあり、良い部分がたくさん詰まった車です。
小回りもきくし燃費も良いので二台目として所持しても良し!
ターボエンジンモデルで力強さを感じながら走るも良し!
是非、ホンダのディーラーまで出掛けて魅力を体感してみてはいかがでしょうか?
ライバル車のワゴンRやムーヴ、デイズなども乗って比較してみてください。
タイプ別に軽自動車を比較ランキングしたので参考にして下さい。
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