パッソを試乗するためにカローラ店へ行って来ました。
ダイハツ工業との共同開発になり、「ブーン」とは双子車になるそうです。
「プチトマト」をもじった「プチトヨタ」という呼び名もあり、可愛らしさの溢れた車になってそうですね。
現在のモデルは2代目となります。
2010年にフルモデルチェンジをして、その後は2014年にマイナーチェンジをしています。
パッソが2016年4月にフルモデルチェンジしました。
可愛い!女性に人気のパッソの外観
カローラ店へ着いて、真っ先に飛び込んで来たのがコチラ!
1000cc HANA Series 車両本体価格 1,444,255円
ボディカラーはサクラパールマイカというもので、ドラえもんのしずかちゃんカラーとのことです。
「可愛いですね」と思わず口にしてしまいました。
このカラーですが HANA Seriesのみのオプションカラーとのことです。
サクラパールマイカが良ければHANA Seriesしか選択肢がありません。
全長3,650mm×全幅1,665mm×全高1,535mm
ホイールベース 2,440mm
車両重量 940kg
展示車ですが、別グレードがありました。
1.0X Lパッケージ 車両本体価格 1,356,873円~
ボディカラーはルリマイカメタリックと言う綺麗なブルーですね。
HANAとは外観上の差が多少ありますね。
こちらはどちらかと言うと一般的なモデルになるのかと思います。
1000ccですとホイールキャップが標準装備になります。
サイズは165/65R14です。
1300ccになるとアルミホイールが標準装備です。
一通り見ると、女性の好みを取り入れた外観になっているというのが率直な感想でした。
パッソの内装。質感は?収納は?
次は内装です。
運転席と助手席が繋がっているのが分かります。
ベンチシートは後部席へのウォークスルーはできませんが、前席のみを使う場合なかなか便利です。
助手席から乗り込んで運転席へ移動もラクラク。
荷物がたくさんあってもいちいち助手席側から積まなくても大丈夫。
また、彼氏とラブラブデートなんてことも♡
ベンチシートがイヤ!という方は、1.0X"Vパッケージ"ならセパレートシートになっているのでご安心下さい。
なお、写真の内装色のエボニーブラウンはHANAのみの設定色です。
通常の内装色はモカです。
画像:公式サイト
運転席と助手席の間には必要に応じてコンソールを出すことも可能です。
狭いスペースを上手く使えていますよね。
メーターです。
タコメーターはなく、コンパクトに仕上がっています。
ステアリング
エアコンとナビゲーション
収納関係ですが、扉がついた一般的なものがありません。
鍵はかけなくて良いけど、外から見えないように収納したいと言う方は少し困りそうですね。
でもこうすることで見た目の可愛さは引き出せていると思いました。
全体的にプラスチックの多用感があるのはトヨタらしいです。
特にこのドア部分がオールプラスチックで驚きました。
少し内装はチープな気もしますが、このクラスのコンパクトカーならしかたがないかな。
後部座席です。
車そのものがコンパクトなので、快適さを求めてはいけません。
ぶっちゃけ狭いです。
ラゲッジルームもこの車なりに出来た範囲だと思います。
ただ、ただ、パッソは1~2人で乗ることが多いと思うので後部席の使用頻度はそんなに多くはないかなと思いますが。
そう考えると後部座席やラゲッジルームに関しては受け入れられる範囲かと思いますね。
いざ、試乗!乗り心地や実燃費はどうなのか?
いざ、試乗に出掛けます。
乗り込んでみて一瞬戸惑ったのがこのシフト!
コラムシフトの車って未だにあったんですね・・・。
スペースを確保するためだったのでしょう、きっと。
昔はちょっとカッコイイ!と思ったこともありましたが、結構操作しにくい印象です。
ま、慣れれば問題無いとは思いますが。
加速や出足などは1000ccでしたし期待はしていませんでした。
信号待ちからのスタート、そして加速はやはり非力です。
少し加速したい時は当然ながらアクセルにグッと力をいれるようになります。
ちょっと踏んだくらいでは加速はしません。
そして踏めばうるさいです。
パワーのある車ですとスッと踏めばそれなりに加速はしますが、そこは1000cc・・・
走りを求めてはいけないと思いますね。
二車線を走行していると後続車にどんどん抜かれていきました。
車重の差がある分、軽自動車の方が良いのかも・・・とさえも思えます。
ただこう書くと軽自動車を推奨する形になりますが、やはり室内空間や安定性に関しては普通車のパッソの方が格段上になります。
今回は試乗でしたのでアクセルワークを試す部分はありますが、街乗りであれば満足は出来るレベルかと思います。
「真っ直ぐ走って曲がる」の基本的な部分には何ら問題はありません。
パワーを求めるなら1300ccを選んだほうが良さそうです。
パッソの実燃費はどのくらい?
燃費ですが、どのグレードに排気量を選ぶかで差があるようです。
ガソリン登録車の中ではNO1燃費とのことで1000ccのJC08モードは27.6km/lというものになります。
車重が軽いのもありますけど、なかなか良い数字ですよね。
試乗でしたので今回は参考にならない数字ですが、担当営業の方が実際にパッソを所持しているとのことで話を伺いました。
走り方次第では24km/lくらいまでは行くとのことです。
街乗りですと当然ながら16km/lくらいまで下がることもあるそうで、渋滞などが入ると14km/lくらいだそうです。
それでもなかなかの数字だと思います。
1300ccに関してはもう少し数字が下がり、JC08モードで19.0km/lになります。
こちらは排気量がある分、加速を楽しむ機会もありそうです。
実際に話を聞くとエコ運転に徹して17km/lくらいの数字になることが多いそうです。
この辺は乗る方によってかなりの差が出るでしょう。
パッソの見積書。総額、値引きはどうなの?
パッソの見積りをとりました。
やはり、最初にコレ!と思ったHANAにしました。
担当営業の方が見積書を作成してくれています。
パッソだからそれほど金額は行かないかな?とそう思っていました。
2,313,307円
まさかのパッソで200万円超え???
1300ccにしたのもありますが、ちょっと高い気がします。
オプションは最低限のものとナビ&ETCとちょっとした付属品を付けて34万円くらい。
諸費用が意外と高く37万円。
車両本体価格以外に70万かかっています・・・。
1000ccですと車両本体価格が144万円代のものもありますが、それでも200万円近くにはなる計算です。
HANAにこだわらなければ120万円代のものもあります。
そのことから、グレードによっての差が大きいことも分かります。
ナビを付けず、オプションも減らせば、車両本体価格+40万くらいに抑えられるかもしれません。
ただ、やっぱり高い!とにかく驚きました。
もうちょっと出したらアクアが買えちゃいますよ!
パッソの値引き相場はいくら?
では値引きは?という話ですが、そこもあまり期待出来ないようです。
もともとトヨタは値引きには渋いので想定内ではありましたが・・・
10万円程度で、それ以上になると店長判断とのことでした。
雑誌等で、目標値引き額を調べてみると、本体価格から18万円いけばかなりいいようです。
オプション等を含めて20万円を目指したいところです。
パッソの値引き交渉のポイントは、マーチやヴィッツなどの競合をだすと効果的です。
また、同じカローラ店で売られているピクシス(軽自動車)を希望すると
「パッソなら大幅値引きができます」
などと声がかかることもあるらしい。
カローラ店に行ったらまずはピクシスを眺めながら
「小さくてかわいい車が欲しいんですよね。予算が限られているので迷っていて」
などと切りだすといいかもしれません。
下取車の査定金額も何処のディーラーよりも低めです。
トヨタ店、ネッツ店、トヨペット店と比較してもカローラ店が一番低かったです。
乗り換えなら愛車を高く売ることも忘れずに!
納期はちょうど1か月とのことでしたので、比較的早いと思います。
パッソ試乗レポート~総評~
パッソはHANAとXで大きくわかれます。
特にHANAのみのボディカラーである、サクラパールマイカじゃなくては嫌だ!というのでなければXでいいかなと思います。
正直、外観は可愛いのですがチープさの否めない車に230万円はちょっと高い気がします。
ただ、これに惚れてしまう女性も居るかと思います。
確かにHANAは女性好みの内装色、細部に女性の好みを取り入れてると思います。
排気量も1300と1000で選択出来ますが、街乗りメインや週末のちょっとした移動手段であれば1000ccで十分な気もします。
通勤距離が長くて少しパワーが欲しかったり、2人以上で乗る機会が多いのでしたら1300ccが良いでしょう。
実際に売れているのはどっちかと聞いた所、「地域差はありますが、ウチでは1300ccが売れています」
都のことでした。
アクアは乗っている人があまりにも多いと言った理由からパッソにする方もいるそうです。
私の個人的な意見としてはパッソを合うなら、将来的なことも考えてフィットやアクアのほうがいいかなと思ってしまいます。
予算を抑えたいなら、軽自動車という選択もありですし。
最近の軽自動車は本当に優秀で、可愛い車もあるし室内も広々。
そして、なにより燃費がいいです。30km/l超えは当たり前のようになってきました。
あくまでも1000ccの試乗を通しての感想になるので、1300ccを試乗すればまた走行性などで違った意見も出てくるかも知れません。
もしも検討されるのでしたら、1000ccと1300ccを乗り比べてみることをおすすめします。
私も機会があれば1300ccに乗ってみたいと思います。