ZVW30型プリウスをベースとしてプラグインハイブリッドカーが発売されたのは2012年のことでした。
街中で見かけるのは圧倒的にノーマルのプリウスであるのが現状ですがノーマルとPHVにはどのような違いがあるのでしょうか?
そんな疑問をもってカローラ店で試乗させてもらいました!
プリウスPHVの外観。プリウスとの違いはあるのか?
やはりこうして見てみると大きな違いはありませんね。
Sグレード 車両本体価格 3,085,714円
他にG Leather Package、G、Lのグレードがあります。
最上位ですと400万円を超える車両価格になります。
プリウスとの違いは充電ケーブルの接続部分くらいですかね。
当たり前ですが、これはノーマル・プリウスにはありません。
あとプラグインハイブリッドにはフロントにガーニッシュが施されています。
リヤも同様にガーニッシュが施されています。
フォグランプに関しては通常Sグレードにはオプションとなります。
タイヤとアルミホイールは195/65R15が標準装備です。
これは全グレードともに共通していようですね。
全長4,480mm×全幅1,745mm×全高1,490mm
ノーマルのツーリングセレクションは17インチが標準ですがプラグインハイブリッドにはツーリングセレクションの設定はありません。
せっかくプラグインハイブリッドとして後から発売したのでしたら、ガーニッシュだけじゃなくもう少し外観を変えてみても良かったのかな?とは個人的に思います。
時期プリウスPHVはプリウスとは差別化してデザインを変えてくるという話もあるので、そのへんは期待したいところです。
内装はどんな感じ?
最初から言ってしまうと内装に関してもプリウスと全く同じでした。
まずは運転席と助手席です。
G Leather Package、Gになると運転席のみがパワーシート標準装備です。
後部席
天井の高さはこんな感じです。
後ろにかけて低くなっているのでちょっと狭く感じる人もいるかもしれません。
ラゲッジルームは高さのあるものを乗せる場合は制限が出ますね。
大型会員制スーパーで思う存分買い物!というわけには行かなそうです(笑)
シフト
ステアリング
メーター
ノーマルプリウスで見ていたのである程度は分かっていましたが、やっぱりプラスチック感がたっぷりです。
ちょっとチープな感じもありますが、仕方ないかな。
内装や外観はプリウスと同じでしたが、乗り心地や燃費はどうなのでしょう?
いよいよ試乗!乗り心地、燃費はどうなの?
では早速の試乗です。
パワーやトルク面では、ノーマルプリウスに比べて積極的にモーターの力を使う感じです。
そのせいでノーマルプリウスよりも「出足が遅い」印象があります。
でも「エンジンを使わないエネルギーマネジメント性能」に関してはプラグインハイブリッドに匹敵するものはないでしょう。
そう考えれば出足が遅いと言う点を除けば許容できるます。
静粛性ですが、EV走行時はとても静かです。
クラウンなどの高級車にも負けないくらいのものかと思ってます。
ただ、エンジン音が静かなせいかロードノイズが気になります。
アクセルをグッと踏めば、1800ccなりの加速はあります。
高速道路を走行していないので何とも言えないのですが、良い走りはするのではないでしょうか?
実際に高速道路でスピード出してるプリウスは多いです。
そこまでスピードを出す車じゃないですが、高速も街乗りもストレスなく乗れるでしょう。
なお、EV走行からHV走行へ切り替えても違和感はありません。
一般的な道路状況であれば60kmくらいまではHV走行が出来そうです。
プリウスPHVの実燃費はどのくらい?
プラグインハイブリッド車の燃費ですがJC08モードで31.6km/lとなっています。
試乗ではほぼ街乗り状態でしたので20km/l(HV走行)そこそこの数字でした。
実際に乗っている方々の燃費レポートを見ていると、HV走行では25km/lを超えている人がほとんどです。
HVとEV走行を合わせた燃費の平均は35km/lとなっています。
中には50km/lを超える数字をたたき出している人もいますよ!
どれだけEV走行するか?でも大きく変わるのでしょう。
燃費の良い車として成り立たせるかどうかは本人次第でもあるということですね。
プリウスPHVの総額。値引きはどこまでできるのか
先日プリウスを見積もった後でしたのである程度の金額の予想はついていました。
3,946,323円
高いか安いかは人それぞれだと思いますが、私としては高いかな・・・。
この値段ですとミニバンのハイブリッド車とか普通に買えますね。
目的が全然違うので比較材料にはなりませんが。
Leather Packageにしたら車両本体だけで411万円になるので、総額は450万円は軽く超えてきますね。
今回の見積りで選んだナビゲーションもトヨタ純正ではありません。
純正ナビを選んだら更に20~30万円あがる計算になります。
プリウスPHVの値引き相場はいくら?
値引きも基本的にはしない姿勢でしたが、全くしないわけにはいかないとのことで5万円の提示です。
末期モデルで5万円の数字ですからね・・・。かなり強気の印象。
ただ、これにはちょっとした理由があるようです。
PHVを購入するとCEV補助金が最大12万円受けられます。
この補助金は購入価格によって変動するそうです。だから、車両本体価格からの値引きをなくして補助金の金額を上げるようにしているそうです。
車両本体価格からの値引きはほとんどないと思ったほうがいいですが、オプション値引きはガッツリできますよ。
オプション金額にもよりますが、25万円引きを出したという強者もいます。
プリウスPHVはオプションで値引きするのが鉄則のようですね!
あとは、今乗っている車を高く売ることでしょう!
納車期間は工場の方の関係で2ヶ月程度とノーマルプリウスよりちょっと時間がかかるとのことです。
グレードによっては今後手に入らない可能性も出るそうです。
Gあたりは大丈夫とのことですが、Leather Packageなどになると確認が必要です。
もうフルモデルチェンジも迫っていますので、購入するならばお早めにというところでしょう。
プリウスPHVモデルチェンジ情報
2016年末にはフルモデルチェンジがされると噂されています。
ノーマルプリウスが2015年末にモデルチェンジするようで、その1年後に予定しているようです。
まだちょっと先ですが、かなりのテコ入れをしてくるそうで、デザイン面や走行面でかなり改良をしてくると予想されています。
楽しみですね。
情報が入り次第、当サイトでも扱っていく予定です。
【プリウス・プラグインハイブリッド~総評~】
プリウスは老若男女に売れる車です。
プラグインハイブリッドも例外でないかと思いましたが、やはりノーマルプリウスには販売台数の面では到底及びません。
まず、何よりも重要視されるのが充電設備の問題になると思います。
少し前までは見つけるのが大変でしたよね?
今はディーラーで使用することも可能ですし、コンビニやショッピングモールにも設備が出来ました。
探す手間も以前より確実に楽になったことから、検討はしやすくなったとは思います。
でも設備をいつでも自由に使えるか?と言えば絶対ではありません。
誰かが使ってる可能性も当然ながらあるのです。
やはり所持するからには自宅に充電設備の工事は必要になってくるでしょうね。
そうなるとやはり一戸建てを所持しているかどうかがまずポイントになります。
集合住宅ですと案はあがっても組合で却下!なんてこともあるようです。
そして、次に問題なのが工事料金です。
カタログに参考価格が書いてありますが、95,000円となっていました。
あとは家を建てた際のハウスメーカーで5万円で工事をお願い出来たなんて話もあります。
検討される方はこの辺のことも考えないといけません。
スマートフォンを使って充電情報やエコ運転状況を確認できて、エコ運転やEV走行をサポート出来る「イーコネクト」などという未来的なシステムも存在します。
それらのことも含めて、一歩先行く未来の車ですね。
この辺に関心があるのであれば、少しお金を出してでもプラグインハイブリッドを購入しても良いのかも知れません。
ノーマルプリウスには存在しない快適さや便利さに投資するという考え方もあります。
優越感みたいなものもあるので、そこにお金を払う!と言う方には是非勧めたいです。
でも値段の差が50万円は出るので、恐らく手放す間にこの金額差は埋められないでしょう。
ただ普通に燃費が良い車!という点であればノーマルプリウスで十分かも知れません。
なかなかプラグインハイブリッドは世の中に知られてないので、気になるなら、実際に見て触れてみると良いかも知れません。
トヨタ社が最初から電気自動車を作らずに、プラグインハイブリッドを先に発売した意図が見えるかも知れません。