新型ソリオを試乗するためにスズキのディーラーへと出かけました。
2015年8月に約4年7か月ぶりにフルモデルチェンジとなったのですが、これがなかなか高評価なんです!
スズキの車=軽自動車みたいなイメージがあったため、普通車とはい軽自動車プラスαくらいのものと思っていました。
でも高評価と言われればその原因をつきとめたいところ!
休日だったこともあり、家族を連れてスズキディーラーに出掛けてきました。
~外観編~バンディットとソリオの違いは?
まず、新型ソリオは大きく分けて「ソリオ」と「ソリオバンディット」の2つのモデルに分かれています。
今回、試乗したモデルはソリオ・バンディット
どうでしょう?ちょっと悪っぽさのある外観ですよね。
他にはノーマルモデルがありますが、私が行ける範囲のスズキのディーラーの試乗車はほとんどがソリオ・バンディットでした。
カタログを見て比べてみたのですが、印象は全く違います。
こちらがノーマルソリオ↓
ソリオバンディット↓
ソリオ・バンディットは男性的、ノーマルモデルは女性的、な印象を受けます。
旧モデルは外観がすごくプレーンで軽自動車にも見えるような外観でした。
でも今回のモデルチェンジではかなり改善され、立派に見えるような外観を作り上げることが出来ていると思います。
どうですか?単純に格好良いと思いませんか?
サイズは以下の通り。
全長 : 3,710mm/全長 : 1,625mm/全高 : 1,745mm
旧モデルと比べると全幅が5mm、全高が20mmほど低くなっています。
ヘッドライトはLEDが標準装備になるので明るさも十分です。
フォグランプも標準装備になるので、見た目のオシャレ度もグンとあがります。
ドアミラーもLEDランプつきでした。
アルミホイールは15インチが標準装備になりますが、こちらも形が洒落ていますね。
ソリオ・バンディットのいかつさとよく合っているなと思いました。
旧モデルに比べるとかなり外観のレベルがあがりましたね~。私もとても気に入りました。
~内装編~見やすい、使いやすい、快適♪
ドアを開けてみるとインパネがまず目に入ります。
センターメーター化されており、視線を大きくずらすことなく確認が可能です。
フラットな仕様になっているので妨げになるものもありません。
ご覧のとおりの視認性です。
本革巻きのステアリングも左側にはオーディオスイッチ
右側にはクルーズコントロールスイッチ
担当営業に聞いたところ、ちょうど10時10分の場所にふくらみを持たせて握りやすくしているのだそうです。
これでドライブも快適になりそうですね。
エアコンはスペーシアやラパンにも搭載されたナノイーつきオートエアコンです。
室内も見た目からは想像のつかない広さです。
センターウォークスルーで助手席との距離がとれるので圧迫感が全くありません。
特に後部座席は165mmのスライドが可能なので、ゆったり足元の確保ができます。
リクライニングも最大56°可能です。
ロールサンシェードも標準装備です。
外からの暑さ防止になりますね。
後部座席の後ろには折り畳み式のパーソナルテーブルが用意されています。
ドリンクホルダーやフックがついていて機能的ですよね。
ラゲッジルームは後部席を利用するときはそこまで広くないですが、フラットにするとかなり広くなります。
高さもあるので自転車も積めそうです。
操作はヘッドレスト横にあるレバー1つで簡単ラクラク!
何も用事なくても何処かに出かけたくなってしまいそうです。
また、新型ソリオは収納があちこちにあって使い勝手が良いことも特徴です。
ステアリング上部に大型ボックス↓
ダッシュボード上にはテーブル&ドリンクホルダー。ダッシュボードは通常サイズ
その他にも色々なところに収納が。
1つ1つ見てみると容量は大きくないのですが、数が多いので分散化できますよね。
特に足元の取り外し可能なボックスに便利さを感じます。
固定されていることが多い収納なので、これは使用の幅が広がると思いました。
ドリンクホルダーはラパン同様に四角形です。
インテリアは質感、広さ、快適さのどれをとっても満足度が高いです。
ぜひ、ディーラーで実際に見てほしいと思いました。
~試乗編~運転しやすくてパワーも十分
運転席に乗り込んでひとまず周りを見渡したのですが、視界が良いです!
フロントガラスだけでなく、フロントドアガラスも大きくて見やすい!
では実際に走ってみましょう。
ステアリング、ブレーキ、アクセルすべてが軽くて扱いやすくて運転しやすいです。
力のない女性が長時間運転しても疲れにくいのではないでしょうか。
性別はもちろん、初心者からシルバーの方まで幅広い世代に愛される設計になっていると感じました。
視界が良くて運転しやすいのは車選びで結構重要ですからね。
ただ、走っていて楽しい車ではないので、車好きのオヤジには不向きですけどね^^;
あと、静粛性も非常に高いです。
マイルドハイブリッドシステム搭載ということで、発進時にモーターがアシストしてくれてスーッとスムーズに加速していきます。
アクセルを踏み込んでも、ゴーッと唸るようなエンジン音はしません。
多少のロードノイズはありますが、このクラスの車の中ではかなり静かな印象を受けました。
あと、アイドリングストップとエンジン始動の時の静かさに驚かされました。
いつエンジンが停まって、いつエンジンが掛かったのかわからない程です。
アイドリングストップ車って、発進時にブルルンって振動とエンジン音が気になりますよね。
それが全く無いんです!
ちなみに、このマイルドハイブリッドシステムはワゴンRなどのS-エネチャージと同じシステムです。
マイルドハイブリッドで1200ccということで、パワーがちょっと不安かと思っていましたが、かなりパワフルに走ってくれます。
出足もスーッと加速していくし、ちょっとの坂道もスイスイ登っていきます。
マイルドハイブリッドということで、エネチャージつきの軽自動車が少し良くなった程度かと思っていましたが、その考えは見事に崩されました。
乗る前と乗ってからの充実感が全く違います。
あと感動したのがエコクール。
多くの車はアイドリングストップ時にエアコンが送風に変わりますが、スズキのエコクールは違うんです。
アイドリングストップ中もしっかりと冷風を送ってくれるから真夏にはかなり快適でしょう。
また、デュアルカメラブレーキサポートシステムをオプションで装備することで先進技術の安全装備を手に入れることも可能です。
具体的にはどんなものなのでしょう?
このデュアルカメラブレーキサポートシステムは車だけでなく歩行者も感知します。
警報やブレーキアシスト、自動ブレーキによる衝突回避や衝突被害軽減が可能です。
機能はブレーキサポートだけにとどまりません。
・ふらつき警報機能
・車線逸脱警報機能
・先行車発進お知らせ機能
・誤発進抑制機能
これで予測しないトラブルの対策という面も万全となっています。
小さなお子さんがいる方や安全性にこだわりたい方はデュアルカメラブレーキサポートシステムは必須ですね!
ハイブリッドモデルということで気になるのが燃費です。
ソリオのカタログ燃費は27.8km/lです。
ワゴンRの33.0km/l、スペーシアの32.0km/lには負けていますが、車重が重いので仕方ないですね。
実際の燃費はどのくらいか、営業担当に聞いてみました。
「街乗りで16~17km/l、高速で22~23km/l位でしょう」
とのことです。
他のスライドドアコンパクトカーと比較すると
フリードスパイクハイブリッド…21.6km/l(JC08)
スペイド(ポルテ)…22.2km/l
と大幅に上回っていますね。
ちょっとサイズが大きくなりますが、最近新型になったシエンタハイブリッドは27.2km/lです。
こうしてみてみると、マイルドハイブリッドでトヨタの本格ハイブリッドよりも価格は安いですし、ライバルよりもかなり燃費がいいので、コスパは良さそうですね!
~金額編~値引きはどこまでできるのか?
ソリオ・バンディットはMVというグレード1本のため、グレード選びに悩む必要がありません。
その中でデュアルカメラブレーキシステムを搭載するかどうかなどを決めていく形になります。
今回は安全生なども考慮し、デュアルカメラブレーキシステム搭載車を選択しました。
結構な値段になるのかな・・・そう思い、見積書の完成を待ちます。
いざ、金額の確認です。
2,251,144円
まず車両本体が200万円を切っているんですよね。
これはかなりお買い得というか、購入価格に対する満足度はかなり高い気がします。
少なくとも今回、新型ソリオを見て試乗してこの値段だったら即決しても良いレベルかも知れません。
本当に文章だけで伝えきれないのが残念な限りですね(汗)
他社が高いのか、それともスズキの企業努力なのか・・・新型ソリオ、感激の連続です。
では値引きはどのくらいまで可能でしょう?
まだこちらも購入者レビューをあまり目にしませんが、新型だから値引きなしということはなかったです。
軽自動車が数万円と渋めな中、新型ソリオは初回商談時でも15万円が出てきました。
9月の中間決算や3月の決算など値引きがしやすい時期に合わせて交渉していくのもいいでしょう。
今までの経験ですと、決算のタイミングに結構大きな値引きが出きることもあるので短期決戦も可能でしょう。
あとはディーラーのイベントがあるときも値引きがゆるくなるので、そういった情報は要チェックです。
グレードごとの価格一覧表
ソリオのグレードごとの価格表です。
今回の見積りではオプション20万円、諸費用15万円程かかりました。
車両本体価格にプラス30~40万円を見ておくと良いでしょう。
グレード | 燃費(4WD) | 価格 |
---|---|---|
G | 24.8km/l(22.0) | 145万~158万円 |
HYBRID MX | 27.8km/l(23.8) | 169万~188万円 |
HYBRID MZ | 27.8km/l(23.8) | 184万~202万円 |
バンディット HYBRID MV | 27.8km/l(23.8) | 182万~201万円 |
~総評~新型ソリオは買いなのか?
新型ソリオの試乗レポートをお伝えしました。
ソリオ・バンディットの良さばかり伝える形になってしまい、悪い部分はないの?の状態になっています。
でも本当に悪い部分がないのです。
- 見た目の格好良さ
- 室内空間の広さ
- 使い勝手の良さ
- 運転のしやすさ
- 満足できる走行性
- 安全性が高い
- 価格もお手頃
購入者にとっては嬉しい部分がかなり詰まった1台になっています。
実際にターゲットは旧型と同じファミリーユーザーとのことです。
女性でも運転しやすいように、視界が広くハンドリングも軽いです。
車内も広いので、荷物もたくさん積めますし、チャイルドシートを設置しても余裕があります。
男性でカッコイイデザインが良いならバンティットがおすすめです。
装備が充実しているので、通常のソリオよりもちょっと高いですが、外観や内装のこだわりを感じられますよ。
実際に発売以降、多くの注文を受けているため今後はスズキを代表する売れ筋車になるのではないでしょうか?
スズキは軽自動車も良いけど普通車だってこんなに良い!ということを多くの人に知ってほしいですね。