先日、ヴェゼルのハイブリッド車を試乗して来ました。
SUVの国内販売台数NO.1なだけあり、街中でも多く見かけることが多いヴェゼル。
ハイブリッド車を見かけることが多いので、ガソリン車があったとは知りませんでした。
トヨタでも、ハイブリッド車とガソリン車の両方の用意のある車種はあります。
特に必要性がなければ、値段の安いガソリン車で大丈夫なのでは?と思うことが多かったです。
果たしてヴェゼルはどうなることでしょう?
探してみるものの、やはりハイブリッド車の試乗車がほとんどでした。
そんな中、1店舗だけガソリン車の試乗車の用意がある店舗を見つけたので出掛けてきました。
ヴェゼル・ガソリン車の外観!ハイブリッド車との違いは?
試乗車はXというグレードでした。
G、X、Sと3つのグレードが存在し、Xが一番売れているグレードになるそうです。
パンフレットを見ても、一番大きく紹介されています。
カタログなどと比較しても、ハイブリッド車の外見とは殆ど同じです。
タイヤとアルミホイールの内容も全く同じ16インチのものです。
外見上でハイブリッドとの違いといえば、シンボルマークのあるなしでしょう。
これがハイブリッドでも最上位のグレードになると、モールの色が同一色になります。
そこでの判断はつきやすいですね。
ボディサイズは全長4,295mm×全幅1,770mm×全高1,660mmとなっています。
見た目の差は無いので、走行性や金額が購入判断の材料となるのでしょう。
ヴェゼル・ガソリン車の内装!ハイブリッド車と比較!
こちらも外観同様に違いはほとんどありません。
ステアリングも本革巻きを使っています。
ルームランプの形状なども同じでした。
ダッシュボード
エアコンの吹き出し口です。
コンソールです。
深さは普通のレベルですが、収納量としては少なめに思えます。
後部座席です。
広々としたスペースは確保できているのですが、リクライニングが出来ないのですよね。
となると長時間移動になると、2列目の人はちょっとリラックス出来ないかも知れません。
せっかく良い車になるので、この辺は少し考えて欲しかったですね。
足元の広さも凄く広いわけではありません。
二列目を倒すことでラゲッジルームが更に広くなります。
スノーボードの板なども真っ直ぐにして乗りますね。
あとはドアポケットがなく、ジュースホルダーだけ設置されています。
これも使いずらさを感じます。
この辺は次回の改良点として欲しいものです。
なお、違いと言えばシフトまわりでした。
ハイブリッド車は、シフト周りにピアノブラックを使うことで高級感を出していました。
見た目は凄く綺麗になるのですが、ピアノブラックは指紋や傷が目立ちやすいです。
好みでしょうけれど、一概にどちらが良いとは言えませんね。
ちなみにこちらがハイブリッド車のシフト周り↓
内装に関してはこんな感じでした。
いざ、ヴェゼル・ガソリン車を試乗!
試乗コースは平坦な道を7分程度しか走っていないので、その上での感想です。
1500ccのガソリン車にしてはパワーがあると思いました。
スタート時の加速もグンと出てくれるので、青信号発車時のストレスはなさそうです。
ただアクセルを踏み込むとエンジン音がうるさいです。
車内にブォーっと言う音が入り込んでくるので、気になる方もいるかも知れません。
静粛性という部分を求めるのであれば、それはやはりハイブリッド車の圧勝です。
ECOモードがあるので、そちらを使い分けることも出来ます。
走りが遅くなるなどの意見もあると思いますが、街乗りであればECOモードで充分です。
実際に走っていて大きな差は、街乗りや少し加速した程度では分かりませんでした。
それに幾分、燃費向上にも繋がりますしね。
1500ccでこの走りであれば私自身は満足出来るものです。
静粛性や多少の燃費の差が気にならないのでしたら、ガソリン車で満足出来ます。
アイドリングストップ機能もあるので停止時は静かです。
燃費はカタログ値ですとガソリン車で20.6km/lほどです。
ハイブリッド車で26.0km/lになるので、ガソリン車にしてはかなり良い数字だと思います。
私は走行が短かったので8km/l止まり程度でしたが、実際に乗られている営業さんの話では20km程度の距離の通勤で実燃費は14~16km/lくらいとのことです。
高速道路になると、状況次第では20.0km/lくらいまで伸びるとのことです。
個人差はあると思いますが、アクセルワークに気をつけることで良い数字が出るのは確かだと思います。
あと気になったのが、後方視界。
あまり良くないことが私にはマイナスポイントでした。
ミニバンほどのものは求めませんが、もう少し窓を広めにとるなどの工夫があっても良かったと思います。
でもこれはハイブリッド車も同じですね。
ヴェゼル・ガソリン車の乗出し金額!値引きはある?
下取り車の査定とあわせて見積書も作成して貰いました。
Sというガソリン車では一番上のグレードでの作成で、2,896,627円です。
車両本体価格が240万ちょっとにオプションや諸経費などが48万くらいです。
この状態で値引きとして提示されたのは2,800,000円でした。意外と値引きには渋めなのか?
粘れば10万超えはできるみたいですよ。
現在のホンダで大幅値引きが期待出来るのは、オデッセイくらいのようです。
ハイブリッド車の最上位グレードのHYBRID Zが値引き含めて300万円くらいで乗れる感じでした。
最上位グレード同士のこの差額をどう受け止めるか?
20万円程度の差ですからハイブリッドを検討しても良いのでは?と言う方も出るでしょう。
トヨタですと、ガソリン車とハイブリッド車で40万程度の値差がある場合もありました。
その場合は迷わずガソリン車!になるのでしょうけれど、今回のようなケースだと少しは二択の余地がありますね。
総評!ヴェゼル・ガソリン車について
総合してみると良い車だなと思います。
300万円を切る値段でここまでの車が乗れるのでしたら、良い買い物が出来たと思えるでしょう。
やはりホンダの車は、コストパフォーマンスの良さを感じるものが多いですね。
トヨタのハリアーなどを検討されている方にも、一度は乗って欲しいと思います。
価格をおさえた分、何か他のことにお金を使うのもアリかな?と思うのです。
実際に多くの方から支持をされ、ユーザー層も幅広いです。
現在の世の中に求められ、受け入れられるSUVがどんなものか?ということが分かると思います。
どうしてもハイブリッド車に注目が集まる状態になっていますが、ガソリン車もなかなかのものです。
ハイブリッド車だけではなく、ガソリン車にも目が向けられることで品質向上に繋がるようになって欲しいです。
正直、街乗りメインであるならば、ガソリン車で良いかと思います。
でも価格差を受け入れることが出来るのでしたら、人気のあるハイブリッド車を買っても良いでしょう。
長く乗ることを考えるのでしたら、ハイブリッド車の選択も大いにありです。
数年後に手放す時には、やはりハイブリッド車のほうが値段がつくのも確かです。
私自身はガソリン車でも満足は出来たのですが、実際に悩まれてる方がいればハイブリッド車とガソリン車の両方を試乗するのがベストだと思います。
そんな中で、出来れば少し長めの時間を確保して坂道や直線の道を走行して欲しいです。
コーナリングの安定性などもあわせて確認して頂けたらと思います。
現在はまだ情報がありませんが、今後特別仕様車なども出てくると思います。
特別仕様車ならではの装備があるので、そのタイミングを待ってもいいでしょう。
トヨタもホンダに近いコストパフォーマンスの良い車を発表すれば良いのに。
そう思いながらディーラーを後にしました。