ホンダのコンパクトカー・フィットは、丸みを帯びたデザインと取り回しのしやすさに人気があり、2001年に初代モデルが発売されて以降、長年にわたるベストセラー車となりました。
ファミリー向けとしても社用車としても需要が高いため、中古価格も比較的安定しています。
フィットは年式によってデザインと機能に変更が加えられており、買取価格にも違いがあります。
人気がある年式が高く売れるのはもちろんですが、その他の年式でも高く売るためのコツを実践することが可能です。
買取価格相場はいくら?高く売れるのはどのモデル?
日本国内で販売されたフィットには、2017年現在、3種類の年式が存在し、買取価格相場は次のようになっています。
初代 GD1/2/3/4型(2001年 - 2007年)
出典:wikipedeia
買取価格:約10万円
2001年6月に発売された初代フィットは、普通車としての走行性能・広い室内空間を持ちながら軽自動車と同レベルのコンパクトさを実現し、一躍ホンダの代表的コンパクトカーの座に躍り出ました。
当初の月間販売目標数は約8,000台でしたが、発売直後に月間48,000台を記録しています。
フィットの人気ぶりがうかがえますが、現在は古い年式となったため、買取価格相場は3年式の中で最も安価です。
発売当初は非常に革新的であり、消費者の間にも一大ブームを巻き起こした初代フィットGD1/2/3/4型ですが、発売から10年以上が経過した現在は買取価格も下がってしまいました。
斬新だったデザインは年を経るごとに目新しさを失いますし、燃費・安全性能も現在の基準では見劣りするのが事実です。
それでも、フィット自体が人気車種ということもあって平均10万円の買取価格が付きますから、廃車にせず買取に出すことができます。
2代目 GE6/7/8/9型(2007年 - 2013年)
出典:wikipedeia
買取価格:約60万円
2007年10月にフルモデルチェンジされた2代目フィットは、フロントガラスとボンネットが一続きの流線型を描いており、よりスマートなデザインになりました。
全幅は5ナンバー車としては最大の1,695mmに拡大され、車体剛性の強化によって2007年の自動車アセスメントで最高レベルの評価を獲得しています。
年式こそやや古いものの、2007年から2013年までの2代目フィットが最も人気があった型式であると言えます。
年式が新しく、走行距離が少ないフィットなら100万円以上で売れるかもしれませんよ。
2台目は初代よりも全幅が拡大して5ナンバー車としては最大の1,695mmとなりました。これにより軽自動車との差別化を図ることに成功し、リーズナブルな普通車を求めるユーザーの間で特に人気が高まったのです。
現行の3代目よりも落ち着いた、しかし古くはない安定したデザインを持ち、不具合が少なく安全性能も高いことが人気の理由です。
最新の3代目ほどの値は付きませんが、買取価格相場は約600,000円で安定しています。
3代目 GK3/4/5/6型(2013年 - )
買取価格:約100万円
現行モデルは2013年9月発売の3代目です。
全幅は変わりませんが、全長は約50mm拡大して3,955mmになりました。
さらなる軽量化と剛性化が計られる一方で、衝突被害軽減ブレーキなどの安全機能も搭載されました。
フィットに限ったことではありませんが、車の買取価格は年式が新しく、車体に傷などがない良い状態であるほど高くなります。
型番は販売時にあまり重視されておらず、年式と安全性能のパッケージが新車・中古車の販売価格に影響します。
そのため、フィットで最も高く売れる年式は2013年以降に販売された3代目のGK3/4/5/6型で、15XLやRSなどの上位パッケージです。
どこで売れば高く売れるのか?
フィットを高く売るための方法は一つではありませんし、インターネットの普及によって昔よりもさらに高く売ることが可能になりました。
一番高く売るための方法は、ヤフオクなどのインターネットサイトで買い手を募ることです。
落札金額の約10%の手数料がかかりますが、中古車販売価格に近い収入を得ることができます。
ただし、譲渡証明書や車庫証明などの手続きを全て自分自身で行わなければならないため、時間と体力に余裕がある方が実践できる方法となります。
また取引後のトラブルも多く、なかなかリスクのある売買方法とも言えるでしょう。
複数業者に見積もりするのがカギ
ホンダのディーラーで新車・中古車を購入する時にフィットを下取りに出せば、手間をかけずに売却することができます。
下取り価格は購入価格から引かれますから、お得に新しい車を買うことができるのです。
ただし、ホンダ車の購入予定がない場合は下取りに出すことができません。
下取りよりもフィットを高く売るためには、ガリバーやビッグモーターをはじめとする中古車専門業者に査定してもらい、最も高い金額を提示した業者に売るという方法が最も一般的です。
まったく同じ車でも、業者によって2倍程度の価格差が付くことも珍しくありません。
一括査定が便利
以前は複数の中古車販売店をまわって査定してもらったり、中古車雑誌で買取価格相場を調べたりする必要がありました。
ですが、現在はズバットのような自動車専門サイトで、複数の会社に対してオンライン一括査定を行うことができます。
車種や年式などの基本的な情報を入力するだけで瞬時に価格が表示されますから、高い査定額を示した業者に電話で相談することが高く売るコツです。
自分のフィットがだいたいいくらで売れるのだろう?と相場を知りたいときにも使えるので、気軽に査定してみてください。