ハスラーの燃費はいいのか悪いのか、気になりますよね?
公式サイトを見ると『燃費32.0km』と書かれています。
となんかワクワクしますよね。
でも、騙されてはいけません!
実はカタログ燃費と実際の燃費には大きく開きが出てしまうのです。
では、ハスラーの実際の燃費はどのくらいなのか?
高速や街乗りなどの道路状況や、季節によって違いはあるのか?
また、ハスラーの燃費を良くする方法についても詳しく書いていきますね。
ハスラーの燃費について知りたい方は必見ですよ~。
カタログ燃費と実燃費まとめ
車のカタログには燃費が紹介されていますが、実情は違いますよね。
燃費はグレードごとで違いがありますが、走行環境でも影響が出ます。
ハスラーを購入するときに、カタログ燃費だけを見ていると実燃費にビックリ!
そうならないために…グレードや走行環境の違いが燃費へ与える影響について知っておきましょう。
グレードごと(MT・4WD・ターボ)のカタログ燃費と実燃費
グレードごとにカタログ燃費と実燃費をまとめました↓
カタログ燃費 (km/L) | 実燃費 (km/L) | ||
---|---|---|---|
J・Gターボ | 2WD | 27.8 | 18.0-20.0 |
4WD | 26.2 | 16.0-20.0 | |
J・G | 2WD | 32.0 | 23.0-25.0 |
4WD | 30.4 | 18.0-20.0 | |
G | 2WD・MT | 26.4 | 19.0-23.2 |
4WD・MT | 25.6 | 19.0-23.2 | |
A | 2WD | 26.6 | 20.4 |
4WD | 25.6 | - | |
2WD・MT | 24.8 | 20.52 | |
4WD・MT | 24.2 | 21.68 |
ハスラーはグレードによる燃費へ違いはありません。
ただし、駆動形式やMTによって燃費に違いが出てきます。
MTは、GもしくはAで選ぶことができます。
上の表でもっとも燃費がよいのは、J・Gの2WDで実燃費23.0-25.0km/L。
やはり、カタログ燃費からは大きく下がりますね。
走行環境にもよりますが、カタログ燃費の約60~80%しか実際には走れません。
カタログ燃費を信じ切るのはおススメしません。
街乗りだとなぜ燃費が落ちる?
出典:ハスラー公式サイト
一般的に、街乗りでは燃費が落ちるといわれています。
理由はカンタン!
以下の状況が頻繁に起こるからです。
- 信号停止
- カーブ
- 他車や状況に合わせたスピードのアップ&ダウン
このような状況の共通点は…アクセルとブレーキペダルを踏まなければならないことです。
つまり、加速&減速が多いとエンジンに負担をかけ、燃費が悪くなるのです。
信号のないまっすぐな道より、街乗りの方が燃費が悪くなる理由とは…加速&減速の回数です。
街乗りの実燃費は、カタログ燃費の約60%でしょう。
高速では距離をかせごう
先程も言ったように、信号やカーブが多いと燃費が悪くなります。
逆に、加速&減速が少ない走行環境下であれば、燃費はよくなります。
あります!
ズバリ、高速道路。
首都高などはどうしてもカーブが多くなりますが、通常の高速道路はカーブが少なめです。
信号がないので、前車について速度維持の運転ができます。
つまり、街乗りに比べ低燃費の走りが実現。
高速道路の実燃費は、カタログ燃費の約80%です。
燃費が悪いって本当?オーナーの生の声聞きました
ハスラーの燃費に関する口コミは、いい・悪いがはっきりしないものが多いので、まとめてご紹介します。
オーナーの生の声
- ターボですが急な加速をしなければソコソコ
- 納車1ヶ月目で街乗り中心、平均燃費は13,2km/L。うーんイマイチ。
- 冬場はアイドリングストップとSエネチャージが効かず、15km/lでした。
- ハスラー最高!最低23.43~27.42 km/L、平均25.48km/Lを出してくれます
- 市街地18km/l、長距離22km/l。カタログデータと違いますが充分過ぎる
- やっぱり燃費は走行環境と乗り手のテクニック♪
私の愛車もハスラーですが、「走行環境と乗り手のテクニック」に同感です。
軽自動車で燃費No1はスズキアルトの37.0km/l(実燃費は約26km/l)
アルトと比べると劣っていますが、ハスラーは室内空間が広いのが売り。
ライバル車のキャストはカタログ燃費27km/lなので、かなり燃費がいいと言えるでしょう。
購入後に「なんだか燃費悪いなぁ」と思うなら、走り方に気をつけるべし!
それではどのような走り方をすれば燃費を抑えられるのか見ていきましょう。
ハスラー燃費向上への道
ハスラーは、低燃費を実現させるための工夫が随所に見られます。
まずは、何といってもS-エネチャージ。
他にも以下のようなものがあります。
- エネルギーフローインジケーター(エネルギーの使用状況)
- ステータスインフォメーションランプ(メーターの色 ※後ほど紹介)
- アイドリングストップシステム
- アイドリングストップインフォメーション
- エコスコア
ここでは、S-エネチャージとエコスコアについて紹介します。
S-エネチャージって何だろう?
出典:ハスラー公式サイト
減速時のエネルギーを利用してISG(モーター機能付発電機)で発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーとS-エネチャージ車専用リチウムイオンバッテリーに充電。燃料を多く必要とする加速時にモーターでエンジンをアシストすることで、さらなる燃費の向上を実現しています。
引用:ハスラー公式サイト
難しく書いていますが、要は「減速時のエネルギーを発進・加速時に使い回そう」という考えです。
エネルギーの使い回しなので燃料使用を減らせる分、燃費向上につながります。
車でいちばん燃料を必要とするのは発進・加速時。
いちばん大変な発進・加速時をアシストするのが、S-エネチャージです。
低燃費走行をしたくなる表示
出典:ハスラー公式サイト
ハスラーは、後ほど紹介するメーターの色や「エコスコア」(画像参考)などの表示があります。
これらの表示は、ドライバーが発電・充電状況を常に確認できるように、というスズキの優しい気遣い。
「こんなのいらないよ」「邪魔だ」という口コミもありますが、私は好きです。
特にエコスコアは、自分が何点(100点満点)のエコドライブができたかが分かります。
テストみたいで楽しい♪ひとときの学生気分。
あなたも味わってみませんか?
ガソリン代を節約せよ!燃費向上の6つのポイント
ガソリン代を節約するためには、燃費向上を目指しましょう。
そのためにできるポイントは6つあります。
- セッティング
- 発進
- 加速
- 速度維持
- 減速
- 停止時
ポイントをおさえて、ガソリン代を節約しましょう。
Point1:セッティングから気をつけよう
セッティングといっても、「何を?」と思いますよね。
燃費に関係するセッティングは主にふたつあります。
- タイヤ圧
- エンジンオイルの量
これらを少しいじるだけで、燃費がよくなります。
まずはタイヤ圧をチェックしよう!
タイヤ圧の規定値は、車種ごとに異なります。
愛車のタイヤ圧を知りたければ、運転席のドアをOPEN。
すぐに分かる位置に表示されています。
ハスラーの場合、規定値は2.5kgf/cm2。
燃費向上させるためには、タイヤ圧を規定より高めに設定してください。
タイヤに空気がパンパンに詰まって、抵抗が減るからだよ。
抵抗が少ないほどいいなら、タイヤ圧は高い方がいいよね?
つまり、乗り心地最悪。
しかもタイヤへの負担が大きいから、劣化も早くなる。
ちょっとつついただけで破裂するよね?
逆に空気がほとんど入ってない風船は、ちょっとつついても割れない。
タイヤにも同じことがいえるんだよ。
つまり、タイヤ圧を少し高めに設定するだけで燃費が向上する。
でも、高すぎると乗り心地が悪くなる。
しかも、タイヤの交換時期が早くなって痛い出費に…。
おススメは、規定値+0.1kgf/cm2程度。
タイヤの空気は徐々に減るものです。
定期的にチェックしてください。
エンジンオイルの入れすぎに注意!
エンジンオイルは、満タン(F)まで入れなくていいです。
F~Lの間であればOK。
エンジンオイルには撹拌抵抗(かくはんていこう)というものがあります。
量が多いと撹拌抵抗が増えてエンジンに負担がかかってしまうのです。
また、暖気時間も増えることによるエンジン負担もUP。
エンジン負担を減らし燃費を向上させるには、エンジンオイルは満タンまで入れないようにしましょう。
ただし、エンジンオイルが少なすぎると潤滑不良で焼き付きます。
タイヤ圧でもいいいましたが、エンジンオイルも定期的にチェックしてください。
Point2:発進はゆっくりあせらずに
発進時は、エンジンが温まるまで待つ必要はありません。
ただしタイヤ2回転分くらいは、アクセルペダルを踏まずにDレンジ走行を心がけてください。
Dレンジ走行とは、車のギアをD(ドライブ)に入れている状態のことをいいます。
つまり、アクセルペダルを踏まなくても、車が勝手に進みます。
この状態で、タイヤ2回転。
エンジン負担を減らすことができます。
信号停車時もできる限り実施してください。
発進時にタイヤ2回転分はアクセルを踏まずゆっくり進むよう心がけてください。
オートマ車はギアをD(ドライブ)に入れてブレーキを離せば前進します。
2mほどアクセルを踏まずに進んでから、発進すれば燃費を良くすることが出来ます。
信号停車時にできる限り実施してください。
ポイントは前車との車間距離。
↓
数台前の車が発進したら、徐々にブレーキペダルを放す
ある程度の予測が必要ですが、上手に燃費を向上しましょう。
ただし、注意点があります。
まず、あなたが先頭車の時は予測発進は危険です。
周りの車の迷惑にならないように注意してください。
また、発進時のハンドルをまっすぐに保つことで抵抗が減り、燃費がよくなります。
Point3:加速はメーターの色を参考に
出典:ハスラー公式サイト
加速はメーターの色に注目してください。
画像のようにブルー、グリーン、ホワイトの3色になります。
これは「ステータスインフォメーションランプ」といい、色には以下のような意味があります。
- ブルー:通常運転
- グリーン:燃費効率がよい運転
- ホワイト:減速エネルギー回生時
できるだけ、加速はグリーンを目指しましょう。
ただし、ここでも他車への迷惑運転に注意。
くれぐれも、自己中心的な運転にならないようにしてください。
Point4:速度は一定に保とう
速度維持は、燃費への影響が非常に大きいです。
車種によってクセがあるので、速度維持方法はいろいろ。
ハスラーの場合、「アクセル→ちょっと放す→ゆっくりアクセル」の繰り返しです。
一般的に多いのは、アクセルペダルを一定の強さで踏みつづければ速度は維持されます。
しかし、この方法でハスラーを運転すると、スピードが上がりすぎます。
スピードが上がりすぎると、ブレーキペダルを踏まなければいけません。
ブレーキ=エンジン負担=燃費悪化、と覚えておいてください。
そのための、「アクセル→ちょっと放す→ゆっくりアクセル」の繰り返しです。
なるべく、ブレーキペダルを踏まないような速度維持運転を心がけましょう。
Point5:減速はブレーキを使わない
出典:ハスラー公式サイト
先ほどもいいましたが、ブレーキ=エンジン負担=燃費悪化です。
できるだけ、ブレーキペダルを踏まなくていい運転を。
ハスラーについているS-エネチャージは、画像のとおり減速時に発電してバッテリーに充電します。
S-エネチャージは、思った以上に強い減速感。
予測運転で早めのアクセルOFFを心がけて、メーターの色はホワイトを目指しましょう。
Point6:急停止は厳禁
しつこいようですが、ここでもいいます。
ブレーキ=エンジン負担=燃費悪化。
急停止をしないのはもちろんのこと、停止時にブレーキはなるべく使わないようにしましょう。
↓
減速(メーターの色はホワイト、アイドリングストップ)
↓
最後に少しだけブレーキ
↓
停止
アイドリングストップは時速13km以下で開始し、燃料カットします。
燃費向上のためには、減速するときに効果的にアイドリングストップを使うことです。
慣れが必要ですが、いろいろ試してみましょう。
まとめ
ハスラーはSUV軽自動車の中ではバツグンに燃費がいいです。
アルトやミライースなどには負けていますが、N-BOXやジムニー、キャストよりも断然低燃費なんです。
しかし、口コミでは「燃費が悪い」という声もちらほらあります。
カタログ燃費が32km/lに対し、実燃費が25km/l程度と7km/lも差があるのが原因かもしれません。
しかし、現在の燃費計測方法(JC08モード)では、カタログ燃費の60~80%なので、どの車も差があります。
では、少しでも燃費を良くしてガソリン代を節約するにはどうすれば良いのでしょうか?
ガソリン代節約を心がけるなら、次の6つのポイントをおさえましょう。
- セッティング
- 発進
- 加速
- 速度維持
- 減速
- 停止時
状況にあった走行方法があります。
気持ち次第で燃費向上を実現できます。
ただし、以下の事に注意してください。
- 燃費ばかり気にして、周りを気にしない自己中心的な運転をしないこと
- 危険な改造&運転はしないこと
他の車に迷惑をかけず、低燃費を実現して楽しいドライブをしましょう。