2018年12月17日に、4代目プリウスがマイナーチェンジしました。
今回の目立った大きな変更点は、エクステリアでしょう。
「それ以外は何が変わったの?」
「グレードは何がおすすめ?」
と悩む方もいるのではないでしょうか。
プリウスの購入を検討している方に、グレードごとのおすすめポイントをご紹介していきます。
グレードごとの価格を比較
引用先:トヨタ
新型プリウスの価格を、グレードごとに紹介していきます。
また、前モデルとの価格差も見ていきましょう。
※税込
グレード | 駆動方式 | 現行モデル価格 | 前モデルとの価格差 |
---|---|---|---|
E | 2WD | 252万円 | 9万円 |
S | 2WD E-Four | 257万円 276万円 | 7万円 9万円 |
S “ツーリングセレクション” | 2WD E-Four | 273万円 293万円 | 10万円 11万円 |
A | 2WD E-Four | 284万円 304万円 | 6万円 7万円 |
A “ツーリングセレクション” | 2WD E-Four | 301万円 320万円 | 8万円 8万円 |
Aプレミアム | 2WD E-Four | 318万円 337万円 | 8万円 7万円 |
Aプレミアム “ツーリングセレクション” | 2WD E-Four | 328万円 348万円 | 8万円 9万円 |
表から見るに、全グレード7万円~9万円程度の値上げがありました。
これは、安全機能の「Toyota Safety Sense」とコネクティッドサービスが標準装備されたからです。
内容の充実度から言うと、決して高い値上げではありません。
マイナーチェンジでの変更点については下記の記事に詳しく書きました。
新型プリウスのマイナーチェンジは失敗?!変更点を徹底分析
2018年12月17日に、プリウスがマイナーチェンジしました。 マイナーチェンジ後の先進的なデザインはユーザー受けするのか?! 「どこが変わった?」 と購入検討している人にも、わかりやすく説明していき ...
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何が違う?各グレードを徹底解析
引用先:トヨタ
どのグレードを購入しようか、すごく悩みますよね。
カタログを見ても細かい違いまではわからないものです。
そこで、それぞれのグレードの特徴をご紹介していきます。
おすすめのグレードは・・・?
Eグレードはやめた方がいい?!
Eグレードは、「燃費特化」が大きな特徴です。
全グレードの中で、唯一燃費39.0km/Lという驚異的な数字を出しています。
でも、なぜEグレードはやめた方がいいのか?
購入を考え直してしまう、残念な点をご紹介していきます。
燃料タンクが38L
プリウスのA・Sクラスはタンクが43Lに対し、Eグレードのみ38Lになっています。
タンクが小さい分、走行距離は短くなります。
給油の回数が増えるということです。
ちょっと面倒くさいですよね・・・
車体は大きいですが、タンク容量はアクアやヴィッツと同じなんです。
リアスタビライザーがない
スタビライザーの説明を簡単にすると、左右のサスペンションを連結し、コーナーで発生する傾きを抑制します。
要するに、カーブで傾かないで安定するということ。
このパーツは必ず必要なものではありません。
軽自動車や普通車についていない車も多数あります。
軽自動車は、そんなにスピードを出して運転する車ではないから必要がないのです。
しかし、リアスタビライザーがないと後部座席の乗り心地がひどいのです。
カーブで足回りが不安定になるので、スピードを出してコーナーに入ると後部座席の人が車から投げ出されそうな感覚になります。
今まで、高級グレードの車に乗っていた人にはおすすめしません。
スピーカーが4つしかない
Eグレード以外は、スピーカーが6つあります。
あまり音楽を重要視してない方は、気にならない点かもしれません。
ですが、臨場感のある音楽を楽しみながらドライブをしたい方は、満足できないかもしれません。
ウレタンステアリングホイールが安っぽい
引用先:トヨタ
ハンドルの感触が、プラスチックっぽいです。
また、ウレタンのハンドルは夏熱くて冬冷たいのが避けられる理由の一つ。
ハンドルカバーをつけるのも良いアイデアかもしれませんが、種類によってはプリウスにハンドルカバーはダサいかもしれませんね。
ファブリックシートが商業車っぽい
引用先:トヨタ
Eグレードは普通のファブリックシートです。
安っぽいシートにすると、やはり見た目が劣ります。
買う時は安く済んでいいかもしれませんが、買ってから後悔するかもしれませんね。
一番おすすめはSグレード!
引用先:トヨタ
2015年度モデルより、Sグレードの駆動用バッテリーがニッケル水素電池からリチウムイオン電池へ変更されました。
これにより、車体重量が10㎏ほど軽くなり燃費性能も向上しました。
前モデルまではEグレードのみリチウムイオン電池だったのですが、Sグレードもリチウムイオン電池になったのです。
そのため、Eグレードの燃費が飛びぬけて良いわけではなくなりました。
また、本体価格も5万円程度しか変わらないので、Eグレードを推奨するメリットがないのです。
装備的にはAグレードが一番いいのですが、今回のマイナーチェンジでSとAグレードの価格差が27万7560円となりました。
なので、Sグレードを購入して必要なものをオプション購入するのも一つの手です。
Aグレードの装備については後述します。
S | S“ツーリングセレクション” | |
---|---|---|
インパネ・シート色 | ブラックのみ | ブラックとクールグレーから選択可 |
ホイール | 195/65R15タイヤ&15×6 1/2Jアルミホイール(ホイールキャップ付) | 215/45R17タイヤ&17×7Jアルミホイール(ブラック塗装・チタン調塗装樹脂加飾パーツ+センターオーナメント付) |
シート | ファブリックシート(エンボス付) | 合成皮革シート 快適温熱シート(運転席・助手席) |
ライト | Bi-Beam LEDヘッドランプ・LEDクリアランスランプ | Bi-Beam LEDヘッドランプ・LEDクリアランスランプ LEDフロントフォグランプ LEDアクセサリーランプ[薄暮灯] |
2WDでもSとS“ツーリングセレクション”で16万7,400円の差があります。
S“ツーリングセレクション”にフォグランプが付いている点や、シートが温熱シートである点を考えると大きな金額差ではないでしょう。
快適さを求めるのであれば、S“ツーリングセレクション”をおすすめします。
Aはやっぱり最上級?余裕があるならおすすめ
引用先:トヨタ
Aグレードのおすすめポイントは、安全機能が充実している点です。
Toyota Safety Sense以外にも3つの安心機能が搭載されています。
でも、その分価格も高くなり、Sグレードと比較すると、27万7,560円も高くなります。
30万円もあれば、いいオプション品が装備できそうですよね。
それでもしっかりとした安全機能を求める方にはAクラスをおすすめします。
また、Aクラスにも4つのタイプがあり、違いは下記の表のとおりです。
A | A“ツーリングセレクション” | |
---|---|---|
シート | 上級ファブリック | 合成皮革シート |
ホイール | 195/65R15タイヤ&15×6 1/2Jアルミホイール(ダークグレーメタリック塗装・加飾ホイールキャップ付) | 215/45R17タイヤ&17×7Jアルミホイール(ブラック塗装・チタン調塗装樹脂加飾パーツ+センターオーナメント付) |
ユーティリティ | 合成皮革巻き3本スポークステアリングホイール(昇温・降温抑制機能付) | 合成皮革巻き3本スポークステアリングホイール(昇温・降温抑制機能付) 快適温熱シート(運転席・助手席) |
ライト | Bi-Beam LEDヘッドランプ・LEDクリアランスランプ LEDフロントフォグランプ | Bi-Beam LEDヘッドランプ・LEDクリアランスランプ LEDフロントフォグランプ LEDアクセサリーランプ[薄暮灯] |
Aプレミアム | Aプレミアム“ツーリングセレクション” | |
---|---|---|
シート | 本革シート | 本革シート |
ホイール | 195/65R15タイヤ&15×6 1/2Jアルミホイール(ダークグレーメタリック塗装・加飾ホイールキャップ付) | 215/45R17タイヤ&17×7Jアルミホイール(ブラック塗装・チタン調塗装樹脂加飾パーツ+センターオーナメント付) |
ユーティリティ | 本革巻き3本スポークステアリングホイール 快適温熱シート(運転席・助手席) シートベンチレーション(運転席・助手席) 空調「ナノイー」 | 本革巻き3本スポークステアリングホイール 快適温熱シート(運転席・助手席) シートベンチレーション(運転席・助手席) 空調「ナノイー」 |
ライト | Bi-Beam LEDヘッドランプ・LEDクリアランスランプ LEDフロントフォグランプ | Bi-Beam LEDヘッドランプ・LEDクリアランスランプ LEDフロントフォグランプ LEDアクセサリーランプ[薄暮灯] |
結局Aクラスでどれがいいのか?
予算との相談になるとは思いますが、Aプレミアムの本革シートとハンドルは高級感があってカッコいいこと間違いないでしょう。
Aグレードには予防安全機能が万全
AグレードはToyota Safety Sense以外に、以下の予防安全機能が搭載されています。
簡単に3つの安全機能について説明します。
1.インテリジェントクリアランスソナー
引用先:トヨタ
インテリジェントクリアランスソナーとは、踏み間違え防止のためのセンサーのことです。
超音波が障害物を検知するので、お店のガラスもしっかり認識します。
センサーが反応すると自動でブレーキがかかるので安心です。
2.ブラインドスポットモニター
引用先:トヨタ
ブラインドスポットモニターとは、隣の車線を走る車両をレーダーで検知する機能。
後ろから迫ってきた車が死角に入ると、ドアミラーにあるLEDインジケーターが光って危険をドライバーに知らせます。
引用先:トヨタ
高速道路などで死角の車に気づかず、ヒヤリとしたことがある人は多いのではないでしょうか。
そういったシーンで大活躍します。
3.シンプルインテリジェントパーキングアシスト
引用先:トヨタ
シンプルインテリジェントパーキングアシストとは、センサーで車を感知し、自動で駐車してくれる便利な機能です。
駐車が苦でない人からすると、なくても全く問題ないです。
まとめ
引用先:トヨタ
おすすめのグレードは、S“ツーリングセレクション”です!
E-Fourもあり標準装備も充実しています。
Aプレミアムクラスを購入できる予算があるのであれば、差額分をカーナビやコーディング代に回した方が自分だけのプリウスにできますよ。
もちろんAクラスに標準装備されている安全機能も魅力的ですが、お年寄りでもなければ必要ないと思います。
私も試乗したことがありますが、常に運転中気を張っている人からすると何もない所でセンサーが作動します。
その際のピー!という警告音が鳴りブレーキをとっさに踏んでしまうので、逆に危ないと思ったことが多々あります。
新型プリウスは、マイナーチェンジでデザインもおとなしくなり購入を検討している人もいるでしょう。
グレードごとの違いは装備です。
必要なもの、不要なものをはっきりさせておけば、無駄な出費も抑えられます。
ある程度のグレードがわかったら、ディーラーへレッツゴー!
試乗車は最高級グレードでオプションもフル装備なので、その魅力にやられないように気をつけてくださいね。