運転中は言葉を使ったコミュニケーションができないので、ハザードランプやパッシングを使って相手に合図を出しています。
これらの合図は、時と場合によって意味が異なります。
免許を取って間もない初心者の方は、いきなりパッシングをされてびっくりすることもあるかもしれませんね。
パッシングやハザードの意味を知ればあなたも一人前のドライバーになれるかも!?
パッシングやハザードの意味一覧
まずは、パッシングやハザードランプの意味をまとめたので御覧ください。
ハザードランプの意味
注意換気 | 低速運転やきりが深いときに注意を促します |
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お礼 | 車線変更などで譲ってもらったときにお礼を伝えます |
駐車します | 今から駐車しますよ!のサイン |
渋滞注意 | 高速道路などで「この先渋滞していますよ」のサイン |
パッシングの意味
注意喚起 | この先で警察が取締してますよ!のサイン |
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注意喚起 | 横断歩道に歩行者がいますよ!のサイン |
威圧 | 遅い!どけ!のサイン |
もっと詳しく見ていきましょう!
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ハザードランプの使い方あれこれ
そもそも「ハザード」とは「障害物」の意味なんです。
道路交通法におけるハザードランプの使い方は、運転している車両が交通の障害物となっていることを表示するために使うものであるとされています。
走行中の故障など何らかのトラブルで走行できなくなった際、ハザードを点滅させることで走行不能であることを知らせるといった解釈です。
しかし、実際には幅広い使い方をされています。
道交法ではそのような説明がなされており、自動車教習所でも道交法に沿った使い方しか教えてくれません。
しかし、実際にはさまざまなシーンで、さまざまな意味合いでの使い方をされています。
サンキューハザード
お礼を伝えるためにハザードランプを使います。
車線変更が必要となった時、隣の車線が空いておらずスムーズに移動できないことがあります。
そのような時にウインカーを出して車と車の間が空くのを待つことがありますが、親切なドライバーが一時停止して自車の前に割り込ませてくれることがあります。
その際に、その心づかいと行為に感謝の意味をこめてハザードを2回か3回ほど点滅させます。
これを「サンキュー(ありがとう)ハザード」といいます。
高速道路の渋滞時に使う
高速道路で渋滞が起こっている際、スピードを落として停止する際にハザードを点滅させます。
これはブレーキランプだけではスピードが落ちていることがわかりにくいため、「停車するよ」との意味合いで目立つようにハザードを点滅させます。
また、渋滞の最後尾にいる車両が、渋滞により停止していることを示すためにハザードを点滅させることもあります。
いずれも、後続車に追突されないように注意を促すために行ないます。
駐停車をする際に使う
タクシーなどがやっているのを見たことがあると思いますが、路上に駐停車する際、ウインカーを出した後にハザードを点滅させて周囲にそれを知らせます。
霧が深い時に使う
濃霧が起こっている中を走行する際、走行している位置や存在を知らせるためにハザードを点滅させます。
低速走行の際に使う
パンク等の故障により低速で走行する際や、他の車にけん引されている際、台風や強風など悪天候時に制限速度を大幅に下回る速度で走行する際に、後続車に注意を促すためにハザードを点滅させます。
大型車両の方向変換時に使う
大型車両が車庫入れをしたり、方向転換をする際などに、周囲に注意を促す意味で使います。
パッシングはこんな時に使う、使われる
次にパッシングの意味についてお伝えしますね。
その前に、「パッシング」ってどんな行為か知っていますか?
誰かを避難する「バッシング」ではありませんよ!
バランスの「バ」ではなく、パイナップルの「パ」ですよ。
「今日、後ろから来た車にバッシングされてさぁ~」
「パッシングだろ!!」
↑恥ずかしいっすよ(笑)
パッシングとは、ヘッドライトを点滅させることです。
パッシングのやり方は、ライトのレバーを手前に引くことでその回数だけ点滅させることができます。
ライトをつけていない昼間も、つけている夜間もパッシングの操作が可能です。
では、パッシングの意味を見ていきましょう。
対向車がすれ違う際にパッシングをした場合
これは何かを知らせる意味でのパッシングです。
代表的なものが、「この先で速度取締をしているよ」と教えてくれるケースです。
対向車からパッシングをされたら、スピードを確認して、制限速度内に抑えて走行しましょう。
または、トンネルを通る際にライトをつけ、トンネルを出た後もライトを点灯させたまま走っている時などに、「ライトをつけっぱなしにしてますよ」と知らせるためにパッシングをされる場合もあります。
また、夜間の走行であれば、「ライトがハイビームのままになっていますよ」と知らせてくれていることもあります。
その場合は知らせてくれると同時に苦情のような意味合いも持ち合わせていると思っていいでしょう。
横断歩道でのパッシング
信号のない場所にある横断歩道で、停車している対向車がパッシングをした場合は、「横断者がいるので通してあげましょう」といった意味です。
↓これですね(22秒ころ)
信号のない場所の横断歩道は、横断する歩行者が優先です。
協力してあげましょう。
↓こういうときにも使えますよ。
後続車からパッシングされた場合
これは「道をあけてくれ」というメッセージです。
追い越し車線(右車線)を法定速度内の遅いスピードで走っていると、後続車から「道をあけてくれ」「左車線に移動してくれ」といった意味でパッシングをされることがあります。
そのようなパッシングをするのは、運送業務中のトラック、急いでいる車、乗客の回転率を上げて多くの売上を得たいタクシー、さらにはスピードを出して走ることに快感をおぼえる運転者などがあげられます。
中には道を譲らないと後ろからあおりたてるような運転をするなど、危険な運転をする車もありますので「君子危うきに近寄らず」のことわざどおり、危険回避のため早めに道を譲ったほうがいいでしょう。
事故に巻き込まれてしまっては目も当てられない人になってしまいます。
喧嘩になることも
後ろからパッシングされると、正直ムカつきます。
どかないと、煽ってくるので更にムカつきます。
煽り運転を辞めさせるには、ハザードランプを使うと良いと聞きますが、喧嘩になることもあるそうです。
僕自身は経験ありませんが、オラオラ系のお兄ちゃんが乗っている場合、車から降りてきて一悶着あった・という話も聞きます。
パッシングを受けたら、ムカつきますが、素直にどいたほうがいいでしょうね。
まとめ
パッシングやハザードの意味は、自動車教習所では教えてくれません。
なぜなら、これらはすべて道路交通法の法規外だからです。
しかし、実際に交通マナーや注意喚起として使われているものであり、その意味を正しく理解して、必要に応じて正しく使うようにしましょう。
ただ、5回点滅で「ア・イ・シ・テ・ル」はあまり伝わらないようですね(笑)