真夏の炎天下、車内は50度オーバーのサウナ状態になる
最近は温暖化の原因なのか毎年最高気温が上がっている気がします・・・。
真夏のきつい陽射しによって高くなった気温は時に40度近くともなり、人間の体温を超えて外に出るのも嫌になりますよね。
熱中症には十分に気をつけるべきでしょう。
そして、それ以上に気をつけなければならないのが、車の車内の温度です。
エンジンをきった炎天下の車内は、たちまちうちにサウナ状態になります。
エアコンを切ってわずか10分、車内温度はここまで上がる
ほんのわずかな時間でも炎天下の車内の温度は急激に高くなります。
エンジンを停めて、25度に設定していたエアコンを切って外に出て、10分後に戻ってきた時、25度だった車内の温度はわずか10分で38度まで上がっていたという例があります。
なんと10分で13度の上昇です。さらに時間が経過すれば、温度はますます上昇を続け車内は50度以上になります。
考えている以上に車内温度が上昇するスピードは速いのです。
毎年報じられる熱中症が原因となった悲劇
用事をすませるために車から出ていた間に、車内に残した小さな子供さんが熱中症で亡くなったというニュースが毎年のように報じられています。
ほんのわずかな時間でも車内にお子さんを置き去りにするなと注意喚起されているにもかかわらず、「寝ているのを起こすのはかわいそう、すぐに戻るから」と置いたまま出かけてしまうのでしょう。
しかし、その間に車内の温度は急激に高くなっていくのです。
車の中の温度を素早く下げる2つの方法
わずか10分でも車内は異常な温度になるので、買い物などから帰って来て車を開けてうんざり・・・。
なんてことは良くありますよね。
今回は異常なまで上昇した車内の温度を一瞬に下げてしまう裏ワザをお伝えします。
ドアをパタパタするだけで15度も下がる!
まず、助手席側の後ろの窓を全開にします。その他の窓は閉めたままにしておいてください。
次に、運転席のドアを開けたり閉めたりする動作を5回ほど繰り返します。
これにより、車内の熱気が外に放出され、外の空気が車内に入ってきます。
できるだけ早い動きで5~6回繰り返せば、車内の温度は外の気温と同じくらいまで下がります。
コツは、助手席の後ろの窓と運転席のドアの組み合わせにすることです。
空気の入り口と出口を遠い位置に作ることで、空気が手早くスムーズに入れ替わります。
さらにトランクも開けましょう。開けたと同時に残っていた熱気が勢いよく出てくるのを感じられると思います。
この方法はかなり昔テレビでもやっていたので知っている人もイルかもしれませんね。
エアコンが聞くまでは窓を全開にするな
さて、2つ目です。
車内が暑くて、エアコンをフル回転しても冷たい風が出てくるのに時間がかかりますよね。
そんな時って、全部の窓を全開にしたほうが車内の空気が一気に変わる気がします。
でも窓を全開にすると、車内に風が入ってきて髪の毛は乱れるし、紙類は飛ぶしで大変ですよね。
そこで、風の影響をうけず、しかも効率よく車内の空気を入れ替える方法をお伝えします。
運転席の窓を5~10センチ開け、助手席の後部席の窓を全開にするというように対角線になるようにまどを開けるだけです。
風は後部席から入ってきて運転席側からでていく流れになります。
運転席側をあまり大きく開けると、運転者に風が当たるので小さく開けておくと良いでしょう。
同乗者がいないなら助手席と運転席の後ろの窓で良いでしょう。
子どもが乗っているなら、子どもに風が当たらないように工夫しましょう。
このように対角線上に開けると車内の空気を効率的に入れ替えることができます。
熱気を外にだすのにもいいですし、タバコを吸う時も使えますよ!
水をかけるのはやめたほうが良いと思う理由
たまに、車内の温度を下げるには水をかけたほうが良いよ!
と薦めているサイトがありますが、やめたほうが良いと思います。
と言うのは、ウォータースポットの原因になるからです。
ただでさえ熱くなったボンネットに水をかけたらすぐに蒸発してしまいます。
すると、水たまりの跡がついてしまうのです。
詳しいことは割愛しますが、車を綺麗に乗りたいならやめたほうがいい方法ですね。
というか、出先などでは水をかけるのはムリですしね・・・。
車内の温度が高くならないようにするコツ
高くなった車内温度を下げる以前に、車内の温度が高くならないように抑えておくことも必要かと思います。
車内の温度が下らないのは、車内の空気ではなくボンネットやステアリング、シートが熱くなってしまうからなんです。
空気はすぐに入れ替えれても、シートなどの熱はなかなか取れませんからね。
だから、車内の温度が上がらなくする工夫もとっても大切ですね。
サンシェードを使おう
カー用品ショップやホームセンターなどで簡単に入手できるサンシェード。
安価で単純な構造であるため、どれほどの効果があるの?と疑問もありますよね。
でも、なかなか効果が高くて直射日光の持つ日射熱を遮断することで車内の室温上昇を抑えることができます。
特に、ハンドルやダッシュボードがさわれないくらい熱くなるのを防ぐことができます。
サンシェードのうち最も断熱効果の高いものは、白や銀色など光を反射しやすい色で、厚みがあるものです。
断熱フィルムを貼るのもおすすめ
サンシェードと同じ原理で、直射日光を遮断する効果を持つのが窓などのガラスに貼る断熱フィルムです。
サンシェードでは車のガラス面すべてをカバーしきれませんが、断熱フィルムはフロントガラスをはじめ、車のガラス部分すべてに貼りつけるため、直射日光を完全に遮断することができます。
透明のフィルムもあるので、フロントガラスや運転席に貼っても視認性に問題はなく、車検に通らなくなることはありません。
直射日光の遮断だけでは限界がある
しかし、サンシェードや断熱フィルムだけで車内温度を抑えることは困難です。
外からの日射熱を防ぐことはできますが、時間がたつにつれ熱くなっていくボディから車内に伝わっていく熱を抑えることは不可能だからです。
やはり、ある程度の車内温度上昇は覚悟して、いかに素早く車内温度を下げるかを考えた方がよさそうです。