2013年に軽自動車No1に輝いたNBOX。2014年はタントに王座を奪われましたが、それ以外では常にトップの座に君臨している、軽自動車の王者なのです。
そして、2017年9月にはフルモデルチェンジを行い、2代目となりさらなる人気を勝ち取っています。
NBOXはスーパーハイトワゴンと呼ばれるスライドドア付きのファミリー向け軽自動車です。
子供が生まれたから車を買い替えたい!
維持費が安い軽自動車に乗り換えたい!
そんな方々に人気です。
グレードも豊富に揃えていて目的に応じて選べるところが素晴らしいですね。
大きく分けると、N-BOX/N-BOXカスタム/N-BOX+というモデルが有ります。
今回は主に、N-BOXとN-BOXカスタムの口コミについて調べたので、気になっている方は参考にして下さい。
N-BOXN-BOXカスタムの口コミ。オーナーの生の声をまとめました
非常に人気で売れに売れているNBOXですが、タントやスペーシア、デイズルークスといったライバルと比べてどこが優れているのでしょうか?
実際にN-BOXを購入した方の生の声をまとめました。
満足しているところと不満なところをピックアップしたので参考にしてくださいね!
満足している所
- 後席の足元が広くて大人でも広々
- 燃費が良い!実際の燃費も15km/lを超えます
- 視野が広く運転しやすい
- デザインがいい!カスタムのかっこよさに惚れました
- 荷物がたくさん載る
不満なところ
- 登坂時のパワー不足
- 収納が少ない
- 車高が高い分、振られやすい
- エンジン音が気になる
- ロールが気になる
まとめ
NBOXの最大の特徴と言ったらやはり室内の広さと角ばった顔つきでしょう。
ライバルと比較しても室内は広く、後部席も余裕がありますし、ラゲッジスペースも広く使えます。
また、最大出力が高く力強くキビキビ走るのもライバルとの差別化ができています。
ただその分燃費は悪くなっていて、ライバルと比べて一番低い燃費です。
デザインを見ても、可愛いと言うよりカッコイイ印象でママにもパパにも受けがいいですね。
カスタムはエアロ仕様で若い世代に人気があります。独身男性でも欲しくなるかっこ良さがりますね。
かっこ良くてキビキビ走りますが、やはり軽自動車なのでパワー不足やロードノイズはあります。
パワー不足が気になるならやはりターボを選ぶといいでしょう。
また、背が高い車なのでカーブの時のロールや高速道路での横風の影響を受けやすいです。
この辺りはライバルもそこまで変わらないと思いますが、試乗の際にはしっかりチェックしたいところです。
NBOXはフィットなどに使われているセンタータンクレイアウトを採用しています。
そのお陰で低床設定や荷台の床下収納なども広く取られていて非常に便利です。
出たばかりの頃は後部席がスライドしないのが不満でありましたが、そこはしっかりと対応しているので今のモデルを購入するならバッチリです。
中古車を購入するなら、後部席がスライドしないタイプもあるので注意して見るようにしましょう!
【外観デザイン】N-BOXとN-BOXカスタムを比較
試乗に行ってN-BOXとN-BOXカスタムの写真を取ってきました。
こちらがN-BOXの顔つき↓
こちらがN-BOXカスタム↓
スリーサイズは、全長 3,395mm × 全幅 1,475mm × 全高 1,790mm (4WDは1,815mm) です。
N-BOXは丸目で可愛らしいデザインですが、カスタムはキリっとした目つきでかっこいいですね。
カスタムは粒状のLEDランプが、左右それぞれ9灯ついています。
また、高級車とかで見られる「流れるようなウィンカー」も軽自動車で初採用だそうです。
なお、フォグランプがつけられるのはN-BOX Customだけで、N-BOXにはオプションの用意すらありません。
後ろからのデザインはこんな感じ。
N-BOX↓
N-BOXカスタム↓
後ろからのデザインも全然違いますね。
運転席と助手席は通常のヒンジドア、後部座席はスライドドアです。
前席は写真のようにドアがほぼ90°まで開くので、乗り降りが大変楽でした。
後部座席は言わずもがなで、乗りやすいです。
ドアの間口が広いのも、乗り降りのしやすさに大きく寄与していますね。
人気のボディカラーは何色?
今回試乗したのはメタリックな青色である、「ブリリアントスポーティーブル・メタリック」です。
カラーバリエーションは非常に豊富で、N-BOXは白や黒、グレーなどの9色に、5パターンの2トーンカラーが用意されています。
ピンクや黄色など、柔らかい色あいもあり、色選びも迷ってしまいますね。
N-BOXカスタムは7色+5パターンの2トーンカラーがあります。
カスタムは渋めの色が多いです。
そんな中人気のボディカラーは・・・。
やはり、白・黒・シルバーが人気です。
また、ホームページやカタログで使われている、「モーニングミストブルーメタリック」(N-BOX)や「プレミアムグラマラスブロンズ・パール)(N-BOXカスタム)も人気があるそうです。
色選びは本当に迷うところですよね。
カタログなどで見る色と実物だと、印象が違うこともあるので、実車を見るのが一番です。
ただ、展示車や試乗車にない色もあります。
試乗に行く前に電話して聞いてみるといいですね。
両側スライドドアは必要?
廉価グレードのN-BOX Gを除き、すべての車種で助手席側のスライドドアは電動仕様になっています。
ただし、運転席側(両側パワースライドドア)はグレードによって手動と電動でわかれます。
見分け方は簡単で、ノンターボ車は運転席側が手動、ターボ車は両側が電動です。
今回の試乗車はターボ車であったため、左右どちらも電動でした。
「燃費がいいノンターボ車がいいけど、両方電動のスライドドアが欲しいな…」と思っている方は、オプションで選べるそうなので安心してください。(Gはオプションでも電動にできません)
私は以前、後席がスライドドアの車に乗っていたことがありますが、その車は運転席側が手動でした。
普段は気にならないものの、荷物を持っているときなんかは地味に不便でしたので、電動化するのをおすすめします。
なぜスライドドアは助手席側が標準装備なのか?
ちなみに、標準装備の電動スライドドアを、あえて手動に変更される方もいるそうです。
そうされる理由をディーラーさんに聞いたところ、
「購入価格を抑えたい」
「電動よりも手動の方が安心だから」
といった声に応えるために、手動化のオプションも用意しているそうです。
そんな話をしているとディーラーさんから、
「なぜ、電動スライドドアは運転席側でなくて助手席側が標準装備になっていると思います?」
と問われました。
うーん…と唸っていると、「それは日本の道路が左側通行だからです」とのこと。
路肩や駅のロータリーなどで後部座席の人が乗り降りする際、運転席サイドは車が走っていて危険です。
そのため、よく使うであろう助手席側のスライドドアを優先的に標準で電動化したとのことでした。
一人で感心していたのは、言うまでもありません。
【内装・インテリア】広い!オシャレ!便利!
新型N-BOXはインテリアも充実しています。
ライバル車と比較しても室内の広さは頭一つ抜き出ています。
また、シートの座り心地や静粛性など、ホンダのこだわりを感じることができます。
軽とは思えない広さ!多彩なシートアレンジもホンダならでは
一通り外観をみたところで、中に入ってみてみましょう。
まず、中に入って思ったのは、
「ひっ・・・広い!!!」
という、軽自動車とは思えないような室内空間の広さでした。
「小学生ぐらいのお子さんが立って着替えられる」とカタログに書いてありましたが、現物はそれ以上の広さを感じます。
私は身長が175cmありますが、後部席に座ってもご覧の通りの余裕があります。
運転席を一番後ろに下げても、20~30cmのニークリアランス (=膝と運転席後端までの空間のこと) はあります。
これだけ余裕があるなら、「ラゲッジスペースは狭くなってしまうのかな?」と思っていたら、なんと後部席もスライドするというのです!
荷物を積みたいときは後部席を前にスライドさせてラゲッジスペースを広くすることもできちゃいます。
※写真は一番前までスライドさせたもの。
最大で19cmのスライド幅があるので、乗車人数と荷物に応じてシートの調節ができますね。
もちろん、後部座席を倒して荷室を広くしたり、跳ね上げて縦長のモノを積みこむこともできます。
シートを跳ね上げると、ベビーカーを折りたたまずにそのまま載せることができるようです。
お子さんがいる家庭では、大変うれしいポイントです。
【新装備】スーパースライドシートはどうなの?
今回のフルモデルチェンジで新しく装備されたスライドシート。
助手席が57cmもスライドするので、子供の世話をしたり、前から後ろへ移動したりととっても便利です。
上位グレードであるG・EXグレードのみに装備されています。
後部座席から見るとこんな感じです。
ファミリーカーとして考えているなら、役立つこと間違い無し!
後部座席に乗せた子供の世話をするのがぐっと楽になりますね。
安全面を考えたら、チャイルドシートは後部座席に設置するのがベストですからね。
スライドを後部座席側からもできますよ。
助手席のスライドレバーは、通常であれば助手席のドア側にあるため、そこに座るか外から操作しなくてはなりません。
しかし、N-BOXのスーパースライドシートであれば、写真のように助手席の背面にレバーがついていますので、必要なときにすぐスライドさせることができます。
こうした気配りもうれしいところです。
ちなみに、2つのレバーの左側がスライド、右側がリクライニングになっています。
もちろん、運転席や助手席側からも操作できるように、操作しやすい位置にレバーが設けられています。
助手席スーパースライドシートは、シートそのものが大きく前後することに注目しがちです。
しかし、その真骨頂は車内のどこにいてもその機能を享受できることといえるでしょう。
広いだけじゃない!新型N-BOXの快適装備
インパネ周りをみていきましょう。
カーナビを中心に、シフトレバー、エアコン、USB電源が中心にまとめられています。
収納スペースも助手席側のグローブボックスの他、広い小物置きスペースや紙パックも入るドリンクホルダーなど、さすがホンダ車といった具合でしょうか。
足元には、小物入れとコンビニフック、シガーソケットがついています。
メーターはシンプルな2眼式です。
前モデルは三眼メーターでしたが、非常にシンプルになりましたね。
三眼メーターも試乗しましたが、ちょっと見づらかった印象があります・・・。そのあたりはしっかり改善してきたということかな。
また、タコメーターもちゃんと備えてくれるのは個人的にはうれしいところ。
気にしすぎかもしれませんが、燃料計はもっと細かい目盛りが好きです。
メーターのすぐ左側には、マルチインフォメーション・ディスプレイ(※1)が備わっています。
しかも、フルカラー対応で天気予報(※2)まで…。
普通車ですら搭載されていないことも多いのに、N-BOXは全車標準装備なんです。
かなり気合いをいれているな、とつくづく感じます。
※1 マルチインフォメーション・ディスプレイというのは、燃費情報や半ドアの警告、ナビゲーション(※2)など、様々な情報を表示してくれるものです。
※2 ナビゲーション、天気予報、そしてコンパス機能の3つは、ホンダの純正ナビゲーションシステムとの組み合わせることで表示されます。
走行性や乗り心地はどうなの?
デザイン面を見てきましたが、では乗り心地はどうなんでしょうか?
パワーや安定性、静粛性、燃費、座り心地など、試乗して確かめてきました。
ディーラーさんにすすめられ、いざ試乗へ。
今回試乗したコースは、県道から片側2車線の国道、坂道といった15分程度のコースを試させていただきました。
結論からいえば、「ターボ車は普通車異常にパワーがあって快適」でした。
ノンターボも乗りましたが、「本当に軽自動車なの?」というくらいパワーがありました。
急加速をしようとアクセルを吹かすと軽自動車っぽいエンジン音が響きますが、走行中はとっても静かです。ロードノイズもあまり拾わなくてびっくりしました。
ちょっとスピードをあげてカーブに侵入してみましたが、背が高いわりにしっかり安定しています。
普段、MT車に乗っているからかもしれませんが、交差点を曲がるときなどのCVTの滑りは少し気になりました。
旋回中はまっすぐ走っているときのように、踏んでもあまり加速しないようなセッティングになっているのかもしれません。
N-BOXの実際の燃費はどのくらい?
N-BOXのカタログ燃費は23.0~27.0km/lです。
はっきり言うと、N-BOXに燃費を期待してはいけません。
ライバル車と比較しても、明らかに負けています。
同タイプで一番燃費がいいのは、スズキスペーシアの32.0km/lです。
ただ、これには理由があり、N-BOXは馬力が58と他社に比べて6kwほど高くなっています。
つまり、他社よりもパワフルな走りができるのです。
ノンターボでも力強い走りは、馬力が高いからだったんですね。
気になる実燃費は、街乗り中心なら14~16km/l。高速道路であれば19~21km/lくらいになるでしょう。
営業マンにも聞いてみたところ「燃費はだいたい18km/Lぐらい」とのことです。
※グレードによって、23.0~27.0km/L (JC08モード) とバラツキがあります。試乗したN-BOX Custom G・Lターボは25.0km/Lでした。
ピラーが視界を遮るのが気がかり
運転していて気になったのは、Aピラー (=フロントガラスを支える柱の部分) です。
N-BOXはアイポイントも高くて確かに運転はしやすいのですが、意外にもピラーが太く斜め前方の視界を遮っていました。
車体に比べて室内空間が広いため、安全性を確保するにはピラーを太くする必要がありますが、個人的には「少し車内を狭くしてもいいから、より視界を確保したい」と思いました。
シートの座り心地もイマイチ。腰痛持ちは要注意
「シートの乗り心地を追求し、体をじんわりと包み込む」と公式サイトにありましたが、私はは肩や腰のサポートが薄いと感じました (特に腰)。
市街地で短距離ならそこまで気にしないですが、長距離ドライブや山道などのカーブが多いところでは疲れやすそうです。
展示車のセパレート式のシートにも座ってみましたが、この点に関しては変わらずといえます。
とはいえ、ライバル車もそこまで大きな違いはありません。
長距離運転をする方や腰痛持ちの方はシートはとても大切なポイントになりますよね。
車によってシートの作りがぜんぜん違うので、自分にあうかどうかは試乗して比較するしかないでしょう。
ホンダセンシングが全車標準装備
今回のフルモデルチェンジでホンダセンシングが全車標準装備となりました。
8つの機能がついていて、
・ぶつからない
・はみださない
・とびださない
を実現しています。
アクティブ・クルーズ・コントロールも高速を運転するのに助かる機能ですね。
個人的な話ですが、半年前にオカマ掘られました・・・。
信号待ちしていたら後ろからドーン!です。
ムチウチで1ヶ月ほど具合が悪かったですし、保険の手続きとかで時間は取られて大変でした。
もし、今ある車全てにホンダセンシング(じゃなくてもいいですが)が装備されていれば、衝突事故も確実に減るんでしょうね。
あまり使いたくはないですが、もしもの時に頼りになる機能ですよね。
新型N-BOX G・Lターボの見積り書を公開。総額はいくらになる?
11月の登録で、お値段なんと244万円・・・!
装備品としては、フロアマット、カーナビ、ETCといった最低限の装備をつけてもらい、ホンダの点検パックにも加入しました。
ざっくり内訳を話しますと、
・オプション 約36万円
・税金 + 点検パックなどの諸費用 約17万円
(※ 取得税20%、重量税25%の減税を加味した金額です。)
そうなんです、最低限のオプションだけで30万円以上もの出費となります。
30万円のうち、2/3以上はホンダの純正カーナビのお値段です。
純正のカーナビは易くても10万円~なので、要検討といったところでしょうか。
ディーラーさんのお話だと、モデルチェンジ直後ということもあり、納期は2~3か月はみてほしいとのことです。
通常は1~2ヶ月ほどで納車となりますが、モデルチェンジ後は売れますからね。
N-BOXの値引きは?交渉術と安く買い換えるポイント
気になるお値引きについて伺ったところ・・・、
「新型がでたばっかりですからね。ちょっと厳しいかもですね~」
と片手をみせつつ、さわやかな笑顔で答えてくれました。
少し落ち着いてきたら、車両本体価格の10%くらいは狙っていきたいところです。
モデルチェンジ前は15~18万円の値引きができていました。
モデルチェンジしたばかりとは言え、交渉をしなければ3~5万円程度の値引きで止まってしまいます。
交渉次第では10万円前後の値引きができます。
時間が立てば、15万円も狙えます!
交渉のポイントとしては、ライバル車であるタント、スペーシア、デイズルークスを競合に当てるのが効果的でしょう。
本気で迷っていて他社ディーラーと交渉もしているなら、その旨をしっかり伝えましょう。
また、なるべく安く買いたいなら今乗っている車を安く売ることがとても大事なんです。
下取りではなく複数の買取専門店に見積りをもらうことで20万円以上も差がついたなんてこともよくあるので、安く買いたいならまずは一括査定を利用してみることをおすすめします。
なお、250万円近い価格帯だと、コンパクトカーの上位モデルやSUVのエントリーモデルが視野に入ってきます。
N-BOXは室内空間は広く、軽自動車のため維持費が安い魅力的な1台ではあります。
しかし、使い方や家族構成によって最適な1台は異なるため、他の車も視野にいれつつ絞り込んでいくのがベストといえるでしょう。
まとめ
ホンダの十八番である多彩なシートアレンジはやはり他社にはない魅力です。
そこに、助手席スーパースライドシートが加わると、より購入意欲をかきたてられる。
パワーも十分あり、ノンターボでも街乗り中心であれば全く問題ありません。
ターボ車を選べば、コンパクトカー顔負けのパワーで、アクセルを踏めばグーンと加速して高速での合流や追い越しも楽々できるでしょう。
しかし価格は軽自動車としては、ちょっと高い!
乗り出し価格が250万円はちょっとびっくりしました。
最近の軽自動車は高いですね。
しっかりと交渉して値引きを引き出し、愛車を高く売ってお得に買い替えたいところです。