『マツダCX-8ってどうなのよ?』
『めちゃくちゃ気になるんだけど、買いなの?』
とCX-8が気になっているあなた。
発売からしばらく時間が立ってしまいましたが、このサイトの管理人であるぴょん吉が試乗に行ってきました!
ただ、試乗しても参考にならないと思うので、事前にみんカラや価格コムなどの口コミサイトで、良い意見と悪い意見を徹底的にリサーチして、それをもとに試乗。
CX-8を辛口でズバズバっとぶった切っていきますよぉ!
それではまいりましょう^^
CX-8のみんなの口コミはどう?
価格コムの評価です↓
出典:価格.com
評価を見てみると、すべての項目で平均以上。
エクステリアのランキングが53位とちょっと低いですが、他の項目は10位以内、悪くて14位と高評価です。
項目別に見ていきましょう
エクステリア(外観)
○マツダらしく洗練されたデザイン
△CX-5外観とほぼ同じなのは残念
△ウィンカーがLEDじゃない
△サンルーフの設定がない
インテリア(内装)
○とっても高級感がある内装で大満足
○シンプルなのにおしゃれ。細部までこだわりを感じる
△ピアノブラック部分が多いので傷やホコリが気になるかも
△シートがほとんど倒れない!(7人乗り)
△3列目に関しては角度調整すらできない
△マツコネは安いけど精度がいまいち
エンジン性能
○パワーがあるので出足も加速もノンストレス♪
○トルクが太くて車重を感じない加速感
乗り心地、走行性能
○ミニバンよりもワンランクもツーランクも上の乗り心地
○助手席の妻も、2列目の子どもたちも大満足
○カーブでふらつかず、運転技術が上がったと勘違いできる
○子供が車酔いしなくなった
△急な上り坂では少しパワー不足を感じる
△車高が高いので小さい子供やお年寄りは乗り降りしにくいかな
燃費
○リッター10を超えているので満足です
○高速で18km/lでました!かなりいいんじゃないでしょうか
○軽油なのでお財布に優しい
価格
○素晴らしいコスパ!価格は高めだけど満足度も高い
○ミニバンのハイブリッドよりも安い!
○税金免除もあるので、納得の価格
口コミを100件くらい見てみましたが、かなり高評価です!
特に「走行性能が素晴らしい!」という声が多いですね。
また、装備も充実していてこの価格はかなりコスパが高いとのことです。
不満の声に多かったのが、デザインがCX-5とほぼ同じ!というもの。
確かにそこは差別化してほしかったですね。
さて、それでは口コミをもとに私も実際に試乗してきたので、ちょっと辛口でレポートを書いていきます!
CX8のスペックを確認。気になるサイズはどのくらい?
CX-8のスペック表です↓
全長 | 4900mm |
---|---|
全幅 | 1840mm |
全高 | 1730mm |
ホイールベース | 2930mm |
乗車定員 | 6(7)名 |
車両重量 | 1780~1820kg |
タイヤサイズ | 225/65R17 |
最小回転半径 | 5.8m |
エンジン総排気量 | 2.188L |
エンジン最高出力 | 140〈190〉/4500kW<PS>/rpm |
エンジン最大トルク | 450〈45.9〉/2000N・m<kgf・m>/rpm |
近頃人気の”SUV”ですが、CX-8はエンジンが「SKYACTIV-D 2.2」という高性能なディーゼルエンジンを搭載しています。
いわゆる『新クリーンディーゼル車』で、ガソリンエンジン搭載の設定はありません。
水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボで、大小2つのターボを採用しトルクアップと燃費向上を兼ね備えています。
新しい燃焼(急速多段燃焼)にこだわったメーカーの成果で、燃費・排出ガス・静粛性・走行性能をより高めることを実現しています。
エンジンがかかっている状態で後部エキゾースト付近でも、臭いもほとんど感じません。
エンジンルーム付近でも音や振動といった、これまでのディーゼルのイメージとは掛け離れた静粛さには驚かされます。
トランスミッションは6速ATとなっています。
エコカー減税・グリーン税制対象車です。
すべてのグレードでFF車と4WDの設定があり、それぞれ6人乗りと7人乗りが選べます。
6人乗りのセカンドシートはアームレスト付きのキャプテンシート。
マツダによりますと、「SUV車というカテゴリーで力強く走るには、トルクの大きいディーゼルエンジンが適していると考えている」ということでした。
また、このモデルは「18年型」と仰っていましたので、今後もイヤーモデルとなるのでしょうか。
洗練されたデザイン。CX-5と違うところは?
試乗車はXD PROACTIVEというグレードの7人乗りで、3つのグレードの中間です。
ボディカラーはチタニウムフラッシュマイカで、顔つきはWILD&COOLな印象です。
19インチのアルミホイールに、225/55R19のタイヤが組まれています。
キラキラと輝きのある大径ホイールは圧倒的な存在感があります。
全体像はさすがにどっしりとしています。
斜め前方よりの写真はヘッドライトを点灯していますが、昼間なので分かりづらいです。
夜間はさらに印象的になるでしょう。
今どき流行りのギラギラ系ではなく、シンプルながら他を圧倒する威圧感のある風貌がいいですね
ただパッと見た感じはまさに、兄弟車?「CX-5」とよく似ています。
CX-5とのエクステリアの主な違いは
・サイドウインドウの最後部が少し長いこと
・ルーフに厚みがあること
・フロントグリルなど
並べて比べないとほとんど分かりません。
このあたりは口コミでも不満の声が多かったですが、確かに全く見分けがつかないのはどうかな?
CX-8を買ったんだぞ!おれはCX-8に乗っているんだぞ!
と主張したい人には、かなりのマイナス点ですね。
私としては、CX-5に3列目シートがあるグレードと思うのでそこまで気になりませんけどね^^
7色のボディカラー。人気色はどれ?
マツダのボディカラーはひときわ目を引くものが多いです。
担当者さんに「人気色はどれですか?」と聞いたところ
「マシーングレープレミアムメタリックが一番人気です!」
画像出典:CX-8公式サイト
とのこと。
またソウルレッドクリスタルメタリックは「匠塗 TAKUMINURI」と称され熟練の職人の手塗に迫る質感となっていて、こちらも人気カラーの一つです。
画像出典:CX-8公式サイト
ソウルレッドもいいですが、マシーングレーも確かにかっこいい。迷うところです。
高級感漂う内装。6人乗りと7人乗りの違いと注意点
内装もシンプルながら非常に高級感があります。
「大人のための上質な空間」を目指してデザインされているとのこと。
インパネデコレーションパネルには、本物の木を使った「本杢」を採用してあります。
画像出典:CX-8公式サイト
コンソール部分のアームレストも大きくて、運転席の人も助手席の人も同時に肘が置けるようになっています。
細部にまでこだわりを感じるデザインで、運転席に座るだけでワクワクしてきます。
シートはナッパレーザー(シートの部分的に本革を使用)を採用。
シートカラーは2色。
1.落ち着いた色目のディープレッド(エボニーステッチ)
画像出典:CX-8公式サイト
2.輝かしい白い色目のピュアホワイト(ライトグレーステッチ)
画像出典:CX-8公式サイト
※XDとXD PROACTIVEは、クロスのブラックのみとなっています。
2列目3列目も快適な広さだけど注意が!
CX-8の最大の特徴である3列目シート。
乗り心地や広さが気になりますよね。
実際に175センチの私が3列目シートに座ってみましたが、結構広いです。
運転席や2列目と比較すると、少し窮屈ではありますが、大人でも十分に快適に過ごせるレベルです。
ただ、3列目への乗り降りがちょっと厳しいです。
一応2列目シートが前に出るので、3列目から直接降りることができます。
画像出典:CX-8公式サイト
しかし車高が高く、つかめるところもないので、大人でも「よっこいしょ!」と力を入れて乗り込まないといけません。
子供やお年寄りにはきついでしょうね。
このあたりはミニバンに軍配があります。
7人乗りは2列目シートがほとんど倒れない
もう一つ注意点です。
CX-8には6人乗りと7人乗りがありますが、7人乗りの場合2列目のセカンドシートのリクライニンがほとんど倒れません。
資料によると、標準が22度でリクライニングで最大30度ということで8度しか変わらないんです。
6人乗りだと最大42度まで倒れます。
ミニバンはフラットにできるので、このあたりも不便だと思うかもしれませんね。
ミニバンと比較してしまうと、スライドドアの快適性や、低床設定の乗り降りのしやすさ、シートアレンジの豊富さで劣ってしまいます。
小さな子どもがいる場合は、一緒に試乗に行ってみると良いですよ。
ミニバンが嫌い!という方もいるともいますが、食わず嫌いの可能性もあるのでミニバンにも乗って比べてみてくださいね。
《試乗編》走行性能はピカイチ!
それでは早速試乗したいと思います。
運転席に乗り込みドアを閉めると、「ボムッ」と高級車らしい心地よい音がします。
丁寧にスイッチ類等のレクチャーを受けてスタートです。
エンジンをかけても静かで、ディーゼルエンジン車であることを忘れそうです。
アクセルを軽く踏むと、スーッとスムーズに前進してくれます。
エンジンの吹き上がりは鋭くトルクが太く、アクセルをちょこっと踏み込むだけでグイグイスピードが出ていきます。。
車体後部がわずかに沈み込んで、ドライビングが楽しくなる加速感を味わうことが出来ます。
アクセルの踏み込みの感じがいつもと何か違うなと思ったのですが、オルガン式という方式で手前側がフロアに固定されています。
吊り下げ方式のアクセルペダルと異なり、右足の位置が動かないためブレーキペダルへの踏み替えがスムーズに移行できるように考えられています。
試乗コースは市街地で交通量が多く、このエンジンのパフォーマンスを試す機会が少ないのが残念です。
それでも、CX-8のパフォーマンスの高さは伝わってきます。
高速や峠を走りたかった(`・ω・´)
コーナーでは姿勢変化が少なく、足回りの安定性は優れているようです。
試乗コースは、ほぼロの字型だったのでもう少しコーナリングを試したかったところです。
アクティブ・ドライビング・ディスプレイが便利
便利だと思った装置にアクティブ・ドライビング・ディスプレイ(フロントガラスにスピードメーターなどの情報を映し出す装置。一般的にはヘッドアップディスプレイともいいます。)があります。(XDを除く)
画像出典:CX-8公式サイト
自車の速度や、交通標識(交通標識認識システム (TSR)) などを視線移動が少なく視認できるようになっています。
認識できる交通標識は、最高速度・一時停止・追越しのための右側部分はみ出し禁止・車輌進入禁止となっています。
表示位置や明るさの調整が可能です。
試乗コースでは、最高速度40km/hの箇所と最高速度標識の無い区間(60km/h)がありましたが、40km/hが解除された標識を認識できない場合は、最高速40km/hが表示されたままとなりました。
自車速度表示と最高速度標識アイコンが並んで表示されていますので、車の流れに対し少し違和感を感じます。
パワーステアリングは応答性が良く、軽い操作でハンドリングを行えます。
視界については、フロントピラーを後方に下げる設計で前方をワイドに見やすくなっています。
また、フロントピラーとミラーの間隔を空けて、視界を確保する設計となっています。
ミラーカバーは厚みがあるので、もう少し小さくする工夫があれば良いなと思いました。
電動パーキングブレーキのスイッチはシフトノブの右後部にあり、軽い操作でワンタッチで行うことが出来ます。
発進時は、同スイッチを押すかアクセルを踏み込むと解除されます。
オートホールドがすごい便利!
オートホールドという装置も便利です。
このスイッチは電動パーキングブレーキスイッチの後ろ側にあって、ONにしておくと停車時にブレーキペダルから足を離してもパーキングブレーキがかかっている状態となります。
オートホールド状態でもブレーキランプは点灯しています。
信号待ちなどで便利に使えそうです。
発進時はアクセルペダルを踏み込むことで解除されます。
道路がすいてきたところを見計らってアクセルを踏み込みむと、少しエンジン音が大きくなってスムーズな加速です。
ターボのせいでしょうかほんのわずかなタイムラグはあります。
試乗コースも残りわずかとなってきましたが、もっと乗っていたいと感じさせるクルマです。
これなら長距離もストレスなく楽に運転できそうです。
何といっても、音・振動・においなどがうまく制御されていて、ディーゼルエンジン車を忘れさせる車に仕上がっています。
燃費はどのくらいか?
今回の試乗での燃費(メーター内表示)は、7.1km/ℓでした。
混雑する市街地でしたのであまり参考にはならないと思います。
実燃費は、13~15km/ℓくらいだそうです。
試乗というと少し緊張するのですが、振り返るとCX-8はリラックスできて実に楽しいクルマでした。
CX-8のカタログ燃費にはWLTCモードが記載されています。
WLTCモードは実際の燃費に非常に近い数字となるので参考になります。
JC08モード燃費 | 17.6km/L |
WLTCモード燃費 | 15.8km/L |
WLTCモード燃費 市街地モード | 12.7km/L |
WLTCモード燃費 郊外モード | 15.7km/L |
WLTCモード燃費 高速道路モード | 18km/L |
CX-8の新機能がすごい
CX-8には、今までにない新機能がついています。
その中でも、感動レベルの機能を4つ紹介します。
Gベクタリング コントロール(GVC)
実は試乗を終えてカタログを見ていて、あるページに目が釘付けになりました。
それは”GVC”について書かれていました。
”GVC”とはコーナリングで減速・旋回・加速の連係性を滑らかなG(加速度)を追求することにより、ブレーキング・ハンドリング・アクセリングの操作感や応答性に一貫性を持たせ、運転しやすくする特性を実現するとしています。
これは世界初の技術で、ドライバーのハンドル操作に応じて駆動トルクを変化させ、横・前後方向のGをコントロールさせることで接地加重を最適化し、ハンドルの修正操作を減少させるというものです。
つまり、コーナリングがめちゃくちゃスムーズになるということ。
試乗でも、急カーブでもロールせずGも少ない感じがしました。
とはいえ、あまりスピードを出してコーナーに突っ込むのはやめましょう!
コーナリングについてはスローインファストアウトという言葉があると思いますが、安全走行するためには知っておくべきですし実行するべきですね。
こんな格言もあります。
「アクセルだけでは進まない・ハンドルだけでは曲がらない・ブレーキだけでは止まらない」
車は単独の装置だけではコントロールできないことを言っているのですが、“GVC”はこれらの制御を手助けしてくれる技術と言えます。
試乗コースがワインディングロードだったなら、ぜひコーナーを攻めてみたいと思いました。
ドライビングポジションとペダルレイアウト
画像出典:マツダ公式サイト
通常のクルマは前輪のタイヤハウスのため、アクセルペダルはややブレーキペダル寄りに配置されています。
しかし、これは最適のドライビングポジションとは言えません。
CX-8はこれを解消するように足を自然にまっすぐ伸ばした位置にアクセルペダルを配置し、ドライビングポジションを最適化しています。
また、ブレーキペダルへの踏み替えもスムーズになり、ストレスが軽減し楽な運転をすることが出来るようになっています。
7インチWVGAセンターディスプレイ(マツダコネクト)
ダッシュボードから”にゅっ”と突き出しているのはオーディオディスプレイで、全車標準装備となっています。
マツダコネクト、通称マツコネです。
CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)は、メーカーオプションとなっています。
ナビゲーションはディーラーオプションでとなっており、「ナビゲーション用SDカードPRUS」は税込み48,600円です。
SDカードを専用スロットに差し込むことによりナビゲーションが機能するようになっています。
ナビとしては非常に安価ですよね。
ただ、使い勝手はあまりよろしくないようで、酷評が目立ちます。
しかし、徐々に改良されて使いやすくなっていっていますので、今後に期待というところでしょう。
地図データは年1回更新で、3年間無料更新が可能です。
オーディオやナビゲーションの操作はタッチパネルと、シフトノブ後方のコマンダーコントロールを回転させることで行います。
スマートインETC
ディーラーオプションのスマートインETC車載器のマウントはちょっと変わっていて、サンバイザーを下げると現れます。
つまり、ルーフに埋め込みとなっています。
ETCカードのセットが簡単にできますし、目に付きにくいことで防犯上も有効です。
これはディーラーオプションですが、マウント部分はメーカーで事前に装備することになっているため『後付け』は出来ません。
このため、発注時にオプション購入の必要があります。
ナビゲーションとの連動タイプや、ETC2.0対応車載器・ETC車載器があります。
CX-8の乗り出し価格はいくら?値引きは厳しそう
高機能な4WDが魅力的だったので見積もりをしてもらったのは、XD PROACTIVE 4WD チタニウムフラッシュマイカです。
ディーラーオプションは、ナビゲーション用SDカードPRUS・ボディコーティング・LEDフォグランプ・その他。
※クリックすると拡大します
約4,485,000円(税込み)
(オプション約288,000円・諸費用約234,000円)
なかなかの金額です。
CX-8レベルの車を買うなら妥当な金額です。
ここで注意点が一つ!
金額だけで判断しないでください。
エクステリアやインテリアの高級感、そして標準装備されている機能、ライバル車よりも頭が一つ飛び抜けている走行性。
これで450万円以下というのはめちゃくちゃお買い得です!
口コミでも、「コスパが最高!」という声がとっても多かったです。
ぜひ、装備や品質、走行性をライバル車とくらべてみてください。
CX-8の値引きはどこまでできる?
さて、値引きの方はどうなんでしょう。
担当者さんに聞いてみると・・・
「ずばり、10万円ですね。」とのこと。
ウーン!厳しいですね。
マツダとして新開発技術は惜しみなく投入していますし、マイナーチェンジの時期まで引っ張ることなく、随時搭載していく姿勢です。
実はマツダは以前多くの値引きで新規客を取り込もうとしました。
しかし、その結果はあまりよろしいものでなかったとのこと。
だから、マツダは値引きでは勝負しない方針をとっているとのことです。
ヒトが運転しやすいことを念頭にクルマ造りをしているので、新機能も出来る限り標準装備としていますとのこと。
きっと従来どおりライバル車と比較して、「あっちのほうが安いよ!」と交渉すれば「どうぞ安い方で買ってください!」となると思います。
CX-8は本当に良い車です。
その良さがわかり、値段に納得できる人が買ったら良いと思いますよ。