日産自動車のミドルサイズSUVのX-TRAILに試乗して来ました。 2000年の初代モデルから2007年発表の2代目、2013年に発表された現行モデルは3代目となります。
なお車名の「X-TRAIL」の言葉ですが、由来は知っていますか? 「X」はスノーボード、スケートボードなどのスポーツ競技であるX-treme sports(エクストリーム・スポーツ)に由来します。 「TRAIL」は足跡、オフロード、荒れた道などを表す言葉になります。
「X-TRAIL」は2つの言葉の意味をかけ合わせた、4×4のイメージ上の造語です。 エクストリームスポーツのイベントを幾つも支援していることから、目にしたことがある方も多いかも知れませんね。
かっこいい?エクストレイルの外観
今回、試乗させて頂いたのはコチラ!
2代目と比べるとデザインがガラッと変わってます。
欧州を感じる雰囲気で、バランスのとれたデザインです。
20X エマージェンシーブレーキパッケージ 車両本体価格 2,599,560円
排気量 2000cc
最大出力 108kw(147ps)/6000rpm
最大トルク 207N.m(21.1kgf.m)/4400rpm
タイヤとアルミは225/65R17が標準装備です。
メーカーオプションにてアラウンドビューモニターの選択も可能です。
リヤとフロントとサイドとリヤのカメラを使用し、車を真上から見ているように周囲の状況を把握できます。
車幅が結構あるので、狭い駐車場などではあったら便利な装備ですね。
サイズ
全長 4,640mm (エクストリーマーXのみ全長4,670mm)
全幅 1,820mm
全高 1,715mm
室内長 2,005mm(2列車) 2,555mm(3列車)
室内幅 1,535mm
室内高 1,270mm(サンルーフ付き車は1,220mm)
なお、2代目X-TRAILと比較すると、サイズがちょっと大きくなっています。
個人的にはフロント部分に長さが出たかな?と言う気がします。
視界が悪いのでは?と試乗前からちょっと気になりました。
内装の質感はどうなの?シートやインパネ周り
続いては内装を見てみましょう。まずはドア開けてみます。
思っていたよりも重みのあるドアです。
ブラックの落ち着きのある内装ですね。
純正ナビゲーションも見やすく、操作もしやすいです。
X-TRAILの最大の特徴と言えば、防水シートですね!濡れたまま座れて不快なムレも抑えてくれると言う優れもの。
拡大してみるとこんな感じです。
濡れたスキーウェアなどを着て座っても拭き取るだけで大丈夫だそうです。
実際にその場にならないと使用感はわかりませんが、アウトドア好きの方には良いでしょうね。
また、子供が水遊びしたそのまま車に乗せてから着替えられるのもいいかなと思います。
雪山に海にプールにと幅広く活躍出来そうです。
友達同士でも恋人同士でも家族でも色んなところに出掛けたくなりますよね。
後部座席は思った以上に余裕があります。
スキー場などに行くと男性3人組がX-TRAILで仮眠!なんて姿も見かけます。
4人になるとキツそうですが、3人だったらギリギリの広さかなと思います。
足元も運転席や助手席をスライドすることでもう少し余裕は出そうです。
窮屈じゃないけど、そこまで余裕もないですね。
このへんは実際に試乗に行った時に後部席に座って確かめてくださいね!
アウトドア=荷物をどれだけ積めるか?もポイントになります。ではラゲッジルームはどんな感じでしょう?
これは2列目を倒した状態になります。こうして見ると少し高さが不足しているかな?という気がします。
何か打開策は無いのかな?と思ったところ・・・・意外とアレンジはきくようです。
間仕切りを使用することで汚れたウェットスーツを隠したり、ラゲッジボードを縦にすることで転倒防止をはかったりなど。
やはりアウトドアを考えている仕様になっていることが分かります。
では、その他の収納はどれくらいあるのでしょう?
ダッシュボードにセンターコンソールです。
ドアポケットです。
車内の収納については特筆すべき工夫などはなく、一般的レベルす。
ジュースホルダーの中も空調が効くようになっているのですが、こちらは過度な効果はないとのことです。
なお、シートヒーターも完備しています。スノボーなどをする人には重宝しますね!
こうして見ると価格帯の割には高級感ある内装ですね。黒を貴重にしているのでシックで落ち着きがあってかっこいいです。
いよいよ試乗!乗り心地や燃費はどうなの?
では早速試乗してみましょう!スタートボタンを押してエンジンを始動させます。
ハンドルは握った感触も良く、手に馴染んでくれます。
アクセルを少しずつ踏んでディーラーを出ようとしたのですが、やはり視界の悪さが気になる!
運転中は撮影出来ないのですが、イメージ的にこんな感じです。
縁石とかがあったら気付かずにガーンと行ってしまいそうで怖いです。
運転者の身長にも関係してくると思いますが、背が低い人は注意したほうがいいかもしれません。
座席の位置を上げるとかで対応する方法もあると思いますが、慣れるまで時間がかかるかも。
CVTに関してですが、音やスリップに関して、私は気になりませんでした。
遮音性に優れているおかげで思った以上に高級感を感じることが出来ると思いました。
アクセルを踏めばやはり2000ccなりのパワーは発揮してくれます。登坂もグイグイ登っていきますし加速も十分です。
アウトドアがメインな車で坂道での力がない・・というのも困りますものね(笑)
乗り心地に関してですが、大きな突き上げ感もなくロードノイズも少なめに感じました。
ガソリン車の実燃費はいくつ?
それでは気になる燃費です。一体どのくらいになったのでしょう?
平均燃費10.0km/l。カタログ値が16.0km/lなことを考えれば、この程度でしょうか?
気になったので自宅に戻ってから実際に乗られている方の燃費を調べてみました。
やはり街乗りで10km/l、高速で13km/l前後という声が多いことが分かりました。
でも中にはカタログ値に近い燃費を出している方もいたので、運転状況でかなり変動するのでしょう。
アイドリングストップなどを上手く使い分けたいですよね。
エクストレイルの見積書。総額や値引き額はいくら?
さて、実際に見積もってみました。どのくらいの金額になるでしょう????
3,674,793円
妥当と言えば妥当ですし、高いと言えば高いという微妙なラインです(笑)
グレードを下げるなどしたり、ナビを装着しないなどすれば安く上げることも可能ですね。
エクストレイルのグレードごとの価格は以下のとおり。
20S | 2,324,160円 |
20X | 2,313,360円~2,671,920円 |
20Xハイブリッド | 2,804,760円~3,011,040円 |
モードプレミア | 2,857,680円~3,459,240円 |
エクストリーマーX | 2,724,840円~3,216,240円 |
ブラックエクストリーマーX | 2,813,400円~3,240,000円 |
1つのグレードに様々なパッケージが用意されていたり、2列目と3列目を選べたりと価格に幅はありますが大体の目安です。
見積書を見ていただくとわかりますが、車両価格以外に諸費用が34万円、オプションが50万円の合わせて85万円ほどかかっています。
ナビが39万円とちょっと高額ですが、もう少し安価なものもありますよ。
ただ、オプションを充実させようと思えばかなりコストがかかるので、車両価格+100万くらいは見ておいていいでしょう・
目標値引き額はいくら?
そして、気になるのが値引き!値引き額は営業さんの持っている幅によって大きく変わります。
それなりに職位のある方ですと初回提示額も大きいのですが、まだ新人さんクラスですとそうは行きません。
でもこの時は初回提示金額で20万円引きを提示して来ました。
入社数ヶ月の新人さんの出した数字でしたので、店長決済などになるともう少し幅が見込めます。
そこにCX-5やヴェゼルなどともぶつけてみて、更に数字を引き出したいですよね。
家に帰って雑誌で最新の目標値引き額を調べてみたところ・・・。
目標値引き額28万円でした。
ハイブリッド車と比べてガソリン車のほうが値引きはゆるいそうです。
オプション値引きも合わせて35万円行けばかなり優秀ということですよ。
値引きは季節や販売店によって変わってくるので、あくまで参考数字として捕らえてくださいね!
お得に買い換えたいなら、今乗っている車を高く売ることも考えてくださいね!
エクストレイル試乗レポートの総合評価
トータル的にバランスのとれた良い車に仕上がっていると思います。
特にアウトドアを楽しむ方でしたら、これ以上の車はないでしょう。これだけアウトドアをメインに考えた車は思いつきません。
ではアウトドアには無縁!の方には不向きなの?となると、私はそこまで違和感はないと思います。防水シートも雨の日などはあったら良いと思う装備の1つですよね。
子供さんがジュースをこぼしてもサッと拭いてママのイライラも軽減!部活動などで泥だらけになって帰ってきた息子さんがそのままドンと乗っても拭けば大丈夫!
色んな使い方があるのではないでしょうか?
実はCMなどで見る外観はあまり好きではなかったのですが実物を見てみると迫力や存在感にただ圧倒されました。
良い意味でイメージを覆されているので、是非見て欲しいなと思います。
外観だけではなく、内装や走行性や安定性など全てにおいてバランスがとれています。
競合車種のハリアー、CX-5、ヴェゼルも一通り試乗しています。
内装に関しては高級さと言う部分でハリアーが一番良いですが、それ以外の部分ではダントツでエクストレイルです。
やはりエクストレイルの良さは実際に見て乗ってみないと分かりません。
日産のディーラーでは1泊で車を貸し出すキャンペーンなども実施しています。
なかなか試乗では分からない部分もあるので、キャンペーンを利用してみるのも良いですね。
正直、もっとゆっくり体感したかったな~そんな思いを残しながら、ディーラーを後にしました。