ランドクルーザーは、トヨタの最高級SUV。
高い耐久性から、国内のみならず世界的にも人気があります。
ですので、憧れて「いつかは乗りたい」と思っている人もいるでしょう。
ただ、車体サイズが大きく、道路の狭い日本では乗りこなしにくい一面もあります。
しかも燃費も悪く、お財布にもキビシイんです。
なので、手放す人も結構います。
そこで、この記事では以下のような疑問にお答えします。
- ランドクルーザーの買取相場ってどのくらい?
- 高値で売るには?
- 買取にはどんなものが必要なの?
少しでも高値で売るためにも、知っておいた方がお得ですよ。
すぐに売りたい!という方はまずは一括査定で価格をチェックしてみましょう。
ランドクルーザーの相場~値下がりしないってホント?
ランドクルーザーは、海外でも人気の車です。
このことから、「買取価格が下がらない車」として良く知られています。
本当にそうなのでしょうか?
ということで、買取価格の相場を調べてみました。
なお、今回は「200系」と呼ばれる最も新しいモデルを中心に紹介します。
3年落ち:定価の約50~70%
まず、最初に「○年落ち」について説明します。
「○年落ち」とは、車を初めて登録した年度から何年経過しているのか、ということです。
そう。だから、2019年における3年落ちとは、2016年の時点で販売されていたモデルのことを指します。
ここでは、2015年発売モデルのデータを参照します。
グレードは中間の「AX」と最高の「ZX」です。
出典:ガリバー
【AX】
- 2015年モデル定価:約513万円
- 買取価格:約290~380万円
【ZX】
- 2015年モデル定価:約682万円
- 買取価格:約390~510万円
いずれのグレードも、買取価格は定価の50~70%ぐらいです。
一般に、中古車は「1年に約30%値下がりする」と言われています。
この法則で計算した価格と買取価格を比較すると、以下のとおり。
1年に30%値下がり | 買取価格 | |
---|---|---|
AX | 約176万円 | 約290~380万円 |
ZX | 約233万円 | 約390~510万円 |
ランドクルーザーの人気ぶりがわかりますね。
でも、ランドクルーザーと言えども、時間の経過と共に買取価格は値下がります。
特に3年目は、車検の初回。
車検切れになる前に手放す人が多いので、買取価格も値下がってしまいがちです。
実際、カーセンサーで販売台数を見ると、3年落ちは他の年よりもたくさんあります。
出典:カーセンサー
3年落ちを高値で売るには、なるべく早い方が良いかもしません。
5年落ち~定価の約半値
5年目は2回目の車検があるので、このタイミングで売却を考える人もいるでしょう。
ここでは、1代前にあたる2014年モデルのデータを参照します。
出典:ガリバー
【AX】
- 2014年モデル定価:約498万円
- 買取価格:約200~270万円
- 1年30%値下がりの法則:約83万円
【ZX】
- 2014年モデル定価:約653万円
- 買取価格:約280~340万円
- 1年30%値下がりの法則:約114万円
いずれも買取価格は、定価の40~50%ぐらいです。
いやいや、そうでもないよ。
人気がなくて、40%以下になる車種もザラにありますから。
それにね、普通自動車の法定耐用年数は6年で、それ以降は資産価値がゼロになっちゃうんです。
そう考えると、半値ってスゴイよね。
状態によるけど、少なくともランドクルーザーの場合は6年落ち以降でも値が付きやすいよ。
この点については、次項で紹介します。
10年落ち~定価の約30%。値下がりが緩やかに!
5年落ちぐらいまでなら、他の車でもある程度は値が付きます。
でも、10年落ちともなると値が付かず、大半は廃車扱いです。
私も家族が10年以上乗った車を売ろうとしたことがありましたが、やはり値は付きませんでした。
ところが、ランドクルーザーは違うんです。
出典:ガリバー
【AX】
- 2007年モデル定価:約470万円
- 買取価格:約125~160万円
- 1年30%値下がりの法則:約13万円
【ZX】
- 2009年モデル定価:約690万円
- 買取価格:約180~230万円
- 1年30%値下がりの法則:約19万円
ここでは、10年落ちとしてAXは2007年モデル、ZXは2009年モデルのデータを参照しています。
いずれも買取価格は、定価の20~30%ぐらい。
そもそも10年落ちで、値が付くだけスゴイことです。
でも、ランドクルーザーの場合は、100万円以上の値が付いています。
中には以下のように、走行距離が10万km以上でも100万円越えしてます。
出典:ガリバー
実際は状態によって買取価格は変わるのでしょうけど、それでもスゴすぎ...!
海外で需要があるからだよ。
日本では10万kmぐらいの走行距離で廃車にしてしまいますが、海外ではまだまだ現役なんです。
10年落ち以降は、買取価格の値動きが緩やかになります。
例えば、以下は「100系」と呼ばれる、旧モデルの平均買取価格をグラフ化したものです。
出典:ガリバー
全体の値下がり幅は、約100万円。
現行モデルのAXが、9年間で200万円ぐらい値下がっているのと比べると、半分のスピードです。
急激に値下がりしないので、じっくり買取先を探しても良いでしょう。
また、古いモデルほどディーゼル車の方が高値になります。
ディーゼル車は燃費が安く、耐久性も高いので、高値が付くんです。
プラドの相場と比較
ランドクルーザープラドは、ランドクルーザーのライト版。
要するに、悪路よりも街中を中心に走るための、カジュアルなランドクルーザーです。
そんなところですね。
同じ「ランドクルーザー」の名前が付いた車として、相場がどのくらいなのか気になる人もいるでしょう。
そこで、ランドクルーザー(グレードAX)と比較してみました。
ここでは2015年モデルのTX Lパッケージ(ガソリン車)のデータを参照します。
出典:ガリバー
3年落ちの時点ではランドクルーザーの買取価格が上ですが、5年落ちではプラドとほぼ同じになります。
定価の割引率は以下のとおり。ランドクルーザーとほぼ同じ割合です。
- TX Lパッケージの定価:約390~370万円
- 3年落ち:定価の50~70%
- 5年落ち:定価の40~60%
- 10年落ち:定価の20~30%
プラドは値動きの幅がランドクルーザーよりも少し大きいですが、極端な差はありません。
プラドの定価はランドクルーザーよりも200万円ぐらい安いのですが、それでも10年落ちで100万を上回っています。
ただし、基本グレードの「TX」では、100万円以下になっているデータもあります。
とはいえ、10年落ちでも値が付いており、プラドも人気です。
高値で売るには
ランドクルーザーは確かに人気のある車で、高値が付きやすいです。
だからといって、何でも高値が付く訳ではありません。
高く売るには、それなりに方法やタイミングがあります。
1~3月、7~9月に売る
1年のうち車が最も売れるのは、3月と8月と言われています。
その理由は以下の2つ。
- 3月:4月からの新生活
- 8月:ボーナスシーズン
さらに3月と9月は決算期でもあり、買取業者としてはより多く売りたい時期なのです。
つまり、買取業者は在庫をいつもより多めに確保したいので、高値で買い取る可能性が高くなります。
実際のデータを見てみましょう。
1年分のデータではないのですが、1月が最高値になっています。
出典:ガリバー
ということで、売るなら1~3月、7~9月がオススメです。
なるべく早く売ろう
年式が古く、走行距離が長くなるほど、買取価格は値下がりします。
特に3~5年落ち辺りまでは、値下がりが激しいです。
売るのが2・3ヶ月遅れただけで、20万円以上値下がってしまうこともあります。
ですので、早めに売るのがオススメです。
ただし、10年落ち以降は値下がりが緩やかになりますので、じっくりと買取業者を探しても良いでしょう。
ランドクルーザーが得意な買取業者に売ろう
買取業者にも得手不得手があり、得意な車種は高値で買い取ります。
たくさん扱うので、補修部品や販売ルートが豊富なんです。
ただ、実際にどこの業者が得意なのかは、判断しにくいですよね。
なので、一括査定などで複数の業者から査定を受けると良いでしょう。
業者も競争相手がいれば、値上げせざるを得ません。
掃除してきれいにしよう
車も人と同じで、外見のきれいな方が好印象になります。
汚いと、査定員が「もしかしてメンテナンスしてない?」と不安に思ってしまうかもしれません。
となると、査定員としては、高値を付けたくないですよね。
なので、査定前には掃除をして、きれいにしましょう。
外したオプションがあれば、元に戻そう
中古車って安いのにオプションが揃っていて、うれしいですよね。
そこが魅力で中古車を買う人もいるでしょう。
つまり、売る時もオプションがたくさん付いていると、高値になりやすいです。
なので、付けたけど使わないで外したオプションがあれば、元に戻しましょう。
まずは一括査定で価格をチェックしてみましょう。
よくある質問
ここでは、ランドクルーザーに限らず、車を売るのによくある質問にお答えします。
知っておけば安心です。
売るにはどんなものが必要なの?
基本的には以下のようなものが必要です。
【必須】
- 自動車検査証(車検証)
- 印鑑登録証明書
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- 実印
【なくても可】
- 振込口座情報
- リサイクル券
【なるべくあった方が良い】
- 整備手帳
- 取り扱い説明書
- スペアキー
うっかり用意し忘れると、売却するタイミングが遅れます。
早めに用意しておいた方が良いでしょう。
また、車検証などは紛失すると、再発行にお金がかかります。ご注意ください。
ちなみに、軽自動車の場合は必要な書類が微妙に異なります。
査定にかかる時間は?
買取業者にもよりますが、車の査定だけなら15~30分ぐらいです。
ただ、その他に交渉や書類の作成時間を含めると、1時間~1時間半ぐらいかかります。
交渉が長引くこともありますので、時間に余裕のある日に行うと良いでしょう。
車検は残っていた方が有利?
確かに車検残が長いと、プラス査定になります。
でも、車検残がないからと言って、わざわざ車検に通すほどではありません。
むしろ、車検費用の方が高くついてしまうので、損です。
車検切れになっても、査定はできます。
もちろん、この状態で公道は走れませんので、出張査定を受けましょう。
車の引き取りは、積載車やディーラーナンバーで行います。
積載車を使うと、2万円ぐらい請求されますが、それでも車検費用よりは安いです。
査定評価が上がるオプションってあるの?
以下のようなオプションがあれば、プラス査定になりやすいです。
- 純正オプション
- 安全装備
- ナビ
- レザーシート
- サンルーフ
純正オプションと安全装備は、後付け不可なのと信頼性の点でプラスになります。
ナビやレザーシート、サンルーフは、ワンランク上の装備として人気です。
もし付いているようであれば、査定時にアピールすると良いでしょう。
まとめ
以上、ランドクルーザーの買取について紹介してきました。
ポイントをまとめると、以下のとおり。
【ランドクルーザー(200系)の買取価格の目安】
- 3年落ち:定価の5~7割
- 5年落ち:定価の4~5割
- 10年落ち:定価の2~3割
ただし、3~5年落ちまでは、値下がりの幅が大きい。
売るなら、早い方が目減り感が少なくてオススメ。
10年落ち以降は値下がりが緩やか。
じっくり売却先を探してもOK。
【高値で売る方法】
- 1~3月、または7~9月に売る。
- 早く売る。
- 複数社の査定を受け、競合させる。
- 掃除する。
- 外したオプションがあれば、元に戻す。
本当にね、損しちゃいますよね。
まずは一括査定で価格をチェックしてみましょう。