いざ、親の車を売らなければならなくなったとき、「どうやって手続きすれば良いのか分からない」という人も多いのではないでしょうか?
そんなとき、まず「何からすれば良いのか」を悩むかもしれません。
しかし、「分からないから」と放置していると、ほぼ必ず後悔することになります。
ここでは、親の車を売るときの手続きや注意点を、詳しく解説します。
親の車を売るときの手続きと必要書類
「親の車を売る」といっても、車を売ることに違いはありません。
そのため、まずは車を売るのに必要な書類を紹介しましょう。
自分の車を買取業者などへ売るときにも、これらの書類は必要になります。
2. 自動車納税証明書
3. 自賠責保険証
4. リサイクル券
5. 譲渡証明書
6. 名義人の委任状
7. 名義人の印鑑登録証明書(3ヶ月以内に発行されたもの)
※車検証の住所と名義人の現在の住所が違う場合は、住民票や戸籍謄本も必要です
ただし、4.までは車に積んであることがほとんどですし、5.と6.は買取業者から書類をもらえます。
(※国土交通省のサイトから事前にダウンロードしておくこともできます)
そのため、事前に準備しておくものは7.の「印鑑登録証明書」くらいでしょう。
親の車を売るのに、名義変更は必要なの?
車を売るわけですから、名義変更の手続きは必ず必要なものです。
しかし、事前に名義変更をしておく必要はありません。
ほとんどのディーラーや買取業者は、名義変更していなくても、必要な書類があれば、買い取ってくれ、名義変更の手続きを代行してくれるのです。
名義変更とは?
公道を走ることができるのは登録された自動車だけです。そして、登録情報には、その車の所有者の情報があります。
名義変更というのは、その所有者を変更することです。
つまり、「車を売る」ということは、車の名義を換えることなのです。
(自分の車を売る場合でも、名義変更が行われることになりますので、名義人の委任状が必要書類に含まれているわけです)
そのため、「親の車を売る」場合は、上述の書類に加えて「親から自分への名義変更」に必要な委任状も必要になるということになります。
なお、車の名義は、車検証の所有者欄(なければ、使用者欄)を確認することで分かりますので、車を売る前には、必ず確認しておきましょう。
親の車を売るときに追加される手続きや書類はこれだけ
親の車を売るといっても、必要な書類を集めれば、買取業者が手続きを代行してくれます。
ここでは、その「必要な書類」を説明します。
「必要な書類」は、親の状況によって違ってきますので、具体的なケースごとに説明していきましょう。
高齢で乗らなくなったケース
昨今の高齢者の自動車事故を見るまでもなく、一定の年齢に達すると運転をやめる人も多くいます。
その結果、車を子供に譲渡することになるわけです。
この場合の特別な手続きとしては、親に委任状を書いてもらって、実印を借りることくらいでしょう。
それ以外については、以下の書類を追加で揃える必要があります。
・親の印鑑登録証明書(3ヶ月以内に発行されたもの)
・親の本人確認書類
書類が揃っていれば、買取業者が手続きをしてくれますし、書類の説明なども詳しくしてくれることが多いので、それほど難しくありません。
親が死亡している場合
「親が亡くなっている」場合は、少々面倒です。
なぜなら、「車を相続してから売る」必要があるからです。
相続は、実質「名義変更」ですが、1.のように「親の委任状」などを入手して買取業者にお願いできるものではありません。
まずは、遺産分割協議をきちんと行って、財産を明確に相続する必要があります。
その上で、以下のような書類を揃えなければいけません。
・故人(被相続人)の戸籍謄本
・印鑑証明書(相続人全員分)
・車を相続する人の住民票
・遺産分割協議書
これらを揃えて名義変更を行った後に、車を売ることができるわけです。
親が痴呆などで判断能力が欠如している場合
この場合は、親の委任状は無効です。
そのため、まずは法定代理人を立てることからはじめ、その後法定代理人から委任状をもらうことになります。
法定代理人には相応の人を立てなければいけませんので、弁護士や司法書士へ相談したほうが良いでしょう。
ローンが残っている場合
親の車にローンが残っている場合でも、売ることは可能です。
一般的に、ローンが残っている車を売るには、借り換えるなどしてそのローンを完済してから売らなければいけません。
しかし、一部の買取業者などでは、ローン会社と提携しており、車の買取価格の一部を残ったローンの支払いに回す形で、車を買い取ってくれるのです。
ただし、親の車の状態によってはローンを完済できず、残債を支払わなければならない場合もありますので、事前に見積もりを取っておかなければいけません。
また、ローン会社や車を購入した店舗へ事前に相談したほうが良いでしょう。
勝手に手続きをしてしまうと、最悪の場合、残額の一括返済を求められてしまうこともあります。
車は早く売ったほうが高く売れる
親の車を売るのは、自分の車を売るよりも少し手間がかかります。
そのため、そのまま放置してしまう人もいるかもしれません。
しかし、それはとても損な状態です。
車は、持っているだけで維持費がかかります。
自動車税、重量税、車検代、駐車場代など、車種によっては非常に高額な金額になります。
乗りもしない車でも、持っていれば払わなければいけませんので、無駄としか言えないでしょう。
また、なにより、車は古ければそれだけ価値が下がります。
タイミングもありますが、一般的には1日でも早く売るほうが、高額で売れる可能性があるのです。
書類や手続きは業者任せでも大丈夫?
ここまでに説明した通り、「親の車を売る」場合でも、買取業者などに手続きを代行してもらうことができます。
そのため、「親の車を売る」のも、それほど手間がかかるものではありません。
(親が亡くなっている場合は、少々面倒ですが、仕方がありません)
ただし名義変更は法定手続きですので、代理で行ってもらうことに不安のある人もいるでしょう。
しかし、安心してください。
買取業者は車に関するプロですので、安心確実に処理をしてくれます。
むしろ、素人の私たちが手続きするほうが、失敗のリスクが高まるでしょう。
もちろん、不正や偽造などの可能性もあるのかもしれませんが、ライバルの多い業界で個人との車売買で不正をしたところで、マイナスのほうが大きいでしょう。
そのため、そんな心配をするくらいであれば、買取業者を活用していきましょう。
そうすれば、手間なくお得に車を売ることができます。
特に、「車の一括査定」を活用することで、より高額での売却が見込めますので、一度検討してみてください。
まとめ
親の車でも、生きているなら意外と簡単に売ることができます。
一括査定で、業者を選び、「親の車なんです!」といえば必要書類などを案内してくれるでしょう。
ただ、死亡している場合はちょっと複雑です。
こちらの場合も、記事を読んでよくわからない場合は、とりあえず一括査定をしてみて、あとは業者に聴くほうがスムーズに進むと思います。
わからないことは、ネットなでで調べてみてもやはりわからない・・・ということが多いですよね。
それなら、プロに聞いて手伝ってもらうほうが簡単です。
親の車を売りたい!と考えたなら、まずは一括査定で高く買い取ってくれる業者を探すことです。
業者が決まったら、プロに任せて必要書類などを揃えていきましょう!