もともとはワゴンRワイドとして生まれ、軽自動車をベースに排気量やボディサイズを大きくしたコンパクトカーとして育ってきたスズキ・ソリオ。
2015年のフルモデルチェンジで誕生した新型は、従来型と何が違うのか? 口コミを通じて、その特徴を紹介していきます。
ソリオの評価まとめ
新型ソリオを購入した方や試乗した方の口コミをまとめました。
みんカラや知恵袋、2ちゃんねるなどのサイトを巡回して、ソリオの評価を「満足しているところ」と「不満なところ」を端的にまとめました。
満足しているところ
- コンパクトで運転がしやすい! 小さい道にも迷わず入れる!
- ミニバンがさらに小さくなれば…と思っていた自分には完璧なモデル。
- 両側電動スライドドアで子供たちを乗せるのがラクになりました。
- エンジンが静か。街乗りでは想像以上に快適。
- 室内が広い!!ウォークスルーもできて使い勝手が良いです。
- 衝突被害軽減ブレーキ。いざという時のため。
不満なところ
- 乗車人数。やっぱり7人乗りできるフリードが良かったかも。
- サイズを考えると、安くはない。特にハイブリッドは高い。
- もうちょっとデザインが大人しくてもいいかな…。
- わかっていたことだけど、高速道路では非力。街乗りは満足。
- 全体的に個性は無く無難。それが面白くないこともある。
- 後部座席は乗り心地が良くない。子供が酔うことも。
新型ソリオの特徴とおススメのポイントは? 部位別レポート!
新型ソリオは何が変わったのか?口コミでは評価は上々ですがどのあたりが良くて、どこが惜しいのか部位別に見ていきましょう。
先代以上! クラストップレベルの室内空間!
1500cc以下の、いわゆるコンパクトカー市場において抜群の居住性を誇ると話題なのがソリオ。
規格内のサイズで最大限の室内空間を演出する、軽自動車譲りの設計をコンパクトカーで活かし、より広さを感じさせるモデルとなっています。
先代と大きく変わっているのは、ホイールベース(前輪・後輪間の長さ)が30mm伸びたこと。たった3cm?と思うかもしれないけれど、車の性格を変えるには十分な長さです。
これによって、先代以上に室内空間は広くなりました。
しかも、全長は変わっていないから、運転感覚には影響なし。むしろホイールベースが長くなったことで、直進安定性が向上して、高速道路などで安定するようになっています。
ただ、その分「他のコンパクトカーほど取り回しが良くない」と言った声も聞こえますのでご注意ください。
使い勝手良好な両側電動スライドドア
ソリオの魅力は2枚看板。1枚は上記の「室内の広さ」。もう1枚は「使い勝手の良さ」です。
軽自動車では一般的な電動スライドドアですが、コンパクトカークラス以上ミニバン以下となると意外なほど搭載しているモデルは少ないのです。
そこへ来てソリオは両側電動スライドドア。スーパーの駐車場などでは、駐車の苦手な方が多少隣の車に寄せて止めても、コンパクトな車体のおかげでスペースは十分に残されています。
さらに、電動スライドドアなので子供が隣の車にドアパンチするような危険性もありません。
ミニバンの代表的なポイントであるウォークスルーも取り入れるなど、やはり使い勝手は抜群。軽自動車とミニバンの良さを、コンパクトカーで表現したところにソリオの個性があります。
ただ、別ジャンルの良いところ取りをした車にありがちですが、逆に「個性がなくなってしまう」と言われることもあり、「つまらない」と表現されることもあります。このあたりは、使い勝手とのトレードオフでしょうね。
静かで燃費も良い新開発エンジン
昔ながらの車に乗ってきた人には、1200ccというソリオの排気量は馴染みが薄いかもしれません。ただ、ヨーロッパを中心とした「ダウンサイジング」という風潮を、日本の技術で体現したものと言えるのがソリオの新型エンジンです。
このエンジンは、高燃費なだけでなく、コンパクトなことも特徴。エンジンがコンパクトになるということは、その分、室内空間が広くとれるということ。
ソリオの広さは、このエンジンがあるからこそ、と言っても過言ではありません。
さらに、上級グレードにはマイルドハイブリッドを組み合わせ、モーターでエンジンをアシスト。これによって、静かさをキープしつつ、パワーも獲得しています。
一方で、「いくらパワーがあると言っても、所詮は1200cc」という声も。たしかに、大人5人乗車ではさすがに厳しいものがありますが、こういった乗り方が多い場合は、別のモデルを検討した方が良いでしょう。
好みで選べる豊富なメーカーオプション
スズキ特有の先進装備がオプションで選べるのも魅力です。
例えば、全方位モニター。ハイブリッドモデルで選択できるオプションですが、フロント・リアの両サイドにカメラを設置し、それぞれの画像を自動で組み合わせ、真上から見たような俯瞰映像をモニター上に表示することもできます。
衝突被害を軽減したり、衝突しないように警告を鳴らしてくれたりするデュアルカメラブレーキサポートも、ハイブリッドモデルであればオプションで装着することができます。
一方で、これも捉え方次第なのですが「今や衝突被害軽減ブレーキなどは標準装備とすべきだ」というような声もあります。最初から付属しているのが良いのか、それとも後から好みで選べる方が良いのか、このあたりは好みが出そうな部分です。
ソリオの実燃費はどのくらい?
ソリオ現行モデルのカタログ上の燃費値(JC08モード)は、先に紹介したとおり、ガソリン車で22.0~24.8km/L、ハイブリッド車で23.8~27.8km/Lです。これはあくまでも参考数値であって、カタログにも「走行条件によって燃費は異なる」といった趣旨のことが書かれています。
では、実際に公道を走った時の燃費(実燃費)はどのくらいでしょうか? 走り方によって違うので、あくまでも目安ですが、JC08モードの場合「カタログ値のおおよそ7割程度」というふうに言われています。
これをソリオに当てはめてみると、ガソリン車で15~17km/L程度、ハイブリッド車で16~19km/L程度です。
実際の声としては20km/L以上走ったというものもありますが、やはり他のコンパクトカーと比べて背が高い分、燃費も若干悪いようです。
さらに詳しくはこちら→新型ソリオの実燃費レポート
マイルドハイブリッド? ストロングハイブリッド?
現行のソリオにマイルドハイブリッドというシステムが搭載されており、モーターがエンジンをアシストしているのは前述したとおり。
そして、これはあくまでも噂なのですが、次期ソリオにはそれ以上にコンパクトで低コストである「ストロングハイブリッド」が搭載されるというのです。
現状では1個であるモーターを2個搭載システムだと言われていますが、果たしてそういったモデルが出るのかどうか? 楽しみにしたいものです。
ソリオで車中泊できる?
広々とした室内空間が魅力のソリオ。コンパクトカーであり、ミニバンである、という特性を持っているだけに、ミニバンが得意な「車中泊」ができるのかどうかは、気になるポイントです。
結論から言うと「できます。ただ、そのままではちょっとツラい」といったところです。
ソリオはシートを寝かせることで、左右1名ずつ大人が寝られるスペースはできるのですが、シートの形がそのまま出てしまいますので、完全なフラットにはなりません。
車中泊で重要なのはフラットになるかどうか。ミニバンの場合はシートを寝かせるのではなく、倒しこむことでフラットを実現していることが多いのですが、それは2列シートのソリオには厳しい要求です。
どうしても車中泊がしたい! という方は、市販のマットなどを購入してシートの上に敷き、できるだけフラットに近い状態にして寝るようにしましょう。
ソリオの値引き相場は?
最後に、ソリオの新車値引き相場をチェックしていきましょう。
新車の商談の際は「車両価格から15万円引き」を目標としてください。なおかつ、オプションからの値引きも提案すると、より良い条件が出るかもしれません。