2017年12月にスペーシアはフルモデルチェンジして2代目となりました。
軽自動車初の「フロントガラス投影式ヘッドアップディスプレイ」や「後退時ブレーキサポート」が話題を呼んでいます。
しかし、気になるのが燃費の悪化。
先代モデルは最高燃費が32.0km/l(JC08)だったのに、新型スペーシアは30.0km/lなんです。
なぜ燃費が悪化してしまったのか?
実際の燃費はどのくらいなのか?
という点を見ていきましょう。
新型スペーシアはなぜ燃費が悪化したのか?
ディーラーや公式サイトでの明確な言及はありませんでした。
ディーラーなどで試乗の際に聞いてみたのですが
「目先の数字を追うのをやめた」
ということです。
確かにここ数年の軽自動車の燃費競争はひどいものがありましたね。
アルト(スズキ)とミライース(ダイハツ)も燃費競争を繰り広げていましたが、先日フルモデルチェンジしたミライースも燃費は伸ばしてきませんでしたね。
あと、気になるのが2016年にあった燃費不正。
三菱の燃費不正発覚後にスズキも「国の定めとは異なる方法で測定した」ということをいていました。
しかし、スズキの言い分としては「国が定めたものではなく、実際の燃費に近づくような条件で測定した」ということでしたね。
結果的に、国の定める方法で測定し直したら、燃費が向上したなんてこともありました。
で、三菱は燃費を修正しましたが、スズキはそのままでした。
そのあたりの影響はどうなんでしょうね・・・。
ディーラーやメーカー関係者が言うには、「カタログ燃費は悪化したけど、実際の燃費はそこまで変わらない」とのことです。
では、実際の燃費はどのくらいになるのか見ていきましょう。
スペーシア・スペーシアカスタムの実燃費
グレードごとに燃費は違ってくるので、グレードごとにまとめました。
発売からまだ日がたっておらず、実際のデータはありません。
データが揃い次第情報を載せていきますね。
JC08でのカタログ燃費の場合、実際の燃費は60%~80%になると言われています。
街乗りでは60%程度。高速や流れの良い道なら80%位になります。
平均値は70%といったところでしょう。
運転の仕方やエアコンの有無、道路状況によって変わってきます。
燃費を向上させたい!というなら車に載せる荷物を減らしてエコ運転を心がけると良いでしょう。
それでは、各グレードのカタログ燃費と実際の燃費(予想)を見ていきましょう。
グレード | カタログ燃費 | 街乗り | 高速道路 | 平均燃費 |
---|---|---|---|---|
HYBRID G | 30.0km/l | 18.0km/l | 24.0km/l | 21.0km/l |
4WD | 26.4km/l | 15.8km/l | 21.1km/l | 18.5km/l |
HYBRID X | 28.2km/l | 16.9km/l | 22.6km/l | 19.7km/l |
4WD | 26.4km/l | 15.8km/l | 21.1km/l | 18.5km/l |
カスタムHYBRID GS | 28.2km/l | 16.9km/l | 22.6km/l | 19.7km/l |
4WD | 26.4km/l | 15.8km/l | 21.1km/l | 18.5km/l |
カスタムHYBRID XS | 28.2km/l | 16.9km/l | 22.6km/l | 19.7km/l |
4WD | 26.4km/l | 15.8km/l | 21.1km/l | 18.5km/l |
カスタムHYBRID XSターボ | 25.6km/l | 15.4km/l | 20.5km/l | 17.9km/l |
24.0km/l | 14.4km/l | 19.2km/l | 16.8km/l |
スペーシアに乗る人は、子持ちのママが多いと思います。
なので、送迎やお買い物などの街乗りで使用する事が多いでしょう。
となると、実際の燃費は14~18km/lとなるでしょう。
カタログ燃費が30km/lに対して、14km/lは半分以下です。
「ウチのスペーシア燃費悪いよ!」という人は、グレードとどのように使っているのかを確認してみましょう。
4WDやターボならそもそもカタログ燃費が違います。
また、街乗りやちょい乗りだと燃費が悪くなるのは仕方ありません。
エンジンを掛けたままコンビニなどに寄っているなら、更に悪くなるでしょう。
先代モデルの燃費をみんカラやe燃費で調べてみたよ
先代モデルの実燃費を見てみましょう。
みんカラ
参照:みんカラ
平均18km/lですね。
グレード別には見れないのでスペーシア全体での平均燃費です。
e燃費
参照:e燃費
15~18km/lですね。
2013年式のグレードしかありませんでした。
2015年にマイナーチェンジをして全グレードにS-エネチャージを搭載し燃費も向上しました。
新型スペーシアのハイブリッドの実力は?
フルモデルチェンジして、スペーシアはすべてのグーレドで「ハイブリッド」となりました。
しかし、通常のハイブリッドではなく「マイルドハイブリッド」です。
マイルドハイブリッドとは何か?
モーターでクリープ走行
通常のハイブリッドはEV走行(モーターでの走行)が可能ですが、マイルドハイブリッドはアイドリングストップから発進のクリープ走行のみをモーターで行うものです。
渋滞時などに燃費を抑えてくれることでしょう。
あと、アイドリングストップからエンジン始動までがとっても静かというのも特徴です。
普通はアイドリングストップ中にブレーキから足を離すと「キュルキュル、ブルルン」という音がします。
軽自動車の場合、結構大きな音がするので、それが気に入らなくてアイドリングストップをOFFにしている人もいます。
マイルドハイブリッド(S-エネチャージも)では、その音が全くしないので、停止→始動がとてもスムーズで静かで気持ちいいですよ。
加速時にモーターがアシストしてくれる
あと、加速時もモーターがサポートしてくれます。
こちらはパワーモードのスイッチをONにすると発動します。
高速道路での合流や急な上り坂で威力を発揮してくれるでしょう。
まとめ
新型スペーシアのカタログ燃費は先代と比較すると悪化しています。
しかし、それは数字を追うのをやめたのが理由で、その他の乗り心地や機能面の向上をして、運転しやすく乗りやすい車を目指した結果です。
また、カタログの数値は2km/lほど悪くなっていますが、実際の燃費はそこまで変わらないとのことです。
新型スペーシアの実燃費はグレードによって変わってきますが、16~20km/lになるでしょう。(上の表を参考にしてください)
ただ、多くの人が送迎や買い物などの街乗り・ちょい乗りで利用すると思いますので、平均燃費より悪くなるかもしれません。
カタログの数値の60%程度であれば、及第点と言えるでしょう。
もっと燃費を伸ばしたい方は
- エアコンOFF
- 急発進、急ブレーキをやめる
- 荷物をおろして車を軽くする
と、エコ運転を意識してみましょう。