なんて思ってませんか?
でも、維持費は燃費だけで判断してはいけません。
自動車税や保険料、駐車場代など、とにかく車は持っているだけでお金がかかるもの。
車を購入する前に、自分の環境と照らし合わせて試算していきましょう。
維持費の節約術やエコカー減税についても解説していきますので、見逃せませんよ。
お金のない大学生や新卒サラリーマン、家計簿とにらめっこしているお母さん。
ぜひプリウスの維持費をしっかり確かめて、購入の検討をしてください。
プリウスの維持費はいくらかかるの?
プリウスの維持費は、年間で10万円~40万円かかります。
すいません。実は、維持費というのは「これだけかかる!」とキッパリ言えないものなんです。
なぜかと言うと、車の乗り方は人それぞれですし、住んでいる地域によっても変わってくるからです。
が、維持費の項目をお伝えすることはできます。
つまり、各項目を環境に当てはめて計算すると、プリウスの維持費が見えてくるのです。
以下の8つです。
- 自動車税
- 車検代
- 自賠責保険料
- 重量税
- 任意保険料
- ガソリン代
- 駐車場代
- メンテナンス代など
維持費の項目
イメージしやすいように、以下の条件で一例を見てみましょう。
- 30代でプリウスを新車で購入
- 車検がある年
- 任意保険は13等級
- 用途は買い物・レジャー・週末にドライブ
はたして年間で維持費はいくらかかるのでしょうか。
自動車税 | 39,500円 |
車検代 | 40,000円 |
自賠責保険料 | 35,950円 |
重量税 | 24,600円 |
任意保険料 | 54,930円 |
ガソリン代 | 29,796円 |
駐車場代 | 96,000円 |
メンテナンス代 | 6,000円 |
合計 | 326,776円 |
車検代は自賠責保険料・重量税を除いた金額です。
駐車場代は全国平均額(8,000円/月)で、メンテナンス代は洗車代(500円/月)のみで計算しています。
もちろん一例なので、これより安くなる可能性もありますし、逆に高くなる場合もあります。
エコカー減税で維持費は安くなる!
計算する前に、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
エコカー減税とグリーン化特例で、維持費は安くなります。
この後詳しく解説しますが、初年度と最初の車検時はエコカー減税が、2年目はグリーン化特例が適用されます。(新車購入時)
適用されることにより、取得税・重量税・自動車税がそれぞれ減税になります。
例として、先ほどと同じ条件で初年度の維持費を見てみましょう。
自動車税 | 39,500円 |
重量税 | 0円 |
自賠責保険料 | 35,950円 |
任意保険料 | 54,930円 |
車検代 | 0円 |
ガソリン代 | 29,796円 |
駐車場代 | 96,000円 |
メンテナンス代 | 6,000円 |
合計 | 262,176円 |
エコカー減税のおかげで重量税は0円。
初年度なのでもちろん車検代も0円です。
これだけで、先ほどの維持費合計より64,600円も安いです。
ちなみに、プリウスには「エモーショナルレッドⅡ」という有料カラー(54,000円)があります。
出典:プリウス公式サイト
浮いたお金で、こんな特別なカラーを選ぶのも良いですね。
このように、維持費を計算するときはエコカー減税・グリーン化特例の存在を忘れてはいけません。
では、計算しやすいように、次から各項目について解説していきますね。
維持費の内訳を見てみよう
先ほど紹介した8つの維持費項目について、プリウスの場合はいくらになるのか、見ていきましょう。
自動車税は減税できる?
毎年5月に納税しなければならない自動車税。
所有している車の総排気量によって、以下のように金額が決まります。
総排気量 | 自動車税 |
---|---|
1リットル以下 | 29,500円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 34,500円 |
1.5リットル超~2.0リットル以下 | 39,500円 |
2.0リットル超~2.5リットル以下 | 45,000円 |
2.5リットル超~3.0リットル以下 | 51,000円 |
3.0リットル超~3.5リットル以下 | 58,000円 |
3.5リットル超~4.0リットル以下 | 66,500円 |
4.0リットル超~4.5リットル以下 | 76,500円 |
4.5リットル超~6.0リットル以下 | 88,000円 |
6.0リットル超 | 111,000円 |
プリウスの場合は、全グレードで排気量が1.8リットルなので、39,500円です。
ここで忘れてはいけないのが、プリウスは超低燃費な車だということ。
では、「グリーン化特例」も知っていましたか?
「グリーン化特例」とは、燃費性能に優れた新車に対し、翌年度の自動車税を軽減する制度。
もちろんプリウスは「グリーン化特例」対象者なので、2年目の自動車税が29,500円軽減されます。
そういうこと!
ちなみに29,500円あれば、純正オプションのドアバイザー(12,960円)を余裕で付けられます。
出典:プリウス公式サイト
その他、様々なオプションが選べるので、カスタマイズの幅が広がります。
車検代は高い?
2年に1度(新車購入時は3年後)訪れる車検の時期。
維持費の中でも大きな割合を占めるので、何とか低額に抑えたいですよね。
プリウスの車検代の相場は、9~20万円です。
乗り出して何年目なのか、どういう乗り方をしたかによって、だいぶ金額は変わってきますからね。
しかしプリウスの場合、以下2つの理由により、他車よりも車検代が安く済む傾向にあります。
- ハイブリッド車
- 回生ブレーキシステム
まず、プリウスはハイブリッド車です。
ハイブリッド車なので、モーターで走っている時はエンジンを使用しません。
エンジンを使用しないということは、エンジンオイルの消費や劣化を遅らせることができます。
次に「回生ブレーキシステム」です。動画はこちら。
簡単に言うと、自転車のライトと一緒です。
ライトをONにすると、タイヤとの摩擦によって下り坂でもあまりスピードが出なくなりますよね。
プリウスでもそれと同じことが起きており、ブレーキを踏まずとも減速していくのです。
ブレーキを踏まなくて良いということは、ブレーキゴムなどの消耗を防ぐことができますよね。
以上の理由から、プリウスは他車よりも車検代を抑えることができます。
でも車検代で忘れてはいけないのが、自賠責保険料と重量税です。
自賠責保険料は節税できるの?
「強制保険」という別名の通り、自賠責保険の加入は法律で定められています。
この自賠責保険料は節税ができません。
また、加入年月によって、以下のように金額が決まります。
契約年月 | 料金 |
---|---|
12ヶ月 | 15,250円 |
13ヶ月 | 16,380円 |
24ヶ月 | 25,830円 |
25ヶ月 | 26,680円 |
36ヶ月 | 35,950円 |
37ヶ月 | 36,780円 |
新車購入時は36ヶ月分、車検時には24ヶ月分を支払います。
節税できないのは痛いですが、我慢して払いましょうね。
重量税は払わなくていいの?
プリウスの場合は、重量税を節税できます!
その通り、エコカー減税が適用されて免税になります。つまり0円。
ただし、下記2つの点に注意です。
- 初年度と最初の車検時しか免税にならない
- エコカー減税は年々軽減率が変わってきている
実際に、今年の5月から新税制が適用されます。
出典:トヨタ公式サイト
軽減率は年々下がる傾向にあります。
下の画像をみてください。
出典:トヨタ公式サイト
今年5月の新税制による影響を受けるのは、燃費基準が30%以下の車です。
しかしプリウスは「燃費基準90%達成車」という輝かしい成績なので、当分の間は心配なさそうです。
ちなみに、維持費ではありませんが購入時の取得税も免除になります。
先ほどの「グリーン化特例」と合わせると、なんと123,000円の節税効果!(Aグレードの場合)
123,000円もあれば、プリウスの車内を一気に豪華にできますよ。
出典:プリウス公式サイト
出典:プリウス公式サイト
上画像のオプション「革調シートカバー(ブラック)」と「インテイリアパネルセット」を合わせても108,000円です。
浮いたお金でオプションを選ぶ楽しさも手に入りますよ。
任意保険って必要?
「任意」という語が入っているので、もちろん強制加入ではありません。
しかし自賠責保険だけだと補償できない損害が多々あります。
例えば、以下のケースを考えてみましょう。
誤って相手の車に激突してしまった
↓
相手は軽いケガで済んだけど、車はお互いボコボコ
↓
あれ、相手の車って高級外車じゃん
この場合、相手の身体被害は自賠責で補償してくれますが、車の被害は補償してくれません。
つまり自分で全額弁償しなければなりません。
しかも相手は高級外車なので、全額となると...身の毛がよだちますよね。
それだけでなく、自賠責には補償の上限額も設定されているので、あまりに高額な補償額は賄いきれません。
それが賢い選択です。
気になる保険料ですが、平均額は65,000円です。
もちろん自身の年齢や事故経歴、保険会社などによって金額は変わってきます。
維持費の目安として、「これくらい支払うんだなー」と記憶してください。
しかし、プリウスの場合は注意点があります。
プリウスの任意保険料は高いの?
プリウス所有者は全国的に多いですよね。
ということは、プリウスの事故もそれだけ多いのです。
その事故の補償を保険で補う人が多いので、必然的に保険料は高くなってしまうのです。
加えて、プリウスは最先端のハイブリッド技術を搭載しています。
高級な部品を使用しているので、修理代もそれだけ高額になるのです。
「任意保険に加入したから大丈夫」ではなく、普段から安全運転を心がけることが大事です。
保険料を安くするならまずは一括見積をしてみてください。
ガソリン代は安いんでしょ?
プリウスのカタログ燃費は37.2km/Lです。
しかし、実際はこの燃費で走行できないので、実燃費を気にしなければいけません。
プリウスの実燃費は29km/Lくらいです。
ガソリンの値段を145円/リットルで計算すると、以下のようになります。
1ヶ月の 走行距離 | 用途 | 1ヶ月の ガソリン代 | 1年の ガソリン代 |
---|---|---|---|
100km | あまり乗らない | 497円 | 5,964円 |
300km | 買い物や送迎が中心 | 1,490円 | 17,880円 |
500km | 買い物+週末ドライブ | 2,483円 | 29,796円 |
1000km | 通勤+週末ドライブ | 4,966円 | 59,592円 |
乗り方によってだいぶガソリン代は変わってきますが、プリウスは低燃費なので、他車と比べて安いです。
維持費の中でも大部分を占めるガソリン代が安く済むのはありがたいですよね。
どれだけ安いのかは、後で他車と比較してみますのでお楽しみに。
駐車場代の平均は?
車を購入したら当然必要になる駐車スペース。
月極駐車場の全国平均額は8,000円です。
しかし都内に絞って平均額を算出すると、およそ3万円。
田舎なら3,000円というところもあります。
約2.7万円もの差があるので、自身の環境に合わせて計算してみてください。
意外とかかる?メンテナンス代
メンテナンスと一口に言っても、色々ありますよね。
プリウスの場合は、下表のようにメンテナンス代がかかります。
メンテナンス項目 | 周期 | 料金 |
---|---|---|
エンジンオイル交換 | 走行距離が15,000kmを 超えた | 5,000円~ 10,000円 |
法定点検 | 納車から一定期間後 | 10,000円~17,000円 |
バッテリー交換 | 3年~5年 | 30,000円~40,000円 |
タイヤ交換 | 走行距離が30,000km~40,000kmになった | 30,000円~50,000円 |
洗車 | 不定期 | 500円~ |
これでも一例なので、人によっては更に料金がかさむかもしれません。
車は消耗品の塊です。
納車直後は必要ありませんが、いずれ必ずメンテナンスの必要が出てくるということを忘れないでください。
プリウスの維持費を他車と比較してみた
プリウスの維持費が分かっても、他車と比べてみないと安いのか高いのか分かりませんよね。
そこで軽自動車や、同じく低燃費とされているアクアと維持費を比較してみました。
軽自動車の方が安い?
軽自動車と言ってもたくさんあるので、30代で新車のワゴンRを購入した場合を考えてみました。
比較条件は以下です。
- 初年度
- 任意保険は13等級
- 最大限のエコカー減税を受けている
- 用途は買い物・レジャー・週末にドライブ
- 結果やいかに。
プリウス | ワゴンR | |
---|---|---|
自動車税 | 39,500円 | 10,800円 |
取得税 | 0円 | 0円 |
重量税 | 0円 | 0円 |
自賠責保険料 | 35,950円 | 34,820円 |
任意保険料 | 54,930円 | 47,060円 |
車検代 | 0円 | 0円 |
ガソリン代 | 29,796円 | 35,808円 |
駐車場代 | 96,000円 | 96,000円 |
メンテナンス代 | 6,000円 | 6,000円 |
合計 | 262,176円 | 230,488円 |
約3万円ほど、軽自動車の方が安いという結果になりました。
この差をどう思うかはあなた次第。
今回は初年度なので車検代は0円ですが、軽自動車はそもそも車検の法定費用が安いというメリットもあります。
しかしガソリン代を見てみると、改めてプリウスの燃費の良さが実感できますよね。
頻繁に車に乗るという人は、ガソリン代のおかげでプリウスの方が安い維持費になるかもしれません。
低燃費は譲らない!アクア
出典:アクア公式サイト
コンパクトカーの中では随一の燃費を誇るアクア。
プリウスと以下の条件で維持費を比べてみます。(30代で新車のアクアを購入時)
- 初年度
- 任意保険は12等級
- 最大限のエコカー減税を受けている
- 用途は買い物・レジャー・週末にドライブ(月に500km)
- ブルー免許
結果は以下のようになりました。
プリウス | アクア | |
---|---|---|
自動車税 | 39,500円 | 34,500円 |
取得税 | 0円 | 0円 |
重量税 | 0円 | 0円 |
自賠責保険料 | 35,950円 | 35,950円 |
任意保険料 | 50,920円 | 50,050円 |
車検代 | 0円 | 0円 |
ガソリン代 | 29,796円 | 39,540円 |
駐車場代 | 96,000円 | 96,000円 |
メンテナンス代 | 6,000円 | 6,000円 |
合計 | 258,166円 | 262,040円 |
プリウスの方が一歩リードして安いですね。
ここでもやはりガソリン代に要注目です。
同じ条件でも、なんと1万円もの差があるんですね。
もはや燃費でプリウスの右に出るものはいません。
中古プリウスはどうなの?
出典:GAZOO
他車ではありませんが、同じプリウスでも新車と中古車で維持費は違ってくるのでしょうか。
駆動用バッテリーとは、ハイブリッド車ならではのバッテリーです。
出典:プリウス公式サイト
モーター走行時に消費する他、エアコンでも使用します。
節約して維持費を安く抑えよう
プリウスの維持費は計算してみましたか?
「思っていたよりも高いな~」という人も、安心してください。
その維持費、もしかしたら節約できるかもしれません。
車検代を安くしたい!
車検代は、大まかに法定費用と非法定費用の2つに分かれます。
法定費用は自賠責保険料・印紙代などで節約はできません。
しかし、検査料などの非法定費用は安く抑えることができます。
方法は簡単で、安く車検を行ってくれるお店を選べば良いのです。
それはもっともですが、例えば最初の車検時(新車購入から3年後)は安価な車検で良いでしょう。
買ったばかりの車なので、交換するパーツや修理する個所が少ないからです。
地球に優しい運転でガソリン代を節約
基本的に、低燃費な走りを心がければガソリン代は節約できます。
例えば以下のような方法があります。
- 「急」のつく運転をしない
- 車内に余計な荷物を置かない
- 高速道路では80km~90kmでの走行を保つ
- タイヤの空気圧を定期的にチェックする
- 必要以上にエアコンを使わない
他にも、クレジットカードでガソリン代を払うことにより、各種ポイントが貯まるサービスがあります。
石油会社のポイントやカード会社のポイントなど様々ですが、現金よりもお得なのは間違いないです。
その貯まったポイントでガソリンを買えば、更に節約効果が高まります。
それから、ガソリン代が安い時に買うのも大事ですよ。
任意保険料を安く抑えたい!
保険会社は数多くあり、選ぶのも一苦労です。
しかし、以下の節約方法は通用する会社が多いのでオススメです。
- 早めに更新する
- ネットで申し込む
1ヶ月・2か月前に更新をすると割引になる場合があります。
保険会社を変えるつもりがないのなら、ぜひ利用しましょう。
また最近は、ネットで保険を申し込むと割引をしてくれる会社が増えました。
割引額は会社によって違いますが、どの会社も万単位です。
自宅で時間を選ばずに申し込めて、さらに割引も受けられるのですから、メリットだらけですね。
大切な時間とお金の両方を手に入れられるのですから。
また、保険料を支払う時も先ほどのガソリン代と同じくクレジットカードを使うと、ポイントがより多く貯まります。
自動車保険の節約はまず、一括見積をしてみてください。
他にも節約方法ってある?
車のメンテナンスをする時は、お店に依頼すると工賃がかかってしまうので、自分で出来ないか考えてみましょう。
例えばウォッシャー液は自分で簡単に補充することができますよ。
ただし自分でやる分、時間がかかってしまうので注意です。
お店に依頼して時間を節約するか、自分でやってお金を節約するかはあなた次第。
他にも、「ちょっとコンビニ行こ」なんて時は車を使わずに歩くか、自転車を利用しましょう。
ガソリン代と任意保険料の節約になります。
走行距離が少なくなると、任意保険料は安くなるのです。
おまけに良い運動にもなるので、自分の体にも良いという好循環。
維持費とは関係ありませんが、医療費の節約にも貢献するかもしれません。
まとめ
プリウスの維持費、ぜひ計算してみてくださいね。
では、大事な点をまとめます。
- 自動車税は2年目に限り減税可能
- プリウスの車検代は比較的安い
- エコカー減税のおかげで、最初の車検時の重量税は0円
- 任意保険は加入しておいた方が無難
- 軽自動車と比べたら維持費は高いが、ガソリン代はプリウスの方が安い
- アクアと比べたら維持費は安い
- 最初の車検時は安いお店を選ぼう
- 低燃費な運転を心がけよう
- ガソリン代・保険料の支払いにはクレジットカードを使おう
総じて、プリウスの維持費は安いと言えます。
とにかく燃費が良い車なので、ガソリン代が他車よりもかなり抑えられるからです。
加えて車検代もそれほど高額にはならないので、ご安心を。
昨年12月にマイナーチェンジを行い、王座奪還を狙うプリウス。
維持費の面でも、王者として君臨する日は近いです。