トヨタヴェルファイアは2015年1月、兄弟車のアルファードと一緒にフルモデルチェンジ!
ヴェルファイアは発売以来、初のモデルチェンジでデザイン、内装、走行性、安全性、燃費などパワーアップを果たしました。
そんな新型ヴェルファイアはトヨタの誇るフラッグシップミニバン!その力強いフォルムや切れ長の2段積みヘッドライトから、「いかつい」印象を与える迫力を持っています。
もちろん、機能やパワー、インテリアは、フラッグシップミニバンに似合った高級車と呼ぶにふさわしいものが取りそろえられています。
特に助手席のスーパーロングスライドシートは、最大1,160mmもシートをスライドさせることができ、まさにビジネスクラスを彷彿とさせる快適さを実現させるもので、他にはない魅力となっていることでしょう。
そんなヴェルファイアを購入しようと考えている人にとって、値段や燃費、値引き相場は気になるところではないでしょうか?
詳しく解説していきます。
新型ヴェルファイアの口コミまとめ
ヴェルファイアを入手された人の口コミは、どんなものでしょうか?
まずはその口コミから、調べてみましょう。
満足しているところ
- カスタムパーツやオプションがいろいろ揃っていて、純正品だけで自分好みにできるのは、すごいと思います。
- この高級感はすごいです。高級セダンやビジネスクラスに乗っているのと変わらないゆとりと満足感を得られます。
- なんといっても、顔つきが好きでたまりません。テンションが上がります。
- 3.5Lだからかもしれませんが、これだけ大きな車体を感じさせない滑らかな走りはさすがです。
- パーキングアシストは最高です。大きな車だといつも駐車が憂鬱なのですけど、その悩みが消えました。
不満なところ
- まさに高級車です。ちょっと高価すぎて手が出ません。
- 乗っている人は快適でいいのでしょうけど、運転している身にはこの車体の大きさは疲れます。
- 燃費が気になります。ハイブリッド車でもこのレベルですから、ガソリン車ではガソリン代が気になって街乗りなんかできないのではないでしょうか?
口コミまとめ
購買層が20代から30代というところもありますが、走りや外観への評価が高いという点で他のミニバンとの差別化に成功しているということが分かります。
また、トヨタ自身も高級セダンをライバル視しているので、インテリアや室内空間は非常に高評価で、快適さを追求した開発陣の面目躍如といったところでしょう。
ただし、機能を盛り込みすぎたためか、車体がかなり重く、それがそのまま燃費の悪さにつながっているようです。
また、この購買層の多くには手の出しにくい価格帯である点は、どうしてもマイナス評価されてしまう部分でしょう。
しかし、値段は変化するものです。
ディーラーの言い値で買わないよう、きちんと下調べしていきましょう。
もしかしたら、大幅値引きで購入できるかもしれません。
また中古車なら、年式や走行距離によっては、手頃な価格で手に入ることもありますよ。
グレードごとの価格と燃費
まずは、ヴェルファイアに用意されているグレードについて見ていきましょう。
ヴェルファイアには、大きく分けてハイブリッド車とガソリン車があり、ガソリン車は、3.5Lと2.5Lの2種類があります。
これに加えて、駆動系に2WDと4WDが揃えられています。(ハイブリッド車は電気式4輪駆動のみ)
そして、エクステリアやインテリア、シートアレンジなどで、多数のグレードに分かれています。
それぞれの小売り希望価格と燃費(公称)を表にしたものが、以下です。
グレード | 希望小売価格 | 燃費 |
---|---|---|
HYBRID Executive Lounge | 7,036,691円 | 18.4km/L |
HYBRID ZR“G EDITION” | 5,501,127円 | 18.4km/L |
HYBRID ZR | 4,919,891円 | 18.4km/L |
HYBRID V“L EDITION” | 5,356,800円 | 18.4km/L |
HYBRID V | 4,775,563円 | 18.4km/L |
HYBRID X | 4,155,055円 | 18.4km/L |
特別仕様車 | 4,317,055円 | 9.5km/L |
ZA“GOLDEN EYES”[3.5L] | 4,511,455円 | 9.5km/L |
Executive Lounge[3.5L] | 6,522,218円 | 9.5km/L |
ZA“G EDITION”[3.5L] | 4,585,091円 | 9.5km/L |
ZA[3.5L] | 4,145,237円 | 9.5km/L |
VL[3.5L] | 4,842,327円 | 9.5km/L |
特別仕様車 | 3,926,291円 | 11.6km/L |
Z“A EDITION・GOLDEN EYES”[2.5L] | 4,176,655円 | 11.6km/L |
Z“G EDITION”[2.5L] | 4,173,709円 | 11.4km/L |
Z“A EDITION”[2.5L] | 3,754,473円 | 11.6km/L |
Z[2.5L] | 3,578,727円 | 11.6km/L |
V[2.5L] | 3,995,018円 | 11.6km/L |
X[2.5L] | 3,197,782円 | 11.6km/L |
かなりたくさんのグレードがありますね。
価格帯も最上級クラスになると700万円と目が飛び出るお値段です。
何が違うの?おすすめのグーレドは?
たくさんのグレードがありますが、違いは「装備」です。
高いグレードほど、外観や内装が豪華になっているのです。
例えば、ヘッドライトがLEDだったり、シートやステアリングが本革だったり、両側スライドドアそうびだったりするのです。
また、グレードによって選べるオプションも異なるので、予算とにらめっこしながら決めてください。
注意点としては、ディーラーに行くと、特別仕様車や上級グレードのものが展示車や試乗車になっています。
上級グレードを見ると、欲しくなってしまいます。しかし「本当に必要なのか?」と自問自答を繰り返し、決めるようにしましょうね。
実燃費はどのくらい?
燃費については、ハイブリッド車で18.4km/L、ガソリン車では9.5km/Lから11.8km/Lとなっています。
とはいえ、これはあくまでカタログ燃費。
実際の燃費はもっと下がります。
燃費レポートをみてみると、ガソリン車で6~8km/l、ハイブリッド車で10~14km/lとなります。
車体が重いので仕方ないですが、ガソリン代は覚悟して購入しましょうね。
ライバルとの比較
このクラスのライバル車と言えば、兄弟車種のアルファード、オデッセイになるでしょう。これら3車種を比べてみたいと思います。
ヴェルファイア | アルファード | オデッセイ | |
---|---|---|---|
車体価格 | 320万円~700万円程度 | 320万円~700万円程度 | 290万円~410万円程度 |
燃費 | 9.5~18.4km/L | 9.5~18.4km/L | 12.8~28.0km/l |
カラー | 計7色 | 計7色 | 計7色 |
全長 | 4930mm~4935mm | 4915mm~4935mm | 4830mm |
全幅 | 1850mm | 1850mm | 1800mm~1820mm |
全高 | 1880mm~1950mm | 1880mm~1950mm | 1685mm~1715mm |
室内長 | 3210mm | 3210mm | 2935mm |
室内幅 | 1590mm | 1590mm | 1625mm |
室内高 | 1400mm | 1400mm | 1300mm~1325mm |
車体重量 | 1920kg~2605kg | 1920kg~2605kg | 1720kg~1880kg |
安全装置 | プリクラッシュセーフティシステム | プリクラッシュセーフティシステム | Honda SENSING |
その他 | インテリジェントパーキングアシスト2 | インテリジェントパーキングアシスト2 | Hondaスマートパーキングアシストシステム |
ヴェルファイアとアルファードは兄弟というよりも双子といった印象です。
大きさや足回りなどは全く同じで、フロントフェイスだけが違うと考えても間違いではないでしょう。
それに比べて、Hondaオデッセイは一回り小さくなっている分、車体が軽くなり、燃費に大きく貢献しているようです。
ただその分車内空間も一回り小さくなっていますので、快適さと燃費のトレードオフという結果になっています。
価格についてもヴェルファイアとアルファードは同じで、オデッセイは割安になっています。
ヴェルファイアと他2車種では購買層に差がありますので、数字だけで比較するのは難しいですが、ステータスとして持つ意味では、ヴェルファイアに軍配が上がると言えるかもしれません。
乗り出し価格(総額)はいくら?諸費用とオプションでびっくり
小売価格だけ見ても明らかに高額なヴェルファイアですが、さらに諸費用とオプション代がかかります。
これらの金額もさすが高級車!というくらい高額なんです・・・。
いったいいくらかかるのか見ていきましょう。
諸費用はいくら?
まずは諸費用を算出します。
諸費用は、主に税金と自賠責保険料、それに手数料です。
税金
税金には、自動車取得税、自動車重量税、自動車税の3つがあり、ヴェルファイア購入時には、合計で12,000円から10万円程度かかることになります。
この税額の幅は、ECOカー減税とグリーン減税の影響で、大きく減税されるハイブリッド車と、そこまで減税されない3.5L車の違いです。
これに、37ヶ月分の自賠責保険料が4万円程度と、リサイクル委託金や登録代行などの手数料が7万円ほど上乗せされることになります。
オプションはいくら?
オプション料金ですが、こちらは好みや予算に大きく左右されるため、一概にいくらとは言いにくい部分です。
そこで、一般的に付ける人の多いナビ、レーダークルーズコントロール、バイザーを付けた場合だと、20万~50万円程度かかるでしょう。
つまり、車両本体価格以外に、最低でも30万円程度かかるということです。
オプション次第では+100万円以上もかかるので、オプション選びも慎重に!
ヴェルファイアの維持費はいくら?
ヴェルファイアって維持費が高いイメージがありますよね。
しかし、実はヴォクシーなどの5ナンバーミニバンとそこまで大きく違わないのです。
違うのは、自動車税と重量税、そしてガソリン代です・
ヴェルファイアの税金は以下の通り↓
2.5L | 3.5L | 備考 | |
---|---|---|---|
自動車税 | 45,000円 | 58,000円 | |
重量税 | 20,000円~25,000円 | 20,000円~25,000円 | 2年に1度 |
自賠責保険料 | 27,840円 | 27,840円 | 2年に1度 |
高いよ・・・(T_T)
という方もいるかもしれませんが、5ナンバーミニバンと比較して、1万円くらいしか違いません。
自動車税は1年に一度、重量税と自賠責保険料は2年に一度なので、月額計算すれば1000円以下です。
そう考えれば、大して変わらないでしょ!?
ただ、燃費が悪いのでよく車を使う方はガソリン代がかなりかかるでしょう。
ちなみに、ヴォクシーのガソリン車のカタログ燃費は16.0km/lなので5キロほど差があります。
他の維持費としては、任意保険や車検代、駐車場代などがかかってきます。
これらは、車種によってそこまで大きく違いはありません。
しかし、車の維持費はかなり高いものなので、しっかりと頭に入れておきましょう。
→車の維持費はこんなに高い!年間維持費と月額維持費を計算してみた結果www
ヴェルファイアの値引き相場
車体価格の値引き相場……38万円程度
オプション値引きと合計して40万円以上を目標にするといいでしょう!
ヴェルファイアは2015年にモデルチェンジを行っています。
モデルチェンジ後は値引きが渋めでしたが、徐々に値引きもしやすくなってきています。
値引きを最大に引き出すためには、値引き交渉は必須です。
ライバルであるアルファードと競合させたり、経営資本の異なるネッツ店での交渉をしていくといいでしょう。
値引き交渉のポイントはこちらにまとめましたので、ディーラーに行く前に見ておくと良いですよ。
ヴェルファイアの外観(エクステリア)の特徴。アルファードと比較してみた
ヴェルファイアのデザインは、「迫力がある」「格好良い」という点に尽きます。
他社のミニバンが総じて「ファミリーカー」的な落ち着いたデザインであるのに比べて、ヴェルファイアには明らかに攻めの姿勢が見えます。
そのため、20代から30代という若めの購買層に受けるのでしょう。
ヴェルファイアとアルファードって何が違うの?と疑問に思う方もいると思います。
基本スペックは同じですが、外観と内装がちょっと違うだけです。デザインを変えてターゲット層を変えているようです。
こちらがヴェルファイア↓
こちらがアルファード↓
ヴェルファイアはスタイリッシュなデザインで若者層にアピールし、アルファードは40代以上の方をターゲットにしているようですね。
とは言え、どっちがいいのか迷ったら見て触って乗って比べてみてください。
違いはデザインだけですので、好きな方を選べばいいでしょう。
人気色はどれ?
一般的に車のカラーはCMなどで使われているものが上位に来ることが多いですが、ヴェルファイアについては、ホワイト系の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気を得ています。
CMで使われているブラック系の色は「迫力がありすぎて怖い」印象があるのかもしれません。
ただし、次点には「ブラック」があがっていますので、一定の層が格好良さを追求して選んでいるということかもしれません。
内装や居住性。最高級の室内でくつろぎたい
ミニバンですので、購買層には内装や居住性にはこだわりのある人が多いでしょう。
そのため、他の車種では得られない居住空間を存分に使って、快適な社内を目指すのは当然の流れだと思います。
トヨタもそれを見越しており、高級セダンをライバルとして、ヴェルファイアの内装や居住性にはこだわりを見せているのです。
室内の広さ
室内空間は、「本当に広い」という一言に尽きると思います。
全高を低く抑えた低フロア化が有効に作用しており、全体として広く高い室内を実現しています。
シートアレンジによる効果もありますが、大人7人が乗っても、ゆったりとした快適な乗り心地を得られる広さなのです。
シートアレンジ
もっとも大きな特徴は、助手席を最大で116.0cmも後ろへ動かすことができるスーパーロングスライドでしょう。
出典:公式サイトより
もちろん、2列目以降が手狭になりますが、助手席で横になって寝ることも可能なほどのゆとりを作ることができます。
また、そこまで動かすことなく、大人3人であれば、オットマンを使うことで、ビジネスクラスのような快適なシートアレンジも可能です。
2列目と3列目のシートは完全にフラットに倒すことが可能ですので、大人二人が楽に横になって眠れます。
出典:公式サイトより
車中泊も快適に行うことができるでしょう。
荷室の広さ
荷室については、3列目シートを動かすことで、とても大きく荷室のスペースをとることができます。
3列目のシートを標準的な位置にした状態では、荷室の奥行きは41.0cm程度ですが、シートをギリギリまで前へ動かすと72.0cmまで確保できるのです。
また、といって、3列目シートを折りたたんで2列目シートを目いっぱい前へずらした状態(エクストラロングラゲージモード)にすれば、最長で216.0cmも確保することができます。
もちろん、大容量の床下収納もありますので、スペアタイヤを収納しつつ、その他の荷物も入れておくことができ、収納には事欠きません。
乗り心地は?パワーや静粛性、操作性
車体重量が2,000kgを超えてしまうため、パワーが足りないかと思われがちですが、非常に力強くスムーズな加速と静粛性を実現しています。
試乗してきたときも、そのパワーや静粛性に驚きました!
特にハイブリッド車の静粛性はすばらしく、シートの快適さも手伝って、後部席に乗っている子どもたちは車に乗っていることを忘れて熟睡することができるかもしれません。
また、3.5L車のパワーは非常に快適で、走ることの楽しさを味わうことも十分にできるでしょう。
しかし、その重い車体をスムーズに動かすために燃費が犠牲になっている部分が残念なところです。
3.5Lのガソリン車の場合、公称値で9.5km/Lですので、最悪の場合、実燃費が5.0km/Lという状況になる可能性も出てくるでしょう。
Lクラスミニバン全般に言えることですが、燃費を気にする人は買っちゃダメですね。
安全性能や便利機能
迫力があるフロントフェイスの「若い世代向き」の車種と思われるかもしれませんが、もちろんミニバンらしくファミリーで使っている人も大勢います。
そのため、そんな層が重視する安全性能も先進の技術が取り入れられているのです。
事故を未然に防ぐための衝突回避や自動ブレーキなどを行ってくれるプリクラッシュセーフティシステムが装備されています。
また、万一の事故でも、サイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグが装備されており、後部座席の人まで守ってくれるようになっています。
これらの機能によって、ファミリー層でも安心して乗ることができるでしょう。
インテリジェントパーキングアシスト2がすごい!で価格が(汗)
一番驚いた最新技術は世界初となる、パーキングアシスト機能。
駐車場でスイッチを押すだけで自動的に駐車スペースに入れてくれるんですよ。
メーカーオプションでSDナビゲーション&JBLプレミアムサウンドシステムを付ける必要があります。
価格は56~70万円・・・・。お、おぅ!
※ナビについているオプションです
総評!ヴェルファイアは買いか?
人々を魅了する外観は街中を走るとみんなが振り返るでしょう。
乗り込めば高級感あふれるインテリアで、まるでリビングで休んでいるような空間が広がります。
間違いなくいい車です。
友達にも自慢できるし、自分の満足度も高いでしょう。
ただ、価格がネック!
車両本体価格は319万円~703万円。オプションなどを含めるとさらに100万以上かかるでしょう。
試乗で見積もってもらった時はZA Gエディションが603万になりました・・・。
頭金なしで5年(60回)払い、利息を3%と想定すると月々の支払いが10万円になります。
うちには無理ですわ><
ということで、ヴェルファイアを買うならしっかり予算を立てて生活費を圧迫しないように気をつけましょう。