トヨタの新型SUVC-HRはTNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャ)を採用した車種の第2弾(プリウスが第1弾)です。
トヨタの新しい設計思想に則った、新たな世代のSUVと言えるもので、SUVらしい外見に加えて、優れた操作性と走行性能を兼ね備えています。
そんな新しいSUVの扉を開いたC-HRはSUVらしさの中に特徴的なスポーティさもあって、気になっている人は多いでしょう。
これまでの登場してきたSUVの多くが、走行性や操作性は良くても燃費性能を度外視した結果であることが多く、普段乗りにはあまり適さないものでした。
しかし、C-HRはSUVと名乗っているにもかかわらず、優れた燃費性能も期待できる車種なのです。
「C-HRの実燃費はどのくらいなんだろう?」
「C-HR乗っているけど燃費悪いよ!?こんなもんなの?」
という方に、実燃費がどのくらいなのかをまとめました。
グレードごとのカタログ燃費と実燃費
では、C-HRの燃費性能がどれほど優れているのかを、実燃費で確認していきましょう。
実燃費のまとまった報告が集まっている「e燃費」と「みんカラ」の2サイトのデータを使って算出させていただきました。
エンジン | カタログ燃費 | e燃費 | みんカラ |
---|---|---|---|
HYBRID | 30.2km/L | 21.28km/L | 21.83km/L |
ガソリン(ターボ) | 15.4km/L | 12.67km/L | 11.96km/L |
C-HRのグレードは、SとGの2つで、ハイブリッドモデルかターボモデル(ガソリン)かを選べます。
燃費はGとSは同じです。
人気なのは圧倒的にハイブリッドモデルです。ガソリンモデルの8.5倍位売れています!
SUV車で30km/L超という驚異的な燃費のカタログ値ですが、実際には21km/Lという結果となりました。
もちろんこの実燃費はSUVとしては素晴らしい燃費性能ですので、ハイブリッドの底力を十分に発揮しているということになるでしょう。
また、ガソリン車についても、SUVでターボエンジンだということを考慮すると、思った以上に良い燃費です。
プリウスから始まったトヨタの新たな設計思想、TNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャ)の真骨頂ということです。
ライバルと比較してどうなの?高速と街乗り、平均値を比較!
カタログ燃費が30.2km/lなのに実燃費が21km/lって悪すぎじゃない!?
と思う方もいるかもしれませんね。
でも、現在の燃費計測方法(JC08)では、カタログ値の70%ほどになってしまうので、妥当な数字です。
街乗りでは60%程度、高速道路だと80%程度と言われています。
それらの数字を当てはめて、マツダCX3とホンダヴェゼルと比較してみました。
車種 | 駆動 | カタログ燃費(*) | 街乗り | 高速道路 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
C-HR HYBRID | 2WD | 30.2km/L | 18.1km/L | 24.2km/L | 21.1km/L |
C-HR ガソリン(ターボ) | 4WD | 15.4km/L | 9.2km/L | 12.3km/L | 10.8km/L |
CX-3 ディーゼルAT | 2WD | 23km/L | 13.8km/L | 18.4km/L | 16.1km/L |
4WD | 21km/L | 12.6km/L | 16.8km/L | 14.7km/L | |
CX-3 ディーゼルMT | 2WD | 25km/L | 15km/L | 20km/L | 17.5km/L |
4WD | 23.4km/L | 14.0km/L | 18.7km/L | 16.3km/L | |
CX-3 ガソリン | 2WD | 17km/L | 10.2km/L | 13.6km/L | 11.9km/L |
4WD | 16.6km/L | 9.9km/L | 13.2km/L | 11.6km/L | |
ヴェゼル HYBRID | 2WD | 27km/L | 16.2km/L | 21.6km/L | 18.9km/L |
4WD | 23.2km/L | 13.9km/L | 18.5km/L | 16.2km/L | |
ヴェゼル ガソリン | 2WD | 20.6km/L | 12.3km/L | 16.4km/L | 14.4km/L |
4WD | 19km/L | 11.4km/L | 15.2km/L | 13.3km/L |
CX-3
「CX-3」はパワートレインがかなり違っているため、ライバルとするのには反論があるかもしれません。
しかし、価格帯やデザイン、走りと低燃費を目指しているという点で同等ですので、十分なライバルと言えます。
事実、CX-3の実燃費は優秀で、ハイブリッドモデルに迫る勢いです。
ディーゼルエンジンですので、軽油を使うことを考えれば、維持費だけ考えると「CX-3」の方が安上がりな場合も出てくるでしょう。
なお、CX-3は2107年7月にガソリンエンジンタイプも登場しています。
実燃費についての情報はまだ少ないですが、表のような数字になると思われます。
ヴェゼル
対して「ヴェゼル」はホンダのハイブリッド技術が搭載された純粋なライバルと言えるでしょう。
燃費性能を見る限り、良く似た性能と言えるかもしれません。
C-HRのハイブリッドモデルの方が実燃費20km/L超ですので良いように見えますが、逆にガソリン車は「ヴェゼル」の方が優秀です。
C-HRのガソリンモデルは、直噴ターボなので仕方ないですね!
C-HRの燃費を良くする方法
C-HRハイブリッドは、クラストップレベルの燃費性能です。
低燃費と言うだけではなく、走行性もしっかりと追求されています。
アクセルを踏むと素直に車が反応してくれて気持ちのいい走りを見せてくれるでしょう!
ターボ車なら、さらに加速感が強くキビキビと走ってくれますよ!
ハイブリッドモデルもターボモデルも、試乗して乗り比べてみてください。
そんなC-HRの燃費を良くする方法ですが、エコドライブを心がけることが重要でしょう。
アクセルに対してレスポンスが良いですが、急発進や急加速をすると燃費が悪くなってしまいます。
ハイブリッド者にはインジケーターがついていてリアルタイムに出力やエネルギーの回収状況が知ることができます。
インジケーターを活用して、エコ運転を心がけましょうね!
車の燃費は運転技術に大きく左右されます。
他にも、乗車人数やエアコンの有無などでも変わってきます。
燃費を良くしてガソリン代を節約したい方はこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
C-HRの実燃費は
ガソリン車→9~12km/l
ハイブリッド車→18~24km/l
です。
ハイブリッドモデルは、クラストップレベルの燃費でヴェゼルやCX-3よりも上です。
逆に、ガソリンモデルはターボ&4WDということもあり、燃費はヴェゼルよりも劣ります。
なぜガソリンモデルをすべてターボ&4WDにしたのか疑問です・・・。
販売台数を見ても、ハイブリッドモデルのほうが遥かに売れています。
価格差も15万円くらいしか違いません。
普通の車だと、ハイブリッドは燃費がいいけど車両価格が高い!となりますが、C-HRはターボ&4WDなので価格差はほとんどないと考えていいでしょう。
燃費性能ではハイブリッドモデルが圧勝ですが、走行性能はターボモデルのほうがいいです。
両方試乗してみてその違いを実感してみてください!
実際に購入した方の口コミはこちらにまとめてあります。