どうしてだろう?
確かに、キャストは高めの値段設定です。
しかし、どの年齢層にも人気で、男性女性問わず売れ行き好調です。
その理由を、購入者や試乗者の口コミからチェックしてみましょう。
悪い点も含めて辛口評価しますよ。
最初は印象的なエクステリアから確認しましょう。
3つのバリエーションからお好みで!
ハスラーと同じなのは軽自動車でSUVということ以外は全然違う。というのが、キャストという自動車のポイントです。
「スタイル」、「アクティバ」、「スポーツ」という3つのバリエーションがあって、自分の好みに合わせて選択可能。デザインには統一性があるものの、要所が違うので、別の車のような印象を受けることもあります。
大人な女性の雰囲気…「スタイル」
まず、「スタイル」ですが、スズキ・ハスラーやキャスト アクティバと比較すると、SUV特有のアウトドア感はなく、バンパーモールやサイドロッカーモールに施されたメッキで、洗練された上品さを演出しています。
これは明らかに都会派を狙ったもので、CMに人気女優の木村文乃さんを使用していることからも、大人の女性をターゲットにしたモデルだと言えます。
ベースとなっているのはベストセラーのダイハツ・ムーヴですので、信頼性は抜群。ファッション性だけでなく、実用性も兼ね備えたしっかり者なのです。
アウトドアスタイルの「アクティバ」
スズキ・ハスラーの対抗モデルとしてデビューしたキャスト アクティバ。
スタイルやスポーツよりも地上高を上げることで、雪道などアウトドアでの利便性をアップしています。
ロアボディやサイドドアモールはガンメタリック塗装されてエクステリア全体を引き締めていて、きらびやかなキャスト スタイルとは一線を画しています。
コペンから受け継いだ走行性能…「スポーツ」
その名の通り、スポーツ性を押し出した硬派な存在がキャスト スポーツ。
足回りには、コペンの技術が採用された専用のサスチューンが施されていたり、他の2モデルが15インチタイヤなのに対して、スポーツは16インチだったりと、走りに関連するポイントの強化には余念がありません。
もともとターボモデルは優れた加速力を持っていますし、そこにスポーティな足回りをミックスすることでキビキビとした走りを実現しています。
それでは、それぞれのエクステリアの評価を見ていきましょう。
エクステリアの評価
引用元 キャスト公式サイト
満足しているところ
<共通>
- ヘッドランプの丸目がチャーミングで、とても可愛い顔をしている。
- 随所にクロームメッキ調のパーツがあしらわれている。
- 塗装の質感が高い。
- 駐車場で並んで止めている他車(軽に限らず)と見比べても艶やかで明らかに綺麗。
- 華やかさ、キラキラ感が大好き。
- レトロ風高級感があり、よくまとまっている。
- 軽自動車のサイズでこのデザインは合う、可愛らしい感じがします
<スタイル>
- 正統派で上品なスタイリング。
<アクティバ>
- SUVぽいデザインが好きな方向け。
- 下回りの樹脂パーツがガンメタ塗装になっていて高級感があります。
不満なところ
<共通>
- MINIに似ている。
- 街でMINIと向かい合うと少し恥ずかしいです。
<アクティバ>
- サイド、リアの装飾に汚れが溜まりやすい。
- フォグライト部分のメッキは過剰に感じる。
キャストには3つのモデルがあります。
エクステリアも大きくイメージが違います。
- レトロでおしゃれなスタイル。
- SUV風でアクティブなイメージのアクティバ。
- 走りへの期待が高まるスポーツ。
どのモデルのエクステリアも高評価です。
細かい所までクオリティが高く、SNS映えもバッチリ。
しかし、気になるのはMINIについての口コミです。
全体からみると少数でしたが「MINIに似ていて恥ずかしい」という口コミがあります。
どれくらい似ているのか写真で確認してみましょう。
MINIに似ている?写真で確認
色やシルエットが似ている2つのモデルを選んで並べてみました。
丸いヘッドランプや丸みを帯びたボディなど共通点は確かにあります。
しかし、バランスが大分違うので受ける印象にも差がでてきます。
口コミの数が少ないので、ほとんどの方が気にならないようですね。
心配な方は試乗車や展示車で確認してみましょう。
豊富なカラーバリエーション
画像参照元:キャスト公式サイト
多くのカラーバリエーションの中から自分好みの色を選べるのも、キャストを魅力のひとつです。
キャストの場合、まず通常のボディカラーとして7色の中から選ぶことができます(スポーツのみ3色)。
また、より個性的なカラーを求めている場合は、メーカーオプションの「デザインフィルムトップ」を選択することで、ルーフ、ルーフサイド、リアスポイラーがラッピングされるなど、ツートーンカラーを楽しむことができるのです(アクティバとスポーツはスリートーンに)。
しかも、デザインフィルムトップを選択しても追加料金は4万3200円。人とはちょっと違ったカラーリングを求める方にはおススメできるオプションですね。
人気色は、やはりイメージカラー担っている色です。
スタイルならファイアークォーツレッドメタリック(赤)ですし、アクティバならディープブルークリスタルマイカ(青)です。
また、多くの車は白か黒が人気です。
数年後に売ることを考えているなら人気色を選んでおくと後々高く売れるでしょう。売ることを考えないのなら、自分が好きな色を選ぶといいでしょう。
インテリアの評価
引用元 キャスト公式サイト
満足しているところ
共通
- 見やすさを優先した2眼メーターは評価できます。
- センターメーターではないので視点移動が少なく、運転しやすいです。
- 「このクルマ、軽自動車なの?」と感じるほど上質です。
- メーターパネルの数字・文字のフォントやデザインもこっています。
- 大人四人が十分乗れるほどのスペースがあります。
- かなりカッコイイ仕上がりです。
- フロントからの視界は普通車と変わらず見やすい。
- エアコン操作パネルもシフトレバーの死角にならない。
不満なところ
- スイッチ類がハンドルの死角にあるので押しづらい。
次はインテリアについて確認しましょう。
インテリアもとても高評価です。
スタイリッシュなデザインに気分も盛り上がりますね。
標準装備でもカラフルなインテリアに
引用元 キャスト公式サイト
インテリアカラーは外観に合わせて変更ができます。
カラーバリエーションが豊富で、なんと6色から選ぶことができます。
(※タイプやグレードによって異なります)
うれしいことに、標準装備なので追加料金はかかりません。
手軽におしゃれ度をアップできますよ。
走行性の評価
引用元 キャスト公式サイト
満足しているところ
<スタイル>
- エンジン音があまり車内に入り込まず快適です。
- 高速の合流や、追い越し時、坂道などでパワーモードが快適。
- エコアイドルは、停止時はスムーズで静か、再スタート時も滑らかにエンジンがかかります。
スタイル(ターボ)>
- 音も静かで普通車並み。
- カーブでも不安無く曲がる。
- 足回りはしっかりしていて、ふらつく感じはありません。
<アクティバ>
- 必要十分なパワーはあります。キビキビと走ります。
- 走りも軽快だし、乗っていてすごく楽しいです。
幹線道路への合流などではパワーモードが重宝します。
<アクティバ(ターボ)>
- 車高が高いハイト系ワゴンにしては、ロール感は抑えられている。
- 山坂多く雪もよく降るが、それでも余裕ある走り。
- スピードが乗る山道のカーブでも足回りの不安は少ない。
- エンジン音も静かです。
スポーツ(ターボ)
- 遮音がよく効いており軽の「ビビー」という3気筒音が聞こえない。
- ターボラグを感じさせない上品さにびっくりしました。
- 走る・曲がる・止まる全てのバランスが良好です。
- コーナーでの安定感、フラットな走行感覚が良い。
パワー不足を感じた時だけ作動させることで、燃費の良さと走りの快適さを両立します。
エコアイドルは、アイドリングストップをより効果的にする機能です。
車が止まる少し前からエンジンを止めるので、燃費が更に良くなります。
不満なところ
<スタイル>
- 非力な印象です。
- アクセルオフでの減速がやや急ですが、慣れれば問題無いレベルです。
- 普通車からの乗り換えなので若干走行音は気になります。
<アクティバ>
- そんなに早く走っていないのに、室内に大きいエンジン音が聞こえる。
- エンジン音がかなりうるさいです。
- アイドリングストップがきちんと動作しないことがある。
<アクティバ(ターボ)>
- ターボの加速が強すぎて危険を感じることがある。
次は走行性能についての口コミです。
そうですね、特にスポーツが高評価です。
悪い口コミはNA(ターボがないエンジン)のものがほとんどです。
重要な箇所を1つずつ確認していきましょう。
エンジン音が気になるならターボを
感じ方に個人差が大きい点なので、試乗でしっかり確認したいですね。
特に家族や友人とドライブをしたい方は要注意。
エンジン音がうるさいと、うまく会話ができませんよね。
「パパ、聞こえないよ!」って。
気になる場合は、ターボ付きモデルをおすすめします。
ターボ付きモデルの方がエンジンの回転数に余裕があり、大きな音になりにくいのです。
会話が弾んで、ドライブが楽しくなりますよ。
アクティバなら雪道でも安心の2つの専用装備あり
アクティバの4WDには2つの専用装備がついています。
このおかげで、雪や泥などで滑りやすい道や傾斜に強いのです。
雪や斜面が多い地域の方は、毎日の運転が楽になりますよ。
その他の地域の方も、慣れない雪道で怖い思いをする可能性が大きく減ります。
どなたにもおすすめできる専用装備です。
では、1つずつ詳細をご説明しますね。
DAC制御
引用元 キャスト公式サイト
DAC制御は、滑りやすい斜面や坂道を降るときに有効です。
スイッチONにしておくと、自動でブレーキをかけて車速を制御してくれます。
ドライバーはハンドル操作に集中して運転が可能です。
タイヤロックが発生しないので、スリップの心配も減りますよ。
グリップサポート制御
引用元 キャスト公式サイト
グリップサポート制御は、タイヤが空転したときに作動します。
タイヤに合わせた制御を自動でして、スリップを防いでくれます。
雪だけでなく、雨天のぬかるみでも効果を発揮しますよ。
走りを求めるならスポーツがおすすめ
引用元 キャスト公式サイト
走行性能に関しては良い口コミばかりのスポーツ。
加速だけでなく、停止やカーブのバランスが良く運転しやすいのがポイントです。
また、峠や山道には意外と狭い箇所もあります。
小回りが利くキャストなら、狭い道でもはみ出しの心配がありません。
街乗りも山道のドライブも、どちらも楽しみたい方にぴったりです。
乗り心地の評価
引用元 キャスト公式サイト
満足しているところ
<共通>
- 膝スペース、天井ともに十分に広い。
- タイヤを外せばロードバイクも荷物スペースに乗せられます。
- シンプルで必要最低限の物入れなどはあります。
- ラゲージアンダーボックスの容量がけっこう大きい。
<スタイル>
- 路面の凸凹もうまく吸収していて、軽にしてはよくできていると思います。
- 足回りがしっかりとしていて不快な横揺れや縦揺れがない。
<アクティバ>
- 車高が高くなっているので腰痛が少し治まりました。
- 音も静かで、揺れも少なくすごく快適です。
<スポーツ>
- 乗り心地はすこぶる良いです。安定して走れます。
不満なところ
<共通>
- 運転席側のカップホルダーが、ショート缶を置いた時に取りにくい感じがしました。
- ラゲージアンダーボックスは間口から底にかけて斜めに狭くなるので、思いのほか収納できませんでした。
- 小物入れが中途半端なところにあります。
<スタイル>
- 地面からのコツコツとした突き上げ感が若干感じますが、気になるほどではありません。
<アクティバ>
- キャストスタイルと比べると、安定感を損なうほどではないが明らかに揺れます。
<スポーツ>
- ゴツゴツ感が強いです。
- スポーティな走りを楽しむときには、シートの横方向のホールド性が不足気味。
次は乗り心地や収納についての口コミです。
収納はやや少なめで、良い口コミでも「必要最低限」と控えめな評価。
その他に目立ったのがゴツゴツとした縦揺れの口コミです。
縦揺れはスタイルが一番少ない
縦揺れが気になる場合はスタイルを選びましょう。
スタイルが揺れに関して良い口コミが一番多いです。
逆にスポーツは縦揺れに関しては低評価。
縦揺れが苦手な方は必ず試乗して確認しましょう。
燃費の評価
引用元 キャスト公式サイト
<NA>
- 都市部では20km/Lは走っています。
- 17~18km/Lほど。
- 街乗りでだいたい17km/Lくらい。郊外で20km/Lくらい。
- 街乗りで15km/Lです。
<ターボ>
- メーターにインジケートされている燃費は17.6km/L。
- 信号が多い都市部16km/L、田舎道18~20km/L、高速道路17~22km/L。
次は燃費の口コミです。
実燃費はおよそ17~20km/Lです。
燃費は運転方法やエアコンの有無に大きな影響を受けます。
しかし、口コミではみなさん大体同じぐらいに安定していますね。
ライバル車と比較しても燃費は良いですよ。
ライバル車との比較やガソリン代については、こちらの記事で詳しくまとめました。
aqua-zentyou
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価格の評価
引用元 キャスト公式サイト
満足しているところ
- 性能を考えると、かなりのお買い得感があります。
- 全体を考えたら、まぁこれぐらいはするだろうと納得しました。
- 安全装備が付いてこの価格なら満足です。
不満なところ
- 軽として考えると高いですが、ダウンサイジングした普通車と思えば価格相応だと思います。
- 少し高いと思うが、内装などを考えると妥当。
- 軽自動車にしては少し高く感じましたが、上質感や快適装備など、総合的に満足です。
- 軽の割には高いと思います。でも毎日乗っていて楽しいです。
- 最近の軽は高いですね。でも週末は運転するのが楽しみなくらい満足してます。
- 高級感があるせいか値段は高い。
- 高いです、オプションをつけるなら普通車も購入可能な金額になります。
最後は、気になる価格の口コミです。
キャストは一番安いグレードでも希望小売価格122万5800円。(2019年7月現在)
100万円を切る軽自動車もあるので、やはり高めですね。
スポーツにオプションを追加したら、総額220万円を超えたという口コミも。
これまでの評価・口コミの通り「軽とは思えない!」という声が多いキャスト。
性能が良いので、高い値段も気にならない方がほとんどです。
それなら、値引き交渉を頑張ってみましょう。
10万円以上の値引きが期待できますよ。
キャストの値引きについてはこちらをチェックしてみてくださいね。
気になるリセールバリューは?
リセールバリューが高いグレードにするのがおすすめですよ。
リセールバリューとは、下取りに出すときの価格のこと。
新車を買うときの価格と下取り価格の差を%で計算します。
下取りで高く売れれば、次の車をお得に買えますよ。
キャストのリセールバリューの平均は62%。(3年落ち走行3万キロ前後)
その中で1番お得なのはアクティバ X SAⅢです。
ですが、SAⅢ(安全運転支援システム)の有無以外は大きな差がありません。
キャストの場合は、本体カラーもあまり影響しません。
2トーンカラーのデザインフィルムトップがやや有利なくらい。
安心して好きなカラーを選べますね。
キャストの値引き相場は?
最後に、キャストの新車値引き相場をチェックしていきましょう。
新車の商談の際は「車両価格から10万円引き」を目標としてください。なおかつ、オプションからの値引きも提案すると、より良い条件が出るかもしれません。
通常は5~7万くらいしか値引きは出ないと思っていてもいいでしょう。ただ、交渉次第で10万円超えを狙えます。
ハスラーやマツダクロスオーバーと競合させてうまく交渉して見てください。
また、買い替えの方は今乗っている車を下取りに出すだけじゃなく、買取専門業者にも見積もりしてもらいましょう。
値引きの詳細はこちら
まとめ
引用元 キャスト公式サイト
ポイント
- インテリア、エクステリアともに高評価。
- 走りや乗り心地も、クオリティの高さに満足の声が多い。
- NAはエンジン音の評価が分かれる。
- 乗り心地が特に良いのはスタイル。
- 雪道や悪路に強いのはアクティバ。
- 走行性能を優先するならスポーツ。
高価格でも満足!その理由
- おしゃれで高級感のあるエクステリア、インテリア。
- 走行性能のバランスが良く快適。
- 軽自動車ではなく、小さい普通車と思える性能。
全体的に高評価で、高い値段も妥当という意見が多いキャスト。
強みが違う3つのモデルで、幅広い方のニーズに答えています。
意見が分かれるのはNAのエンジン音についての口コミ。
静音性を求める方はターボ車がおすすめです。
また、走りや乗り心地の快適さから「運転が楽しい」という口コミも多く見られました。
クオリティが高くて運転を楽しめるキャストは、まるで宝物のような1台になりますよ。
子どもの頃の、速くてかっこいい車に憧れていた気持ちを思い出したよ。
オレも乗ってみたいな。
キャストの楽しさと性能の良さを、まずは試乗で実感してみてくださいね。