ハスラーのタイヤ…お金が高かったり、燃費や乗り心地が気になったり、…。
せっかく交換するなら、もっと合うサイズへの変更が頭をよぎります。
そんな疑問をお持ちの方へ、走行環境によって変わるおすすめのタイヤサイズをご紹介します。
不満なところをタイヤ変更で解消して、ワンランクアップの満足度を目指しましょう!
ハスラー標準タイヤは15インチ
ハスラーの標準タイヤサイズはこちらです↓ ↓ ↓
165/60R15
- 165:タイヤ幅
- 60:偏平率
- R:タイヤの種類(ラジアルタイヤ)
- 15:ホイールの直径(15インチ)
ハスラーのインチアップ・ダウンは、ともに1インチまでとした方が無難です。
それ以上のサイズ変更は、要注意です。
インチアップのメリット・デメリット
そもそもインチアップとは、簡単にいうとタイヤのサイズを大きくすることです。
ただし、タイヤの外径をむやみに大きくしてしまうと、とっても危険。
車体に接触したり、スピードメーターが狂ってしまう可能性があります。
「どうしても大きなタイヤをつけたい!」という方は、まず専門家に相談を!
最も安全なインチアップとは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げることです。
分かりにくいですよね。
百聞は一見に如かず…分かり易く画像で説明します↓ ↓ ↓
このように、タイヤそのもののサイズは変わりませんが、タイヤの厚み・幅やホイールのサイズが変わります。
ではインチアップをしたら、どんなところに影響が出るのでしょう?
インチアップで見た目と操作性がUP
インチアップをしたら…
- 見た目
- 操作性
- ブレーキ性能
がUPします。
ここで、一つずつ紹介します。
見た目カッコよく
インチアップをすると、リム径が大きくなります。
つまり、ホイールが大きくなる。
ハスラーの2インチアップ画像がなかったので、仮にソリオの画像で紹介します↓
出典:ダンロップ公式サイト
一目瞭然、ホイールが主張していてカッコいいですよね!
クルクル回る。操作性抜群!
インチアップによりタイヤが薄くなり、車の重量によるタイヤの変形「たわみ」が少なくなります。
これにより、ハンドルからのレスポンスを向上させることができます。
つまり、思った以上にコーナリングの反応がいいんです!
山道のドライブ中、以前よりも素直なハスラーに「はっ!」とします。
自分の運転技術が上がったような気分を味わえて、ちょっとした優越感。
ストップ!ブレーキがよく効く
インチアップにより、タイヤの「たわみ」が少なることは先に触れました。
これにより性能が上がるのは、操作性だけではありません。
ブレーキ性能も向上します。
「たわみ」が少なくなることで車の安定性が増し、ブレーキがよく効くんです。
分かりづらいですよね。
では、試しにふわふわクッションとせんべい座布団で再現してみましょう。
両方を並べて、上から足で斜めに力を入れてみます。
すると、どうなるでしょう?
ふわふわクッションは、転がるようにズルズル滑ります。
一方せんべい座布団は、少し滑ってもすぐにストップ。
これと同じようなことがタイヤにも起こるんです。
ふわふわクッションが標準サイズだとすると、せんべい座布団はインチアップしたタイヤだと言えます。
ここがだめだよ。インチアップのデメリット
インチアップすると、不都合なこともあります。
- 燃費が落ちる
- 劣化が早い
- 走行音が大きい
- ハンドルが重い
これらの症状が出てきます。
悲しい、燃費ダウン
結論からいうと、「インチアップ=燃費の低下」につながります。
なぜなら、タイヤと地面の間に「転がり抵抗」があるから。
タイヤをインチアップすると、タイヤ幅が広がることによって抵抗値が上がるんです。
抵抗値が上がると起こること…それは、走行に必要なエネルギーの無駄遣い。
これが燃費の低下につながります。
見た目だけを重視した無理なインチアップはやめましょう。
劣化が早い!お金もかかる
インチアップすると、タイヤの「転がり抵抗値」が上がってしまうことは先ほど説明しました。
転がりにくいタイヤをつけているということは、走行に力がいるのでタイヤを余計に消耗させます。
ただし、「インチアップしたけど、劣化具合があまり気にならない」というオーナーさんもいます。
走行環境にもよりますが、気にしなければ気が付かない程度の違いということでしょう。
走行音が大きくなる⁉
インチアップするとタイヤ幅が広くなります。
つまり、接地面が広がることを意味します。
接地面が広がれば、拾う音も増えます。
小さな網よりも大きな網の方が、とれる魚が増えるのと同じこと。
カンタンな話ですね。
若干ですが、静粛性が落ちて快適さが失われるとお考え下さい。
ハンドルが重くて…
タイヤが重くなり接地面も広がるので、ハンドルを回すときに重く感じるでしょう。
重くて回らない、腕が疲れた…なんてことにはなりませんが、わずらわしさは感じます。
「ハンドルが重くなって操作性が悪くなるのは嫌だ」
という方はインチアップしないほうが良いでしょう。
インチダウンのメリット・デメリット
インチダウンとは、簡単にいうとインチアップの反対です。
タイヤの外径を変えず、リム径を小さくすること。
変わるものはリム径だけではなく、タイヤ幅も狭くなります。
注意するべきは、インチアップと同様にタイヤの外径をむやみに変更しないこと。
事故につながる可能性もありますので、くれぐれもご注意を。
ここでは、インチダウンにともなうメリット・デメリットをご紹介します。
インチダウンしたら、こんな効果が⁉
インチダウンで得られる効果があります。
- 出費を抑えられる
- クッション性UP
- ハンドルが軽くなる
- 轍(わだち)にハンドルを取られない
ここではメリットについて、一つずつご紹介します。
タイヤの出費が抑えられる
タイヤをサイズダウンするだけで価格が抑えられます。
サイズが小さくなるので、安くなるのは当然ですね。
タイヤ1本あたり、ネットでは1,500円程度、定価では4,000円程度の節約になります。
ただし、注意点はホイールも買わなければならないこと。
タイヤをインチダウンするので当然ですが、ホイールもサイズが変わります。
カー用品店などでは、タイヤとホイールがセットで販売されています。
どうせ買うなら、まとめて購入しましょう。
クッション性UP!ふわふわの乗り心地
インチダウンとは、ほとんどがタイヤの外径を変えずにリム径を小さくしています。
つまり、タイヤの空気が入る層が厚くなるということ。
先に標準サイズをふわふわクッション、インチアップタイヤをせんべい座布団に例えました。
ここでは逆のことが言えます。
標準サイズをせんべい座布団とするなら、インチダウンタイヤはふわふわクッションです。
どちらが快適に座っていられるかは、考えなくても分かりますよね。
厚い空気層のおかげで、快適な座り心地が約束されます。
【スタッドレスタイヤ】雪道走行の安心度UP
インチダウンでタイヤ幅が狭くなることで、接地面が減ります。
「接地面の減少=接地圧の上昇」
接地圧が上がることで生まれるのが、雪道走行の安定感です。
こんな不安をお持ちの方は、スタッドレスをインチダウンして節約を狙っても良いですね。
ハンドルが軽くなる⁉
タイヤの重量が減る上に、接地面も減るので…
といった印象を受けます。
ハンドリングにわずらわしさを感じるようであれば、インチダウンを検討してみましょう。
轍(わだち)にハンドルがとられない
インチダウンすることで、タイヤ幅が狭くなります。
それにより、轍(わだち)にすっぽりハマりやすくなります。
中途半端なサイズだと、轍(わだち)の片方にタイヤが乗り上げて、多少のガタつきを感じてしまいます。
インチダウンをしたら、こんなところが悪かった
ここまで、インチダウンの良いところをご紹介しました。
でも、やはりデメリットも存在します。
- 見た目が落ちる
- クッション性が上がりすぎる
- アイスバーンで滑る
それでは、一つずつ解説します。
見た目が落ちる
インチアップがカッコよくなるのに比べ、インチダウンの見た目は落ちます。
インチアップが豪華なデコレーションケーキだとすると、インチダウンは味で勝負するチーズケーキのようなもの。
しかし、1インチの変更であれば気にならない人もおられます。
見た目が許容範囲であれば、問題ないですね。
クッション性上がりすぎ?ふわふわが気持ち悪い
メリットとして、乗り心地が良くなることをご紹介しました。
しかしクッション性が良くなりすぎて、逆に「気持ち悪い」という方もおられます。
マットレスの硬さに好みがあるように、車のクッション性にも好みがあります。
標準タイヤで乗り心地が悪いと感じる方は、インチダウンすることによって問題解決。
逆に、標準サイズの乗り心地が気持ちいいと思う方は、インチダウンはおすすめしません。
【スタッドレスタイヤ】アイスバーンで滑りやすい⁉
雪道走行で安定感があることを、インチアップのメリットとして紹介しました。
しかし運転しやすいのは、あくまでも「雪道」でのことです。
完全に凍ってしまったアイスバーンでは、その安定感も意味がありません。
逆に滑りやすくなってしまうので、注意が必要です。
ただしアイスバーンで滑りやすいのは、ほとんどの車やタイヤでも同じこと。
インチダウンで滑ってしまう危険性よりも、凍った道の運転はできるだけ避けることをおすすめします。
「君子危うきに近寄らず」と言います。
危険な場所には近寄らないようにしましょう。
おすすめは14インチ⁉ハスラーのタイヤを変えるなら…
ほとんどの軽自動車のタイヤサイズは、13もしくは14インチです。
つまり、ハスラーの15インチは特殊と言えます。
特殊と言うことは…流通量が少ない。
その分、取り寄せになったり、高額になったりする可能性があります。
インチのアップ・ダウンには、ホイールの購入も必要不可欠です。
初回はホイール代がかかってしまいますが、ハスラーを乗りつぶす覚悟の方にとっては気の長い話になります。
購入当初に思い切って、流通量の多いタイヤに変えてしまうのも一つの手ですね。
ここでは、走行環境に合わせたタイヤサイズをご紹介します。
【乗り心地】ハスラーで長時間ドライブを楽しみたい
長時間ドライブで気になることは…
- 乗り心地
- 中・高速運転時の安定感
- 燃費
ですよね。
そこでおすすめするのは、14インチタイヤ。
さらにおすすめは、165/70R14。
乗り心地がよくなる上に、燃費が向上し、165/65R14よりも見た目が良いです。
ただし、中・高速運転時の安定感は落ちてしまいます。
安定感も求めるならば、標準の15インチにしてください。
【燃費】お財布と相談!少しでも節約したい
お財布に優しいと言えば、少しでも燃費が良いタイヤ。
最近は「低燃費タイヤ」などもありますが、特殊機能がついているタイヤは高いのが常です。
燃費の向上を狙うなら、14インチタイヤにしておくと良いでしょう。
また、インチダウンすることでタイヤ本体の価格も抑えられます。
初回のホイール代だけ投資すれば、後々のタイヤ代は節約できます。
【操作性】山道大好きハスラーオーナーさんへ
山道大好きな方には、ぜひ操作性を重視してください。
するべきはインチアップです。
「走る・曲がる・止まる」といった性能が上がります。
カーブを快適に走り抜けてください。
ただし、サイズアップは16インチまで。
2インチ以上のタイヤ変更は、必ず専門家に相談してください。
まとめ
たかがタイヤ、されどタイヤ。
あなたの走行環境によって、おすすめするタイヤは変わってきます。
見た目?
操作性?
節約?
乗り心地?
あなたが重視するものは何でしょう?
見た目や操作性を重視する方には、アップして16インチ。
節約や乗り心地を気にするなら…ダウンして14インチ。
良いとこ取りしたい場合は、標準の15インチ。
ただし、サイズ変更には危険がともなうものです。
専門家に相談しながら、あなたに合ったタイヤを見つけましょう。