ハイブリッドカーの代名詞、プリウス。
燃費が抜群に良いので、マイカーでの長旅にも最適です。
マイカー旅といえば最近人気なのが、車の中で寝泊まりする「車中泊」。
ワゴンタイプのプリウスαでは車中泊が定番です。
しかし、セダンタイプのプリウス50系でも、工夫次第で車中泊できるんです。
「プリウス50系って寝るには狭くない?」
「段差は気にならないの?」
「便利な車中泊グッズはある?」
プリウス50系での車中泊が気になる人に、役立つ情報をまとめました。
愛車と共に旅を楽しみ、愛車で眠れたら最高ですよね!
ぜひ快適な車中泊の参考にしてください。
プリウス50系の室内は意外と車中泊向き!
プリウス50系の室内サイズは、車中泊をするには
幅は十分◎
長さは条件付き〇
天井高はやや圧迫感あり△
段差ができる×
です。
また、車中泊に便利なコンセント・ナノイーエアコンの車内装備もご紹介します。
幅は十分◎・長さは条件付き〇
プリウス50系は後部座席を倒して荷室とつなげられます。
後部座席から前方席までのサイズは
- 幅…約150cm
- 長さ…約200cm
これはニトリの3つ折りマットレス・ダブルとほぼ同じサイズです。
たしかに幅は十分、大人の男性2人が並んで寝られるゆとりがあります。
しかし、問題なのは長さです。
実は、倒した後部座席と前方席の間に30cmほどスキマができるんです。
30cmのスキマを埋めれば約200cmの長さを確保できる、という条件付なんですね。
何かいい方法ないの?
もちろんあります!
スキマを解消する方法は、あとで解説しますね。
天井高はやや圧迫感あり△
室内の高さは71.5cm。(※)
ちなみに日本人男性の腕は、長さが平均73.5cmです。
高さのイメージは、男性が寝転んで腕を伸ばすと天井に触れるぐらいですね。
(※)オプション装備のサンルーフをつけると高さ65.5cm。
実はプリウス50系は、走行性や乗り心地を良くするため、あえて重心が低く設計されています。
低重心のおかげで、走行中の振動が減ったり、ハンドリングが楽になっているんです。
天井高が低いのはプリウスのメリットでもあるんですね。
5cmの段差ができる×
室内はフルフラットにはなりません。
後部座席を倒すと、荷室との間に約5cmの段差ができます。
5cmとはニトリの3つ折りマットレス1枚分と同じ厚み。
車内ラゲージや後部座先裏は固い素材なので、5cmは寝心地に影響する段差です。
段差を解消する方法については、あとで解説しますね。
コンセントとナノイーエアコンが便利
プリウス50系には車内2カ所にコンセントがつけられます。
全6種類あるグレードのうち、
- Aプレミアム“ツーリングセレクション
- Aプレミアム
にはコンセントが標準装備。
- A“ツーリングセレクション”
- A
- S“ツーリングセレクション”
- S
には43,200円のメーカーオプションでつけられます。
コンセントがあれば、車内で100V・1500W以下の電化製品が使えますよ。
車中泊に便利な家電では
- スマホやカメラの充電器
- ノートパソコン
- 電気ケトル
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 冷蔵庫
- 扇風機
- 電気毛布
などがあります。
車中泊で家電が使えたら便利ですよね。
もちろん製品によって消費電力は微妙に違うので、使用前に確認してくださいね。
また室内には、ナノイーエアコンが標準装備されています。
ナノイーは、脱臭や空気中の汚れ(花粉・PM2.5・ウイルスなど)を抑制する効果があります。
プリウス50系の「スキマ」と「段差」を解消するには?DIYや改造が必要?
プリウス50系で快適な車中泊をするには、いくつか課題がありました。
課題
- 後部座席と前方席に30cmのスキマがある
- 5cmの段差がある
改造やDIYが必要とは限りませんよ。
ここからは、簡単に快適空間をつくる方法をご紹介します。
【スキマ対策】前方席を利用する
倒した後部座席と前方席の間にできる、30cmのスキマ。
特別な道具や方法でスキマを埋めなくても、
- 前方席のヘッドレストを外す
- 前方席のシートを倒す
ことで、大人が寝転ぶスペースを確保することができます。
前方席が枕代わりになるので、スキマに頭が落ちることもありません。
動画のように、身長170cm前後の男性だと足を伸ばして寝られますよ。
でも結局、身長高い人だと足を伸ばして寝られないよね。
それに段差はどうするの?
それでは長さを確保しながら、段差も解消する方法をご紹介しましょう。
【スキマ・段差対策】車中泊専用マットを使う
オンリースタイルの車中泊専用マットは、10cmの厚みが魅力。
1枚敷くだけでスキマも段差も解消してくれる優れものです。
プリウスユーザーからも
「スキマを埋める必要がない」
「段差がまったく気にならない」
と好評です。
プリウス50系には、ワイドサイズが幅ぴったりですよ。
オンリースタイル 車中泊専用マット ワイドサイズ 24,840円(Amazon 2019.5現在)
プリウス50系での車中泊に役立つ便利グッズ3選
ここからは、車中泊に便利なグッズをご紹介します。
全てプリウス50系で使用できるので、ぜひ参考にしてください。
目隠しカーテン
車中泊のときは、車内が見えないように目隠しをしましょう。
プライバシー保護はもちろん、防犯対策にもなります。
左右のガラスには、目隠しカーテンがおすすめ。
遮光性にもすぐれているので、暑さ対策にもなります。
純正品ではありませんが、プリウス50系にあわせてカットされているので取付も安心です。
Levolva<レヴォルヴァ>50系プリウス専用フロントカーテンセット
Levolva<レヴォルヴァ>50系プリウス専用セカンドカーテンセット
フロントガラスにはサンシェードがおすすめ。
こちらも純正品でありませんが、プリウス50系専用です。
フロントガラスの形ぴったりに取り付けられるのが嬉しいですよね。
メルテック フロントサンシェード ダブルパークシェード プリウス(50系)専用
なお、リアガラスの目隠しには「トノカバー」という部品がついています。
標準装備なのでぜひ活用しましょう。
ポータブル温冷庫(100V電源ケーブル付き)
車載用の温冷庫です。
飲み物や食べ物を、温めたり冷やすことができます。
シガーソケットケーブルはもちろん、100V電源ケーブルもあるので、コンセントを活用できます。
サイズは幅42cm×奥行22cm×高さ30cm。
倒した後部座席と前方席のスキマに、すっぽり入るのも嬉しいポイントです。
充電式ポータブル扇風機
夏の車中泊に欠かせない、充電式の扇風機です。
充電方法はUSBやリチウム電池など多様なので、臨機応変に使えます。
フル充電しておけば、最小風力モードで約20時間動くスタミナも魅力です。
ライト機能もついているので、暗い車内で便利ですよ。
まとめ
プリウス50系での車中泊のポイントをまとめました。
ポイント
- 車中泊には「スキマ」と「段差」が課題
- 「前方席」のヘッドレストを外してシートを倒せば、やや狭いが眠れる
- 「車中泊専用マット」を敷けば、コストはかかるが快適に眠れる
- コンセントとナノイーエアコンが便利
- 目隠しカーテンなど車中泊グッズで快適さアップ
プリウス50系は車中泊向きとは言えません。
しかし、ご紹介した車内アレンジや便利グッズを使えば、たちまち快適なベッドルームに変身します。
車中泊の準備が整ったら、あなたのプリウスとぜひ素敵な旅をしてくださいね。